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学校には行きたくなくなった。

ミュージシャンのTOKIさんとご縁があって、トークライブの話が進んでいる。昨日、企画の打ち合わせがあった。

TOKIさんのこの曲、
NPOや民間で出会ってきた子どもたちの目線でも共感できるし、昨日の投稿でちょこっと触れた『面白がれなくなった時期』の自分にも重なる。

子どもと関わりがあまりない大人の皆さんにも、学校をそれぞれの会社や組織に置き換えて聴いてほしい。


『学校には行きたくなくなった』
music & lyrics written by TOKI SHIMIZU

文字を読むのが嫌いなんじゃない
空気読めって空気が嫌いなんだ
計算が苦手なんじゃない
計算じみた社会にうんざりなのさ
きっとあの頃は楽しい場所だったのさ
爺ちゃん婆ちゃんたちの見てきた国とはちょっぴり違う今
学校には行きたくなくなった

都合のいい言葉を並べて ずるをしてる
俺も社会も同じさ
学校には行きたくなくなった
仲間が出来ないんじゃない
仲間外れを作る風習が嫌いなんだ
いじめられてももうなんともない
だけど心の底をぶつけてくれるやつもいない
結局あの頃は生きるのに必死だったのか
死にたい奴らばかりが増えてゆく
この国の片隅に追いやられ
学校には行きたくなくなった

ここ以外の選択肢は無いんだと 断言されると胸が詰まるんだ
学校には行きたくなくなった
きっとあの子には楽しい場所なのさ
上手くやれる奴だけがやればいい
俺はただ俺を生きていたい
学校には行きたくなくなった

都合のいい言葉を並べて ずるをしてる俺も社会も同じさ
学校には行きたくなくなった

学校には行きたくなくなった
ここ以外の選択肢を教えてよ
誰のための今を生きていこうか
学校には行きたくなくなった
学校には行きたくなくなった

TOKIさん自身はホームスクーリング(シェアハウス)で育っていて、そもそも学校に通わないのが当たり前の環境で育っているというから驚きだ。

TOKIさんはその生活に疑問を感じなかったが、なかには学校に行く選択をする子もいたとのこと。

そのとき、「学校にも通えるけどどうする?」という親の確認があり、自分でホームスクーリングを選んだという。

TOKIさん自身を歌った曲ではないのだが、違った価値観に触れられ、かつ、寛容さのある育った環境に対するアンチテーゼとなっているように感じた。

ちなみに俺自身は学校に行きたくなくなったことはないが、幼稚園には行きたくなくなって、脱走している。

脱走発覚後、その幼稚園に通い続けるのか、転園するのか、自宅保育にするのか、母は4歳の俺にどうしたいか選ばせてくれた。おかげで、通いたい幼稚園に巡り合うことができ、しあわせな幼稚園生活を過ごすことができた。

転園先の園長先生が一緒に遊んでくれたこと、たくさん認めてくれたことなど、今の教育観につながっているし、40歳を過ぎた今もなお自己決定は重要な価値観であり続けている。

TOKIさんが「選べる豊かさを僕たちは生きている」と話していたが、本当にそう思う。

しかし、本当は選べるのに選べないと思ってしまったり、正解を求めるあまり選べなかったり・・・

この豊かさを享受するためには、選ぶ力が必要なのだ。

だから俺はゐどむとして、自己決定力を磨くサポートをしている。
※選ばないことを自分で選ぶことも含む

さて、『子どもたちの学び場に大切なこと、大人が子どもとどう関わっていくべきか』を主催者に問われて思うのは、前提として「その子による」ということ。

子どもらしさを尊重しているつもりで、実はその子の個性を無視しているなんてことは教育現場のあるあるだ。

あえて普遍的なことを言えば「(個人・全体の)しあわせのための教育」と思うが、しあわせの定義は十人十色。

だから「決めつけない、おしつけない」「想定外を面白がる」ことを常に心がけている。

教育は、理想や型など主義をおしつけがちで(なければないで、なんでもあり問題が発生する)、
・はみ出す子は評価されにくい
・レッテル張り
・方法が目的化する/思考停止
・同調圧力を生む
・効率や損得勘定に捕らわれる
など

本当はこうしたいけど、どうせ大人はわかってくれない(理解しようとしない)と、
・本音をぶつけられない
・選択できない、自分で決められない
・学校には行きたくなくなった
なんてことになるんじゃないかと。

昨日の投稿で書いた俺の名前が「いどん」になったとき、否定ではなく面白がり受け入れたことが、信じられる大人の仲間入りに繋がったと思っている。

「その子の世界に入ること(理解しようとすること)」
「信じられる大人(認めてくれる/本音を語る/その人のためを考える」


目的や成果は大切だが、それ以上にありかたを大切にしていたい。


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