想像地図の人

架空の土地の地図を描く創作活動「想像地図」を2003年から続けている。近年は地図だけで…

想像地図の人

架空の土地の地図を描く創作活動「想像地図」を2003年から続けている。近年は地図だけでなく、架空言語まで作り始める。出身地がややこしい人。

最近の記事

夏の旅行に補充券 (4)

これは「夏の旅行に補充券 (3)」の続編です。先に(3)を読んでからお読みください。 第4日(2024/08/13)ホテルを出発して直江津駅へ向かう。前日は暗い時間帯だったのでよく分からなかったが、前日にGoogleMapの道案内に従って通った道はどのような道だったのか再確認してみようということで同じ道を通って駅に向かった。 前日は暗かったのでよく分からなかったが、このあたりはディーラー街らしい。BIGM○T○Rもある。BIGM○T○RはWECARSという名前に変わったと

    • 夏の旅行に補充券 (3)

      これは「夏の旅行に補充券 (2)」の続編です。先に(2)を読んでからお読みください。 第3日(2024/08/12)台風の影響が心配されたが、目覚めてみれば快晴である。 乗る予定の秋田新幹線も平常運転だということで予定通りに出発することになった。 ところで駅に行く途中で見かけた消火栓が少し気になった。 地元で見かける消火栓はだいたいマンホールの中に埋まっていて、このように地上に露出しているタイプは普段は見かけない。どちらかというと海外にあるという印象(更に言えば、re

      • 夏の旅行に補充券 (2)

        これは「夏の旅行に補充券 (1)」の続編です。先に(1)を読んでからお読みください。 第2日(2024/08/11)福島を7:03に出発して仙台に向かう。補充券は18きっぷではないので特急券を買って新幹線に乗っても良かったのだけど、この区間を在来線経由で乗車したことがなかったし、越河峠の車窓を見てみたかったので在来線に乗る前提で旅程を立てていた。 平地を横目に見ながら徐々に高度を上げていくと最後に山が迫ってきて峠を越えて、福島県と宮城県の県境を越える、という越河峠の様子は

        • 夏の旅行に補充券 (1)

          想像地図の人は、2024年8月10日から13日までの4日間、北関東・東北・新潟への旅行に行っていた。 補充券今回の旅行で使用した切符は「補充券」である。JRのきっぷは、乗車する経路が極端に複雑になると、機械で運賃計算ができなくなるため「補充券」と呼ばれる手書きの乗車券が発行される。 これまでに2回(2021年11月や2022年11月の旅行)、補充券を利用して旅行したことがあり、補充券での旅行は今回で3回目になる。 今回の経路は以下である。 「京都市内→京都市内」(経路:

        夏の旅行に補充券 (4)

          広島の被爆便所を訪ねて (2)

          これは「広島の被爆便所を訪ねて (1)」の続編です。先に(1)を読んでからお読みください。 第2日(2024/7/14)この日は、福山から出発である。 ホテルで昼食後、新幹線で広島へ向かう。天気は、傘は要らない程度の小雨。このとき、動物との衝突で在来線は運転を見合わせていたが、新幹線は通常通りに走っていた。 広島に着くと天気が悪くなっていたが、ひとまず被爆便所の最寄り駅である土橋へ広電で向かうことに。 広電の経路変更によりこの猿猴橋町電停は廃止になるので、おそらく今回が

          広島の被爆便所を訪ねて (2)

          広島の被爆便所を訪ねて (1)

          想像地図の人がずっと気になっていた場所が広島にある。その1つが、「被爆便所」である。本来の名前は「本川公衆便所」。 2015年まで被爆建築物だと認識されていなかったが、被爆直後の映像にこの便所らしき建物が映っていることからこのトイレが被爆建築物だと判明したという珍しい経緯を持つ。 行ってみるまでの前日談この話を聞いて以来、ずっと行きたいと思っていたのだが、同じく広島県内には乗車しておきたいローカル線がある。2023年の時点では、呉線・芸備線の備後落合-三次・福塩線が未乗車で

          広島の被爆便所を訪ねて (1)

          ファーストサマーウイカ語に関する考察?

          東南アジアに「東ティモール」という国がある。東ティモールの「ティモール (Timor)」はインドネシア語で「東」という意味である。 「サハラ砂漠」の「サハラ」もアラビア語で「砂漠」という意味である。 女優の「ファーストサマーウイカ」の芸名の由来も、氏の本名が「堂島 初夏(ういか)」であって、その「初夏」を英語に訳して First Summer にしたことに由来する。 「チゲ鍋」や「メナム川」なども、同様である。 このように、「同じ意味の単語が複数つながってできた単語」という

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          日本に「ゴママヨ駅名」はいくつあるのか?

          以前、「日本にポリバケツ語駅名はいくつあるのか?」という検証を行ったが、今回はゴママヨで同じような検証を行ってみようと思う。 ゴママヨとは「ゴママヨ」は、「2つ以上形態素が結合した複合語で、その接続部分に同じ音が連続して含まれている単語」のことである。「ゴママヨ」という単語自体は、本来は「ゴマ+マヨネーズ」の複合語を略したものであるが、2つの形態素の接続部分で「ま」という音が2連続しているため、定義に当てはまる。 また、「銀行口座(ぎんこうこうざ)」は「こう」というモーラが

          日本に「ゴママヨ駅名」はいくつあるのか?

