タイラ|ライター

ライターをしています。アニメやゲーム、映画、漫画などエンタメ。 いつかはちょこっと社…

タイラ|ライター

ライターをしています。アニメやゲーム、映画、漫画などエンタメ。 いつかはちょこっと社会を良くしたい...

最近の記事

オタクはもう、成功している『成功したオタク』【勝手に寄稿】

推していた男性アイドルが性犯罪を犯してしまったことから、今まで費やした自分の時間やお金や愛について向き合い、同じ境遇のファンや告発するきっかけとなった記事を書いた記者、政治デモを行う団体にまでインタビューをしながら、オタクとしての成功は何かを問う。 「ソンドク(成功したオタクの意)」は元々韓国のスラングのようなもので、自分の応援している対象に会ったことがあったり、認知されているオタクのことを言うらしい。 このドキュメントを撮影した女性監督オ・セヨンは、ソンドクでありアイド

    • 自分の気持ちを書き、公開することの責任

      吉本ばななさんの本を読んでいた時に、「誰にも言わない自分だけの気持ちを持とう」という節があった。 日記に書いたりしてもいいけど、人に見せるのはあんまりおすすめしない、というか自分で決めて。というものだった。 これを「自分だけの気持ちを胸に抱き、大切にすることで、人生の主体性を取り戻す」と解釈した。たしかに、僕は人に見せるものも見せないものもたっぷり雑に書いてきて、自分がどういう気持ちを持っているか、言葉を扱っているか無自覚のうちに確認していたと感じる。 書いている時が最

      • 擁護も侵害も金の匂いがして来た

        最近話題になっていた、ノンフィクションの婚活特集。 結婚相談所のシステムや、番組の作り方・切り取り方などからドンドン派生して、男が悪い女が悪い、やり方が悪い、システムが悪いなど、どんどん盛り上がっていき、しまいには、みんないつもの自分の欲求を満たすための正義の振りかざし(Justice自慰、通称ジェイ・Z)にまで発展し辟易とする。 あの番組を面白がってギャハハ、こいつら必死すぎ、バカだね〜と冷笑しているのも、個人的には同罪だと思うし、とにかく、どうしても結婚したい人々をジ

        • 唾奇「道 -TAO-」ぶっ刺さり案件、死んだおばあにありがとう

          吉本ばなな氏の本をAudibleで聞いてから、自分で書いたものをなぜインターネットに放流するのか、日記で良いじゃん、もしかしたらダサいのでは? とか考えることがふえ、タイトル通り身内の不幸も重なって、諸々考えまくりだし、いつもと違う状況、環境に振り回されまくった一週間だった。 覚悟はしていたけれど、祖母が亡くなった悲しさと混乱の中、儀を進める家族の準備を手伝ったり、団欒を楽しんだり、今の暮らしで接している人とは違う人たちとのコミュニケーションに手間取ったり、急に寂しくなっ

        オタクはもう、成功している『成功したオタク』【勝手に寄稿】

          ドラマ『不適切にもほどがある!』ぶん殴られたような面白さと、クドカンの照れが最高【勝手に寄稿】

          今年からは、アニメとドラマをシーズン1本は必ず見ると決めていて、アニメはダンジョン飯、ドラマは『不適切にもほどがある!』に決定した。 最近視聴した『離婚しようよ』でも思ったけど、やっぱり宮藤官九郎氏のドラマは楽しい。 冒頭1分ほどから、その綺麗さ、民放ドラマらしいわかりやすさ、面白さ、誰も置いていかないっすよこっちはという意気込み、パンツ脱ぐよ(自分さらけ出しちゃうよ感)という気持ちなどなど、全部が詰め込まれていて2回位繰り返して見てニヤニヤしてしまった。 それが永遠に

          ドラマ『不適切にもほどがある!』ぶん殴られたような面白さと、クドカンの照れが最高【勝手に寄稿】

          イジンデンが面白すぎる、みんなやろう!!

