タイラ|ライター

ライターをしています。アニメやゲーム、映画、漫画などエンタメ。 いつかはちょこっと社…

タイラ|ライター

ライターをしています。アニメやゲーム、映画、漫画などエンタメ。 いつかはちょこっと社会を良くしたい...

最近の記事

Z世代、恥を知る?

七夕に東京都知事選が行われ、現職である小池百合子氏が3期目突入を決めました。 本当に残念なことに、ギリギリのタイミングで投票権がなくなって(引っ越した)しまったので、今回は都知事選に有権者として参加することができなかったが、大変興味深く都知事選を追ってました。 事実と保険のために書いておきますが、私自身は世間で言うところのゴリゴリの若者・Z世代であり、ここ数年友人のすすめで選挙・政治に興味を持つまでは、特段勉強することはなかったし、現在でも知識は乏しいです。それでも、こう

    • はじまりとおわりの間『海のはじまり』#1【メモ】

      『silent』『いちばんすきな花』の生方美久さん脚本の月9『海のはじまり』。短編ドラマも含めて生方さんのファンになったので鑑賞。見どころが多すぎて全部記して置きたいので、気になったところをメモ 冒頭の親子のやり取りから、意味のありすぎるセリフの連発でグッと引き込まれました。海のはじまりはどこで、おわりはなんなのか。はじまりとおわりの間で、揺れ動いている沢山の海水や、本当におわりとも言えない水平線を映しながら、本作のテーマ性をガツンと投げかけている。 過多になりすぎず、不

      • 『マッドマックス:フュリオサ』フュリオサを鬼にしたのは誰か【勝手に寄稿】

        『マッドマックス:フュリオサ』を見ました。重い腰を上げてシリーズを一気見し、バキバキの状態で鑑賞。 過去作のお馴染みのシーンや展開なども多く、中盤のアクションシーンの高揚感、ラストのチェイスも最高だった。 前作『怒りのデス・ロード』でイモータンを「成敗」したフュリオサの前日譚になっており、前作で描ききれなかった彼女の生い立ちを正直に映した。 本作は、フュリオサに対して強く逞しい英雄のようなイメージを抱いていた自分を恥じてしまう作品だった。 最初に書いておくが、ここで言

        • 僕の〈憧れた〉沖縄 ZINE「あなたの沖縄 vol.2」【勝手に寄稿】

          先日、文学フリマ(東京)にて、刊行されていたZINE「あなたの沖縄 vol.2」を買っ……いただいた。 なぜなら、ZINE特集のひとつに少し参加させてもらったからだ。(母も欲しがったので母の分は購入) コラムプロジェクト「あなたの沖縄」は、90年代生まれの沖縄県出身者たちが、それぞれが見ていた、感じていた沖縄に対するあれこれを心も体も自由に書く場所だ。 私自身も縁があって何本も書かせてもらい、毎度素敵な感想をいただいている(楽しくかけるだけでなく承認もしてくれる!)

        Z世代、恥を知る?

          10年ぶりに歯医者行ったら、歯磨きクッソ面白いことが判明【歯周病の検査レポ】

          姿勢が悪いのか、肩凝りがエグいのか顎がとにかく痛かったので歯医者に行ったら 「親知らず抜いた方が良いではあるんだけど、なんでこんなに顎痛いのかはわからないね。とりあえず来月検診で」 と言われた。10年ほど前に歯列矯正をして以来、虫歯等にもならない(一度も虫歯になったことのないトゥース童貞)ので歯医者に行くタイミングを失っていた。 (顎治らねえのかよ...)と思いながら、良い機会なので検診とやらを受けて見ました。やったことがある人にとっては、つまらないかもしれないが、久し

