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禍話リライト

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禍話リライトだけをまとめました 禍話とは… 猟奇ユニットFEAR飯による禍々しい話を語るインターネットラジオ。「ツイキャス」にて基本的に毎週土曜日23時から1時間ほど配信中。 … もっと読む
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記事一覧

禍話:来ませんように

高校3年のA君は大学推薦が早くに決まって余裕のある日々を過ごしていた。一方幼馴染のB君は今…

こりん
3週間前
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禍話:走るわたし

普段からお酒が好きで結構な量を飲むAさんは、悪酔いこそしないものの酔っ払うのを楽しめるタ…

こりん
2か月前
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禍話:おとうさんはおかあさん

高校生のA君は一軒屋の2階に自室があった。 夜、真夜中ではないが遅めの時間。その自室で勉強…

こりん
3か月前
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禍話:はじまりのベル

あまり大人数の集まりには参加しないタイプの、ちょっと引きこもり気味のAさんが大学生の時に…

こりん
5か月前
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禍話:山の祭りの面

まだ平成の頃の話。 その地域はとっくに限界集落だった。 話をしてくれたAさんの実家がある街…

こりん
9か月前
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禍話:間に合わない夢

A君が大学生になってから見始めた夢は、毎回起きた時に絶望的な気持ちになる。いわゆる[希死念…

こりん
10か月前
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禍話:傘にまつわる二題

くさった傘 知り合いのA君が、営業の仕事で普段は行かない遠方のエリアに行った時の話。 商談を終え営業先から書類を預かり、帰社しようというところで予報には無かった雨がぱらついてきた。 困ったな、預かった書類は濡らしたくない。初めて来た土地、コンビニで傘を買いたいところだけどこのあたりにコンビニは…と周囲をキョロキョロしていると、少し先のガードレールに傘がひっかけてある。 よくあるビニール傘。普通そんなところに放置されている傘なんて骨は飛び出して折れ曲がっていたりそうそう使え

禍話:すりかえ人形

友人の山田君が会話の途中に 「そういえば今付き合ってる彼女なんだけど、」 と切り出したので…

こりん
1年前
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禍話:面の向き

語り手のかぁなっきさんと同い年ぐらいのA君が、中学生の頃にB君の家に遊びに行った時に体験し…

こりん
1年前
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禍話:夢を見る女

Aさんは、3階建てのボロいアパートに住んでいる。 ボロいうえに交通の便が悪いためか、とにか…

こりん
1年前
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禍話:期日の烏

関西方面に住むAさんと妹のBさんは年が近かったこともあり仲が良く、小学生の時は学校や遊びに…

こりん
1年前
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禍話:病院のビデオ

とある関西方面の大学にあるサークルに所属するA君は、代々受け継がれてきたサークル室にある…

こりん
1年前
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禍話:赤い先生

K君の小学校には、保護者の都合で帰りが遅くなる生徒のために放課後に面倒を見てくれる学童保…

こりん
2年前
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禍話:後ろを向いた人形

小学生の頃、親の都合で転校が多かったという田中君が、小学3年生の時に通った小学校での思い出を話してくれた。 田中君が転入して早々に、同級生のB君がおうちで歓迎パーティーを開いてくれたのだという。招かれた家は大きなお屋敷で、B君のお母さんは料理上手。おそらくでっかいオーブンがあるのだろう、焼きたての手作りパンやケーキがふるまわれ、気の利いたティーカップで紅茶が出てくるような、いわゆる「お金持ち」の家だった。 田中君はすぐまた転校するであろうことが決まっていたにもかかわらずB