          ダイソーで販売されているトレーディングカードゲーム、イジンデンが面白い! ド級のデュエル・マスターズ世代で、別居状態だった父親に定期的に会う際に、可愛い一人息子という立場を名一杯使って財力を遺憾なく発揮し、ストレージをパンパンにしては、近所の子供にレアカードを根こそぎ盗まれるのを繰り返したり、中学生になってからは復帰してプレイしたり、デュエル・マスターズのアプリゲームがリリースされてからは、大人の財力を遺憾なく発揮してデッキを組んだりと、デュエル・マスターズのみだがカードゲ

          イジンデンが面白すぎる、みんなやろう!!

          welcome to my…

          休日に友人や家族と楽しく遊び、しっかりと原稿も進め、朝からご機嫌だったが、ちょっとした事で友人にキレ散らかしてしまい。 6時間以上は絶対に寝ないとダメだ、イライラしてごめんと苦しくなるも 友人に許してもらって、新しいクドカンのドラマを見て驚き興奮して楽しくなるも 友人に冗談を言ったつもりが悪いように伝わってしまったり、なんだかわけのわからない鬱ブーム(絶対6時間は寝る)でまた苦しくなり、助けて欲しくて聞いたchilli beans.のアルバム「welcome to my

          「Bling-Bang-Bang-Born」を聞いたらCreepy Nutsへの気持ちが爆発しちゃった。解釈バトルにもアーティストとしての勝負にも勝つ曲

          Creepy Nutsの曲が海外で大流行しているだって?!?! しかもそれが、『マッシュル』のOP曲というのだからより驚いた。海外にも人気が出そうな原作であるし、2期が制作されるということはアニメとしても沢山のファンが居るんだろうが、どうやらアニメよりも曲が先行しているよう。 よくある海外の反応、といったブームだけではなく、今では流行の最先端を知るSNSとなったTikTok内で、かなりのブームになっているらしい。その曲が「Bling-Bang-Bang-Born」だ。

          「Bling-Bang-Bang-Born」を聞いたらCreepy Nutsへの気持ちが爆発しちゃった。解釈バトルにもアーティストとしての勝負にも勝つ曲

          漕ぎ出せ!

          パートナーとの新しい生活が始まった。 彼女との付き合いは長いけど、大学生の4年間、卒業してからの約2年は遠距離恋愛だった。 そんな彼女と満を持して一緒に暮らすことになった。結婚したのはちょうど一年前、彼女の地方配属が決まった時だ。「女性を大事にしている会社だから、結婚してたらワンチャンすぐ戻れる」という彼女の提案に「じゃケッコンすっか!」と答えた。 こんなに悟空のプロポーズがぴったりな状況あるんだなと思った。(ケッコンすっか!はまだしも"じゃあ"の部分が結構邪魔をしてく

          北野武監督『首』 君たちはどう暇をつぶすか?という問いかけ【勝手に寄稿】

          基本的な感想はこれでした。 本能寺の変を描いた映画『首』。北野武監督によるエログロシュールな2時間の大コント。 人を殺したやつが偉いという社会で、出世と天下取りを目標に日々を生きる武士たちの滑稽な様子が映されていた。 冒頭の川に落ちている武士の死体に、サワガニ達がたかっているカットで「武士の誉れ」を描いた映画ではないことがわかる。強大な自然の中でも、小さなカニとかいう生き物に食われてしまう兵どもがなんとも虚しい。 傍若無人に方言で怒り狂う信長に、「お国の言葉での説教、

          北野武監督『首』 君たちはどう暇をつぶすか?という問いかけ【勝手に寄稿】

          今日も道具に頼って通じ合う『silent』【勝手に寄稿】

          扁桃炎になってしまって、寝込んでいる間、昨年流行ったドラマ『silent』を見た。 まだ中二病が治っていなくて、見れていなかったが今季のドラマ『いちばんすきな花』が面白すぎて、同じく生方美久さん脚本の『踊り場にて』を視聴し、『silent』も一気見してしまった。 中途失聴者の男性と、聴者の女性を中心にしたラブ・ストーリー、だと思って見始めたが最終的にはそういうお話ではなかった。 言葉や手話は、大切な人間と通じ合うための道具でしかなく、通じ合う手段など、この際どうでもいい