          10年ぶりに歯医者行ったら、歯磨きクッソ面白いことが判明【歯周病の検査レポ】

          『大脱出 シーズン2』ほぼスター・ウォーズ、さらばの夜明け【勝手に寄稿】

          DMMTVで全7話配信中の『大脱出シーズン2』を見た!シーズン1も最高だったが、その1年後に遥かにそれを超えてきた。 用意された密室で、お笑い芸人たちが謎解きやゲーム、クイズを攻略し脱出するのが大筋だけど、ただの脱出ゲーム番組ではない。 前シーズンの感想でも言った通り、日本のお笑い芸人にしかできない、させてはいけない、本当に理不尽で理由のわからない状況が彼らに降り掛かってそれを美味しく切り抜けていく。 きっとお金も沢山貰えるだろうし、見た人からは称賛されて沢山笑ってもら

          『大脱出 シーズン2』ほぼスター・ウォーズ、さらばの夜明け【勝手に寄稿】

          オタクはもう、成功している『成功したオタク』【勝手に寄稿】

          推していた男性アイドルが性犯罪を犯してしまったことから、今まで費やした自分の時間やお金や愛について向き合い、同じ境遇のファンや告発するきっかけとなった記事を書いた記者、政治デモを行う団体にまでインタビューをしながら、オタクとしての成功は何かを問う。 「ソンドク(成功したオタクの意)」は元々韓国のスラングのようなもので、自分の応援している対象に会ったことがあったり、認知されているオタクのことを言うらしい。 このドキュメントを撮影した女性監督オ・セヨンは、ソンドクでありアイド

          オタクはもう、成功している『成功したオタク』【勝手に寄稿】

          自分の気持ちを書き、公開することの責任

          吉本ばななさんの本を読んでいた時に、「誰にも言わない自分だけの気持ちを持とう」という節があった。 日記に書いたりしてもいいけど、人に見せるのはあんまりおすすめしない、というか自分で決めて。というものだった。 これを「自分だけの気持ちを胸に抱き、大切にすることで、人生の主体性を取り戻す」と解釈した。たしかに、僕は人に見せるものも見せないものもたっぷり雑に書いてきて、自分がどういう気持ちを持っているか、言葉を扱っているか無自覚のうちに確認していたと感じる。 書いている時が最

          自分の気持ちを書き、公開することの責任

          擁護も侵害も金の匂いがして来た

          最近話題になっていた、ノンフィクションの婚活特集。 結婚相談所のシステムや、番組の作り方・切り取り方などからドンドン派生して、男が悪い女が悪い、やり方が悪い、システムが悪いなど、どんどん盛り上がっていき、しまいには、みんないつもの自分の欲求を満たすための正義の振りかざし(Justice自慰、通称ジェイ・Z)にまで発展し辟易とする。 あの番組を面白がってギャハハ、こいつら必死すぎ、バカだね〜と冷笑しているのも、個人的には同罪だと思うし、とにかく、どうしても結婚したい人々をジ

          擁護も侵害も金の匂いがして来た

          唾奇「道 -TAO-」ぶっ刺さり案件、死んだおばあにありがとう

          吉本ばなな氏の本をAudibleで聞いてから、自分で書いたものをなぜインターネットに放流するのか、日記で良いじゃん、もしかしたらダサいのでは? とか考えることがふえ、タイトル通り身内の不幸も重なって、諸々考えまくりだし、いつもと違う状況、環境に振り回されまくった一週間だった。 覚悟はしていたけれど、祖母が亡くなった悲しさと混乱の中、儀を進める家族の準備を手伝ったり、団欒を楽しんだり、今の暮らしで接している人とは違う人たちとのコミュニケーションに手間取ったり、急に寂しくなっ

          唾奇「道 -TAO-」ぶっ刺さり案件、死んだおばあにありがとう

          ドラマ『不適切にもほどがある!』ぶん殴られたような面白さと、クドカンの照れが最高【勝手に寄稿】

          今年からは、アニメとドラマをシーズン1本は必ず見ると決めていて、アニメはダンジョン飯、ドラマは『不適切にもほどがある!』に決定した。 最近視聴した『離婚しようよ』でも思ったけど、やっぱり宮藤官九郎氏のドラマは楽しい。 冒頭1分ほどから、その綺麗さ、民放ドラマらしいわかりやすさ、面白さ、誰も置いていかないっすよこっちはという意気込み、パンツ脱ぐよ(自分さらけ出しちゃうよ感)という気持ちなどなど、全部が詰め込まれていて2回位繰り返して見てニヤニヤしてしまった。 それが永遠に

          ドラマ『不適切にもほどがある!』ぶん殴られたような面白さと、クドカンの照れが最高【勝手に寄稿】

          イジンデンが面白すぎる、みんなやろう!!

