理科で、サプリで、フィットネスで免疫


いつになったら終息??
3月の休校、様々な無観客のプロスポーツ、そして非常事態によくある「品薄」
特にマスクはいつになったら手に入るのかという不安を多くの人が抱えているのではないでしょうか。
その不安を少しでも解消するために現役理科教師として生理学の観点から情報をお届けしますね。

まずマスクの目的として、実はマスクの効果は自分が他人に移さないためのものであり、手洗いが圧倒的に効果が高いです。
また、ボディメイク愛好家として2つの栄養素の紹介します。
これから書く情報が一般に広がらないのが不思議ですが、メディアに出るような専門家が少ないのかもしれない可能性があります。

もし、メディアでこの特集を組んだら、マスクどころの騒ぎではなくなるかもしれません。

では、免疫力を高めるための栄養素2トップ紹介していきます!!


○グルタミン
20種類あるアミノ酸の中でも「コンデイショニングのアミノ酸」と言われる免疫効果抜群のアミノ酸です。

また、人体で大量にエネルギー消費をしている器官は脳と小腸といわれています。
家庭科でも習った用に脳はブドウ糖を唯一のエネルギー源としていて、ブドウ糖が枯渇しないようにするため、色々な補完機能体内には備わっています。

そしてもう一方のエネルギー大量消費器官の小腸、この機能は理科で履修しますが、摂取した栄養のほとんどが胃で消化され小腸で吸収させることになります。
つまり小腸とは栄養素の玄関です!
なので栄養を摂った分(大量に飲食)だけバリバリ働きます。

そんな小腸さんを働かせるエネルギーが「グルタミン」なのです。
そして知っておいてほしいことが、腸内には栄養素が通っているだけではなく、膨大な数の細菌が存在しています。もしもそれらが腸内を経由して体内に侵入なんてことがあったら…?考えるだけで恐ろしいです。
それを防ぐために、腸内には免疫細胞が集中しています。本当に人体とは不思議で尊く感じます。
その免疫細胞を常に代謝し、活性化させるためにもかなりのエネルギーを小腸は消費させる必要があります。

体内での免疫の役割をするのは白血球ですが、白血球にはさらに様々な種類の細胞があり、細菌やウィルスの抗体を作るリンパ球B細胞という武器作り職人が存在するのですが、全身のB細胞の80%は腸内に存在しています。そしてこのリンパ球の分泌に(武器の作成)にグルタミンが必要になります。
また、激しい運動をすると免疫機能は低下しますが、汗をかく程度の運動をし、笑顔で過ごしていると活性化すると言われています。

オマケとしてグルタミンは胃にも効果的です。
胃は小腸の手前に存在し、胃炎や胃潰瘍の薬の成分として使用されています。
胃が炎症などのトラブルを起こすと、その修復のために細胞の新陳代謝が進みます。その際の、細胞分裂と胃の粘膜の分泌にグルタミンが必要とされています。
そのこともあり、二日酔いにも効果があるので最も今の時期だけでなく、多忙なプロフェッショナル、アクティブな学生には必須なアミノ酸になります。


○ビタミンC
ウィルス増殖の防止役と言われています。

実際に防止するのはインターフェロンという細胞から分泌されるタンパク質の一種ですが、このインターフェロンが免疫細胞(白血球)の一種のNK細胞(癌細胞を真っ先に見つけ攻撃する細胞)がこのインターフェロンによって活性を高めます。NK細胞は免疫細胞の中でもエリート中のエリートで強敵との最後の切り札といっても過言ではありません。

その際に、ビタミンCが必要 になってきます。
反対にビタミンCが不足するとインンターフェロンがしっかりと機能しなくなってしまいます。
厚生労働省からのビタミンCの推奨量は100〜200mgとなっていますが、世界の現状や多忙な現代人にとっては足りないと感じます。
なぜならビタミンCは水溶性のため、体内に取り込まれたとしても、その機能を100%使うことなく尿として排出されてしまうからです。

補足としてアメリカのFDAは1000mgを推奨しています。
僕自身も現在は摂っていませんが、半年前の体脂肪3%で生命維持の限界まで体を絞っていたときは、朝昼晩に2000mg、合計6000mg摂っていました。体調が悪かったり、ウィルスへの警戒として是非お勧めします。


様々なものの買い占め問題がありますが、我々の英知を掛け合わせ、日本全国で協力をし本質の予防に努め、肉体をアップデートしていきましょう。

この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?