新居拓也

徳島県在住。祖父が創業した山小屋「剣山頂上ヒュッテ」の従業員。 うっかり冒険家。これま…

新居拓也

徳島県在住。祖父が創業した山小屋「剣山頂上ヒュッテ」の従業員。 うっかり冒険家。これまでニュージーランド河川や湖のパックラフトや、ユーコン川の1600kmなど。 http://korutak.com/

最近の記事

パドルブリューに込めた思い

すみません、あれこれ日記を1年前まで付けていましたが、続けることがあまりも苦手なもので、止まってしまっていました。 あっという間に一年がすぎ、6月に酒類製造免許も取得し、ついにクラフトビールの製造の段階まで来ました。 1年間全く更新できていなかった分、まとめてみたいな形になりますが、ここでパドルブリューに込めた思いを書かせていただければと思います。 パドルブリューは、山の上から川の河口まで、自然の中で遊び尽くして得られる感性でクラフトビールを生み出すためにつくられたブラ

    • あれこれ日記6月編

      6月1日 午前は地元の飲食店を複数運営する建設会社の社長のところへ。両親につないでもらった。酒類の製造免許を受けるためには、今の時点で売り先がある程度決まっている必要がある。製品もできていないのに変な話だが「醸造所ができたらうちは年間これくらい買いますよ」という書類を、潜在的な売り先の方々に書いてもらう必要があるのだ。 午後は地元観光団体の若手職員さんが見つけてくれた売り先を回る。道の駅など3ヶ所。この営業作業が一気に進んだのは本当に助かった。彼のおかげだ。 6月7日

      • あれこれ日記5月編

        5月5日  クラフトビールと焼鳥の店「よい鳥」へ 徳島県のクラフトビールのパイオニア、多田さんが経営するクラフトビールと焼き鳥の店「よい鳥」にお伺いした。 お会いしたことがなかったので、数日前にメールを送ってご挨拶をしてアポを取った。僕は新規参入者。受け入れてくれるだろうかとドキドキしながらメールを送ったが、「徳島に同じ志を持った方が増えて大変うれしく思っております、徳島、クラフトビールを共に盛り上げていきましょう!」というお返事を頂いて飛び上がるほど嬉しかった。 お

        • ホップ日記④5月21日

          今年の四国の梅雨入りは5月15日。「四国では平年より21日も早く、統計史上最も早い梅雨入り」(ウェザーニューズ)だという。しかも今年の梅雨、かなりしっかりと雨が降る。今年はあまり手伝えていない、山小屋の方の経営にも大きな痛手だ。 雨の中、ホップを植えた畑を見に行く。マグナムは無事発芽していた。カスケードとチヌークに変化は見られない。 育て方について気が変わって、畑に植えた3本を鉢植えにすることにした。このまま発芽しなかったら、右へ左へと引っ越しを強要した僕の責任であると言

        パドルブリューに込めた思い

          あれこれ日記4月編

          4.9 創業の補助金について聞きに行く 新年度になると、徳島では創業に関する補助金の募集が始まる。僕が狙うのは徳島県の「わくわく創業補助金」(補助率1/2、上限200万円)と、美馬市の美馬市起業創業促進事業補助金(補助率1/2、上限50万円)の2つ。過去数年の動きを見て、これらの募集が4月から始まるのは予想できたので、創業はこのタイミングを狙っていた。 県の補助金の事務局となるとくしま産業振興機構に連絡すると、いつでも相談に乗りますよとのことだったので、事業計画書を持って

          あれこれ日記4月編

          ホップ日記③発芽、そして植え替え(4/30)

          「熱くて乾燥しきっているので掛けたほうがいいですよ」と、農業に詳しいTくんのアドバイスで設置していた寒冷紗(黒い日除け)をのけて、苗を掘り出した。5本のうち、ファグルはもう少しで発芽というところまで芽が伸び、ナゲットとマグナムからも地上までは出ないものの、白い芽が出ていた。 土に植えて1週間、苗はもう土に反応していた。土壌は弱アルカリ性がベストと読んだが、普通の弱酸性の土でも問題はないようだ。少なくとも、現時点では発芽していないチヌークとカスケード以外は。 掘り出したのは

          ホップ日記③発芽、そして植え替え(4/30)

          ホップ日記②土作り、植え付け編。(4/22)

          ホップの苗が届いた。予約は2月だったので途中不安になったが、いろいろあって入荷が遅れたらしい。でも植える時期的には問題ないらしい。 届いたホップの苗は、アメリカからやってきたようだ。こんなただの根っこで育つなんて、強い植物だなあと思う。 植える3〜4月と書いてあるウェブサイトが多い。この動画のアメリカのおじさんは「ちょっと遅いけどね〜」などと言いながら7月に植えている。 プランターに植えるか畑に植えるかで、少し迷ったが、大地の方が栄養豊富で大きく育ってくれるのではないか

          ホップ日記②土作り、植え付け編。(4/22)

          ホップ日記①ホップ苗の注文(2/13)

          予約受付メールが届くザモルトショップから、ホップ苗の予約受け付け開始のメールが来る。メールマガジン(あるいはそれに類するもの)にいつ登録したのか覚えていないけれど、多分今までに同ショップで買い物をした時だろう。ホップの苗は狙っていたのでまさに渡りに船。 午後3時前にメールを受け取り、偶然にもおやつ時だったので直後にメールに気がついた。「ホップの苗は争奪戦になる。すぐに売り切れる」という噂を醸造仲間のライングループで聞いていたので急に焦る。 ホップの種類 僕の大雑把な分類急

