父と私
おてんばだった私
気に入らないことがあると路面にそっくりかえってた
小さい頃は下に住むおばあちゃんに人懐っこく
そそっかしくしてた
湯呑みを滑らせて
割ってしまったとき
あーまずったなって
子ども心に冷や汗をかいた
飛んできた父の手
あっという間に地面に飛ばされる
痛い
パパを怒らせた
そんなことがたくさんあった
ゆっくり歩く私の
後ろをついてくる父
そののんびりさが気に入らないのか
足蹴りされる
「のろのろ歩くな」
パパをまた怒らせた
3つ上の姉と感情的に
気持ちを表し
喧嘩した夜
奥の廊下で
バチんという大きな音
奥の寝室から
ものすごい勢いで父がとんでくる
あっという間に手はほっぺを通過した
視界がゆがむ
地面に薙ぎ倒される
鼻から流れる
真っ赤な血
父は自分が驚かされたり
掻き乱されると
とたんにきれた
そんな父だった
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