【自由詩】悩める、ボールペン達よ。
大した能力差もない、
見た目が大きく違う訳でもない、
似たような色とデザインの
多種多様なボールペン達が、整然と並ぶ。
誰かが、気に入った!君が良い!
と言ってくれるその日を夢見て、
理路整然と並んでいる。
素敵な出会いで、旅立っていくやつもいるし、
何日も何週も何ヶ月も、在庫のやつもいる。
逃げ出すこともできず、
ただじっと時が過ぎていく。
誰かのお迎えの手によって
仲間が去っていく事に、少し寂しさを覚えて、
同時に、少しずつ何かがくすんでいく。
…まるで人間社会のようだね。
皮肉です。
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