          ダイソーで販売されているトレーディングカードゲーム、イジンデンが面白い! ド級のデュエル・マスターズ世代で、別居状態だった父親に定期的に会う際に、可愛い一人息子という立場を名一杯使って財力を遺憾なく発揮し、ストレージをパンパンにしては、近所の子供にレアカードを根こそぎ盗まれるのを繰り返したり、中学生になってからは復帰してプレイしたり、デュエル・マスターズのアプリゲームがリリースされてからは、大人の財力を遺憾なく発揮してデッキを組んだりと、デュエル・マスターズのみだがカードゲ

          イジンデンが面白すぎる、みんなやろう!!

          welcome to my…

          休日に友人や家族と楽しく遊び、しっかりと原稿も進め、朝からご機嫌だったが、ちょっとした事で友人にキレ散らかしてしまい。 6時間以上は絶対に寝ないとダメだ、イライラしてごめんと苦しくなるも 友人に許してもらって、新しいクドカンのドラマを見て驚き興奮して楽しくなるも 友人に冗談を言ったつもりが悪いように伝わってしまったり、なんだかわけのわからない鬱ブーム(絶対6時間は寝る)でまた苦しくなり、助けて欲しくて聞いたchilli beans.のアルバム「welcome to my

          「Bling-Bang-Bang-Born」を聞いたらCreepy Nutsへの気持ちが爆発しちゃった。解釈バトルにもアーティストとしての勝負にも勝つ曲

          Creepy Nutsの曲が海外で大流行しているだって?!?! しかもそれが、『マッシュル』のOP曲というのだからより驚いた。海外にも人気が出そうな原作であるし、2期が制作されるということはアニメとしても沢山のファンが居るんだろうが、どうやらアニメよりも曲が先行しているよう。 よくある海外の反応、といったブームだけではなく、今では流行の最先端を知るSNSとなったTikTok内で、かなりのブームになっているらしい。その曲が「Bling-Bang-Bang-Born」だ。

          「Bling-Bang-Bang-Born」を聞いたらCreepy Nutsへの気持ちが爆発しちゃった。解釈バトルにもアーティストとしての勝負にも勝つ曲

          漕ぎ出せ!

          パートナーとの新しい生活が始まった。 彼女との付き合いは長いけど、大学生の4年間、卒業してからの約2年は遠距離恋愛だった。 そんな彼女と満を持して一緒に暮らすことになった。結婚したのはちょうど一年前、彼女の地方配属が決まった時だ。「女性を大事にしている会社だから、結婚してたらワンチャンすぐ戻れる」という彼女の提案に「じゃケッコンすっか!」と答えた。 こんなに悟空のプロポーズがぴったりな状況あるんだなと思った。(ケッコンすっか!はまだしも"じゃあ"の部分が結構邪魔をしてく

          北野武監督『首』 君たちはどう暇をつぶすか?という問いかけ【勝手に寄稿】

          基本的な感想はこれでした。 本能寺の変を描いた映画『首』。北野武監督によるエログロシュールな2時間の大コント。 人を殺したやつが偉いという社会で、出世と天下取りを目標に日々を生きる武士たちの滑稽な様子が映されていた。 冒頭の川に落ちている武士の死体に、サワガニ達がたかっているカットで「武士の誉れ」を描いた映画ではないことがわかる。強大な自然の中でも、小さなカニとかいう生き物に食われてしまう兵どもがなんとも虚しい。 傍若無人に方言で怒り狂う信長に、「お国の言葉での説教、

          北野武監督『首』 君たちはどう暇をつぶすか?という問いかけ【勝手に寄稿】