          千と千尋の神隠しの「コハク川」の流路は埋立で消滅したのか真剣に考察する

          「千と千尋の神隠し」の登場人物のハクは、その正体が「コハク川」という名前の河の神であると明かされる。そして現在はこの川は埋め立てられており、マンションが建っているという。 … とすると、ハクが現世に戻ってきても帰る場所がないのではないか。そういう話が良く出てくる。 しかし、架空地図作者である筆者は、ハクが現世に戻ってきたときに帰る場所は今でもあると考えている。これについて考察してみようと思う。 現実での「川が埋め立てられる事例」例えば「春の小川」のモデルとなった「河骨川」と

          千と千尋の神隠しの「コハク川」の流路は埋立で消滅したのか真剣に考察する

          「松井元哉 第113回医師国家試験 不合格発表閲覧之地 石碑」への旅路 (3)

          これは「「松井元哉 第113回医師国家試験 不合格発表閲覧之地 石碑」への旅路 (2)」の続編です。先に(1)(2)を読んでからお読みください。 第3日(2023/11/25)最終日となる11月25日は、宇都宮ライトレールに乗車した後、東京で途中下車してから帰るという日程である。東京では、池袋でフォロワーさんと会う予定となっていた。 新幹線で宇都宮へ向かう。目的地は、8月26日に開通したばかりの、宇都宮ライトレールである。 意外と想像していたよりも坂の多い路線であると感

          「松井元哉 第113回医師国家試験 不合格発表閲覧之地 石碑」への旅路 (3)

          「松井元哉 第113回医師国家試験 不合格発表閲覧之地 石碑」への旅路 (2)

          これは「「松井元哉 第113回医師国家試験 不合格発表閲覧之地 石碑」への旅路 (1)」の続編です。先に(1)を読んでからお読みください。 第2日(2023/11/24)この日は、宮古から三陸鉄道リアス線を海沿いに南下し、盛へ向かった後、BRTを経由して気仙沼から大船渡線に乗車する旅程である。 朝6:10の列車で宮古を出発した。太陽よりも早く起きたので、あたりの風景はまだ暗い。 豊間根駅あたりまで来ると日が昇ってきて明るくなってきた。 宮古から釜石までの間は山田線の一部

          「松井元哉 第113回医師国家試験 不合格発表閲覧之地 石碑」への旅路 (2)

          「松井元哉 第113回医師国家試験 不合格発表閲覧之地 石碑」への旅路 (1)

          岩手県の三陸は想像地図の人がずっと昔から行ってみたいと思っていた地域の1つである。中高生の頃から、大学生になったら長い休みに行ってみたいと思う場所だった。 しかし、大学進学が決まった年の春に起きたのが東日本大震災。東北へ旅行に行くなんて言う雰囲気は消え去ってしまい、結局大学時代には東北地方への旅行自体をする機会を逸してしまった。想像地図の人が初めて東北地方に足を踏み入れたのは、間中さんと一緒になってからのことである。 だがそれでも、三陸への旅行というのはなかなか行く機会が無か

          「松井元哉 第113回医師国家試験 不合格発表閲覧之地 石碑」への旅路 (1)

          7年ぶりに北海道に行った

          想像地図の人は、2023年8月12日から14日の3日間、北海道へ旅行に行っていた。2016年9月以来、7年ぶりの北海道である。 本来の旅行計画当初の計画では、 12日:空路で北海道へ、ウポポイに行った後に札幌へ 13日:札幌から小樽経由で函館へ(山線 倶知安経由) 14日:函館から青函トンネルを抜けて三陸へ、大船渡宿泊 15日:仙台経由で帰宅 と、往路飛行機・帰路列車という計画だった。青函トンネルが未乗車で、北海道の乗車済区間が本州の乗車済区間と繋がってなかったのを繋げたい

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          完成が近づいてきた想像地図~描画速度を減速する試み~

          ※この文章は2023年1月8日時点での状況を表したものになります。 想像地図の人は、架空の土地の地図を描く「想像地図」という創作活動を2003年から現在までずっと続けている。完成予定は2028年である。 現在の進捗率は、97.2%である。 去年の描画を振り返って去年(2022年)は、1年間で10416枚の地図を描くことができた。これは、2020年の記録の10364枚を超え、1年間に描いた地図の枚数としては過去最高記録となった。 年末には完成率が97%を超えた。2003年か

          完成が近づいてきた想像地図~描画速度を減速する試み~

          只見線に乗りに行ったら大変なことになった話 (3)

          これは前回の「只見線に乗りに行ったら大変なことになった話 (2) 」の続編です。先に(2)を読んでからお読みください。 年末が忙しかったので、2ヶ月前の旅行を振り返る形になりますが…。 第3日(2022/11/05)この日は北茨城市の磯原から出発である。前日は、起きた時に替えの靴下がないことに気付くトラブルもあったが、この日は前日に山形駅前で購入した新しい靴下をはくことで事なきを得た。 列車の時間まで少し余裕があったので駅前を散歩してみた。 「磯原」の名に偽りなく海が

          只見線に乗りに行ったら大変なことになった話 (3)

          只見線に乗りに行ったら大変なことになった話 (2)

          これは前回の「只見線に乗りに行ったら大変なことになった話 (1) 」の続編です。先に(1)を読んでからお読みください。 第2日(2022/11/04)この日、起きてすぐに気付いたことは靴下を忘れていたことである。これまでの旅行でそんなミスをしたことがなかったが、痛恨のミスであった。 だが、時間にやや余裕があったので、浴室で前日の靴下を洗い、ドライヤーで乾燥させることにより問題を解決した。 さて出発時間である。 郡山から新庄ゆきの「つばさ」に乗る。 福島-山形県境の山岳地

          只見線に乗りに行ったら大変なことになった話 (2)