わかっていくことが楽しい。
2021.1月末
写真の中央に写っている、回線のハブのようになっている箱、なんて呼ぶかわかるだろうか。これ「端子台」という。今日はこのパーツについて調べたかったのだが、その名称すらわからず、難儀した。結局コーナンに行って実物を見てやっと、名前がわかった。
醸造に使う道具や器具を組み立てるには、電気や水道の知識、技術が必要になる。だけれど、わからないことが多すぎてなかなか大変だ。
先日、麦芽の粉砕に使うモーターを購入した。
モーターにミル(粉砕機)を接続し、自動で回るようにするのだ。ミルは手で回したり、ドリルドライバーで回したりすることもできるが、量が多くなれば自動化が推奨される。
コンサルの先生にどのモーターがいいか選んでもらい、手元に届いたはいいが、まずこのモーター、コンセントがなかった。代わりに、白と青と黒の線が3本出ていた。
3本?僕の認識では、コンセントの線は2本ですけど。
説明書を読んでみるが、電器の現場の本職のみなさんに向けて書かれているようでちんぷんかんぷん。わからない単語が文章の7割を占める。使うために配線が必要と書いてあるが、意味がわからない。完成形のイメージが全く掴めない。
3本の線については、実家に帰った際の食卓で、機械に強い父に聞いてみると「逆回転させるためじゃないか」と言っていた。なるほど、だけど、何をどうすればいいのだ。わからないことが多すぎて、わからないことすらわからない状態だ。
ちょっと気が遠くなりそうだったので、モーターは箱にいれたまましばらく放置していた。
そんな中、研修を受けている神奈川のJazz Brewingに言った際、醸造家の山口さんも同じようなモーターのシステムを使っていることに気がついた。配線を見てみると、前述の端子台に様々な線がつながっており、ニッパーがあれば爆弾処理班の気分を味わえそうだ。
聞いてみると、「配線は知り合いにやってもらいました。めんどいですよ」とのこと。とはいえ、完成形を目にすることができて、なんとかできそうな気がしてきた。
帰ってモーターの説明書を改めて読んでみた。わからない単語を書き出し、必要そうなものから調べていった。電気工事士2級のYoutube動画を見るなどして、中学校ぶりに電気について復習した。するとなんとなく、配線の意味がわかってきた。
3本の線は父が言っていたように、逆転させるためにあるらしい。そのために「正逆切り替えスイッチ」を使う。それに「過負荷保護装置(ブレーカーみたいなもの)」と「電磁気接触器(いわゆるコンセント)」、「コンデンサ(これは付属していたので選ぶ必要はなし)」を「端子台」でつないだら完成のはずだ。
暗号文にしか思えなかった回路図が、やっと理解できた。とは言え、まだこれから組み立てで、うまくいく保証もないのだけど、わからなかったことがわかるようになっていくのはうれしい。
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