見出し画像

アボカド染めで服を作ってみた

ものづくりが好きな私の新たな趣味として、着物のリメイクを進めていた2024年。

いくつかは形になったものの、一度洗濯しただけでボタンが取れたり、袖がほつれたりと、失敗もありました。でも自分で作った分、修繕も簡単だしサイズもピッタリだし、すでに数回着用していて、着心地も良く何十年も箪笥の肥やしだった頃を思えば第二の着物人生として上々なのではないでしょうか。

こんなのとか
こんなのとか(シャツワンピはノーカラー・ポケット付き・細身が良い)

何着か作っているうちに、「自分で生地を加工してみたい」という内なる創作意欲が湧いてきてしまい、自宅でアボカド染めなるものに挑戦しました。

いわゆる草木染めの一種なんですが、アボカドでめちゃくちゃ可愛いピンクに染まるというのです。


はい、それではいきなり結果からいきます。



どこかで見たお洋服を見よう見まねで「目コピ」して型紙から作った

かっ、かわいい・・・!!!
淡いピンクってこれまでも好きだったけど、これは段違いに好きな色でした。理由を考えてみると、既製品だとどうしてもハッキリと均一に染まってしまいますが、自分で染める草木染めだと微妙に(いや結構)ムラがあり、一つの服の中に何百色も存在しているような複雑さが生地に生命力を与えているからだと思います。アンミカもびっくりやで。

光の映り方も非常に美しい
なんちゃってスモッキング刺繍でもさまになる
10年以上前に持ってた服から取ったパールボタン。無駄にならずに使えて嬉しい。


染め方はこちらのサイトを参考にしました。

アボカド染め材料(1.3m幅生地 1.5m)
・アボカド5つ(皮と種を使います)
・豆乳(300ミリぐらい使ったかも)
・重曹
・生地が入る鍋とボウル

ということで、アボカドの皮とタネを集めるところから始めたわけですが、我が家は月に1つぐらいしか食べないので、この時点で5ヶ月かかってます(笑)いますぐ服を手にいれる喜びよりも、作る過程そのものを楽しみたいからそれで良いのです。せっせと食べては冷凍庫に皮と種を保管していきました。

そして5ヶ月後!ようやく染めの準備が整いました。

皮と種をよく洗い、細かく砕きます。(酸化で種がオレンジに!)
30分ぐらい煮出して
さらに30分置いて(この間に生地を豆乳につけておく)
染料で4〜50分生地を煮込みます
あとは重曹を混ぜた水で洗って干すだけ

それぞれの工程が長いので時間はかかりますが、方法は至ってシンプル。しかも夏の炎天下で事前処理した(豆乳につけた)り、染料につけたりしても。外に干せば30分足らずで乾いてくれます。アボカドに限らず、草木染めって夏休みの自由研究に向いてますね。先ほどのサイトに身近な材料(バナナの皮とか!)でできる草木染めも紹介されていたので、まだ自由研究のテーマが決まっていないお子さんの強い味方になるかもしれません。

シミになって or 黄ばみが気になるTシャツを3種類の身近な材料で草木染めで蘇らせてみた」とか良さそうじゃないですか。


ファストファッションって縫製や品質の面から考えるとコスパが最強だと思います。ただ、アパレル業界が抱える在庫の大量廃棄や児童労働など消費者に見えない形で課題は山積しています。

ひとつの服を大切に着る。

今ある服を最大限楽しんで、ゆっくりじっくり新しい服を探す。そんなサイクルで洋服と付き合えたら「断捨離」なんて必要ないのかもしれません。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?