          ホップ日記①ホップ苗の注文(2/13)

          ビアテイスター認定講習会を受けてきた

          表題の資格は「クラフトビアアソシエーション」が認定するもの。テキストによればビールには現状122のスタイルがあり、その種類は年々増えている。ビアテイスターはそれらを色や香り、味わいから適切に分類したり、不要な味や匂い(オフフレイバー)を見つけ出したりする。と、これが講習で習った資格の概略。 いろんな種類のビールを飲んでいると、何がよいビール、レベルの高いビールなのか分からなくなってくる。自分がつくったビールを販売するのであれば、ビールの良いのか悪いのか、適切に判断する知識や

          ビアテイスター認定講習会を受けてきた

          事業計画書は終わらない。

          新年度が始まった。まだ事業計画書と戦っている。 事業計画書の原案を書き上げて友人に見せると「全くおいしそうではない」と言われ、「作ろうとするビールを美味しそうに見せる」という視点が足りていなかったことに気がついた。 コンサルの先生に事業計画書を送ると、「全体的に控えめな印象です」との指摘。文章に自信のなさがでると、事業全体が不安になってしまう。今後、補助金などさまざまな審査にも挑戦するが、それではコンペに勝てないだろう。 今日、友人に紹介してもらった会計士さんと電話で話

          事業計画書は終わらない。

          わかっていくことが楽しい。

          2021.1月末 写真の中央に写っている、回線のハブのようになっている箱、なんて呼ぶかわかるだろうか。これ「端子台」という。今日はこのパーツについて調べたかったのだが、その名称すらわからず、難儀した。結局コーナンに行って実物を見てやっと、名前がわかった。 醸造に使う道具や器具を組み立てるには、電気や水道の知識、技術が必要になる。だけれど、わからないことが多すぎてなかなか大変だ。 先日、麦芽の粉砕に使うモーターを購入した。 モーターにミル(粉砕機)を接続し、自動で回

          わかっていくことが楽しい。

          建築士さんの事務所に行く

          2020.1.16 醸造所の物件は先日の旧旅館にほぼ決まった。 でも、醸造するための空間づくりをどうすればいいのかがわからない。例えば、炊事場はフローリングなのだが、どうやって土間に戻せばいいかわからないし、水道やガス器具の移動もわからない。 知り合いの2級建築士さんが無料で相談に乗ってくれると知ったので、連絡をとって会いに行ってきた。 建築士さんと話をするのは初めて。だけれど、建築士さんは水道やガスから空調、デザインまで、工務店との間に入って全てを整えてくれるコーデ

          建築士さんの事務所に行く

          難しくってたまるものか。

          2020.12.21 引き続き事業計画とコンセプトづくり。 最近読んだ本に世界的なクラフトビールメーカーBrewdogの創設者であるJames Wattの「ビジネス・フォー・パンクス」がある。 こんなことを書いていた。 計画というものは見かけ倒しの当て推量でしかない。(中略)時間を無駄にしてはいけない。 2006年にある友人が事業計画を立て始めた。(中略、時は経って)なんと偉大な計算屋くんは、まだ計画づくりに精を出していた。一方、ブリュードッグは世界展開して社員も50

          難しくってたまるものか。

          事業計画書続き

          2020/12/20 師匠から釣りに誘われ、早朝から吉野川河口に行くも撃沈。先週からの寒気で気温が落ち込み、水温が急激に下がったようだ。魚の雰囲気がまったくない。 先週はナブラが立つほどのフィーバーで、僕もサゴシを釣り上げた。炭焼き窯の炎で炙ると、煙の香りを少しだけまとった極上のタタキになった。そんな夢のような時期はもう過去の話になってしまったようだ。 帰宅して昼まで寝て、事業計画書づくりに戻る。 「物件」と「事業計画書」がそろった時点で税務署とのやりとりが始まり、最

          事業計画書続き

          物件を見に行く

          2020.12.13 物件を見に行った。母が友人の建物が空きになっていることを思い出し、連絡をとってくれた。僕も知っている方だ。「変わらないねえ」「いえいえ、もう34になったんです」などと話していると、なんだかタイムスリップした気分になる。 建物は元旅館で築40年。昭和の雰囲気が漂う。 3階建てプラス屋上という建物はものすごく広く、製造にも住居にも両方使える。 改装についても、「壊せるなら更地にしようと思っていたくらいだから」と、自由にやらせてもらえそう。具体的な金額

          物件を見に行く

          事業計画づくり

          2020/12/11 朝から事業計画づくり。 友人にも意見をもらいながら進めているが、なかなか思ったようにかけない。頭の中にはすごくいいコンセプトがある(ように思う)のだが、文字にすることができない。 起業の夢を見る人は大体そうなのだと思う。そして自分だけは成功すると思っている。けれど、記者をやってた自分が思いを言葉にできないというのは不甲斐ない。まあ、自分のことを書くのが一番難しいんだけどね。 とりあえず、事業計画づくりの本を読みながら進めていく。参考にしたのは「は

          事業計画づくり