          今日も道具に頼って通じ合う『silent』【勝手に寄稿】

          「人生1000円で切り売りしてます」【文学フリマねっとり体験記】

          初めて文学フリマに行ったら、第一展示場入り口すぐに出店されている方が、気だるく、ちょっとよそゆきの声で「人生1000円で切り売りしてま〜す」と売り込んでいた。 そのセリフと口調、表情がかなり刺さってしまって興奮しながら第一展示場を練り歩くと、自意識や寂しさが充満していた。もちろん全部とは言わないし、そもそも何か書きたい人自体、そういうものの塊だと思うしワシ自身もその一部。 個人的な受け取り方で、出店した方には申し訳ないけど好きなもの、楽しい表現を売りたいというよりは、自分

          「人生1000円で切り売りしてます」【文学フリマねっとり体験記】

          『プリキュアオールスターズF』最高の「子ども信じ映画」、バラバラの世界をプリキュアが繋ぐ【勝手に寄稿】

          三連休の真ん中もっこり日曜日。友人とプリキュア映画を見に行きました。 ワシが信頼している2人から見たほうが良いと言われたため、シリーズ通して一作も見たことがない状態だが見に行った。 こんなワシが偉そうに(勝手に)寄稿していて、「なんだよ、見たことない人の感想なんて読みたかないよ」と思った人は今作を見ていないんじゃねえか? という映画だった。どんなやつでも友達であり、仲間で、大切な繋がりなのだ。 最初のアクションシーンからあまりのカッコよさに泣いちゃった。アニメの作画クオ

          『プリキュアオールスターズF』最高の「子ども信じ映画」、バラバラの世界をプリキュアが繋ぐ【勝手に寄稿】

          市川沙央『ハンチバック』"たん"に塗れた繋がりへの欲求【勝手に寄稿】

          今年の6月頃、この記事を読み作家・市川沙央さんを知った。 筋疾患先天性ミオパチーと言われる難病を患い、女性向けラノベを中心にしこしこと書き続けてきた人。 障害者表象に関する大学の卒論を書きながら、文學界新人賞・芥川賞を穫る作品『ハンチバック』を執筆した。 本作には、市川さんと同じような病気を患った主人公・釈華が登場するが、オートフィクションであり自身と重なるのは30パーセントほどだという。とはいえ、市川さんの生活でしか知り得ない風景、体、心情の描写が特徴的なので市川さん

          市川沙央『ハンチバック』"たん"に塗れた繋がりへの欲求【勝手に寄稿】

          『離婚しようよ』|変わったり、変わらなかったりで人は生きる【勝手に寄稿】

          朝ドラの人気女優と、世襲議員の旦那。カップルユーチューバーとしても活躍する、一見仲睦まじい夫婦だが、旦那の不倫をきっかけに2人の人生が大きく変化していく。 宮藤官九郎と大石静脚本で、コミカルなシーンはとにかく面白く、夫婦関係やキャラの心情などしっとりしてる部分もよかった。 前半は、どうしようもないダメ夫のやらかしや、弁護士を用意し離婚の段取りをグイグイ進めていくタイトル通りの話。 後半は、がっつり地方選挙をテーマにして、あの狂気の政を楽しく刺激的に描いていく。 コメデ

          『離婚しようよ』|変わったり、変わらなかったりで人は生きる【勝手に寄稿】

          チャットGPTからもらったテーマでエッセイ書く「日常の小さな喜び」

          何もかもおもんないんじゃ。 と思うことが時々ある。 そもそもが飽き性で、ほとんどのことがどうでもいいが、おもんないんじゃブームの時には、好奇心が限りなくゼロになって攻撃性も出てくる。 そういう時は、「ただひたすら暇だったんだな。暇だな。」と感じる。全部暇だからやってるんだよな、となる。それだけでなく、みんな嘘つきだなと思う。暇なくせに忙しい素振りをしやがってと、勝手にキレている。 腹が減ったので、ご飯を食べに行って、ボーッとするためにデカ目の公園にいった。 そしたら

          チャットGPTからもらったテーマでエッセイ書く「日常の小さな喜び」