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『あの人と共演⁉映画・ドラマのエキストラ 編』

  これも単発でやったバイトなのですが、ちょっと面白い仕事だったので、あらためて書こうかなって。
   それはTVドラマやらのエキストラ。
大学時代に3回ほど行った仕事。だと思ってたけど、確認のためWikipedia見て共演(笑)の俳優さんとか確認したら、これ高校生の時にやっていたのかもしれない。ギャラは1回の撮影参加で¥2500くらいだったかな。もうほんと記憶が定かではない。
1度、事務所に行って登録した後は、前日までに電話すると(メールなんてなかったからね)集合時間と場所を指定されて、翌日現場に直行。集合場所で出勤の確認、という流れ。事務所が新宿だったので、交通費は新宿起点で計算されて支払われたので、新宿より近所だったり、うちの方面の仕事だと交通費も+プラスとなると思ったが、すべて別方向で新宿までの分が逆に実費で目論見はずれて、チェッて気分だったの覚えてるな。
    現場に行くと、そのままの服装でよいとか、そこにある衣装に着替えてとか指示され、後は呼ばれるまで待機。
   もともとの話では2時間で終わっても、待機ばかりで10時間以上の拘束となっても、バイト代は同じ。あくまでも日当変わらず、といった内容。
実際3回参加で、早く終わったことは無くて、だいたい6〜8時間くらいだったから、決して割のいいバイトではなかった。
 1度は東宝のスタジオでの撮影にいったんだけど、なんの撮影だったか覚えてないんだよね。多分説明もされなかったと思う。っていうか待機が長すぎてボケ~っとしていたから聞いて無かったんかな?駅集合で現場まで連れてこられたら、そのまま大部屋に大人数で押し込められて、指示あるまではここにいて、トイレはあそこだからと説明され、他の部屋やスタジオには絶対に行かないように。と指示受けて6時間ぐらいほったらかしだった。確かずーっと本読んでいた気がする。で、呼ばれて大きなスタジオに入ってでっかい青い幕をバックに皆で逃げ惑うシーンを、支持されるままに数カットの撮影。人の位置入れ換えたりしながら2時間弱だったかな。午前中に集合してましたが帰りスタジオの外に出たらあたりは暗くなってましたね。で、なんかの映画だと思うけどなんだかわからないまま。変な話、いろいろと使いまわしできる撮影だったような気もする(笑)
 あとの2回は「ザ・ハングマン」ってドラマ。警察では解決しきれないような悪を裁く謎のチームみたいな、現代版の必殺仕事人的なドラマ。ラストは罠にハメたりして、犯人が仲間割れして告発しあったり、やめてくれ~って自白させたりするところを、スピーカーなどで外に流したりして、表に曝すというパターン。そのラストの曝しのシーンの「なんだなんだ?」って集まる野次馬の役のエキストラ。1回はそのままの服装で、もう1回のほうは工事現場で働く作業員ぽい衣装に着替えての撮影。
もちろんこの2回もすぐに撮影終わるわけでなく、出演の方々の現場シーンの段取り着いた後での撮影だったので、邪魔にならない場所あたりに待機場が作られて、そのあたりで待機となっていた。たまに撮影シーンも覗けたり、進行状況によっては、スタッフさんもその場にいたり、なかなかの知らない世界だった。無論な、名の知れた俳優さんたちは、待機スペースは別だったり、車の中だったり。ちなみにこの時に共演(笑)させていただいた俳優さんは、仲代達也さん、植木等さん、佐藤浩市さんなど。仲代達也さんは主役なので、現場撮影も中心的にやっていたのでほぼ遠目に見るだけだったな。植木等さんは、かなりゆっくり目に現場到着「どうもどうも」的なしぐさで扇子をかざしながら、二カ~って笑顔でスタッフや俺らに挨拶してくれながら登場してきたときは、TVそのまますぎて感動しちゃった。そして、皆に楽しい態度で接するのに「カッコイイ」ってプロ意識感じましたね。そして、佐藤浩市さん。当時はまだ三國連太郎の息子ということは表に出してなかったかな、売り出し中の若手俳優って感じだった。正直、その時は彼が誰かもわかっていなかったし。個別の待機場所も無かったのか、皆といるほうが居心地がよかったのか、俺らがいるみんなの待機場所に座って、他の脇役さんやスタッフと楽し気に話をしていました。途中傍にいた俺にも声かけてくれたりで「気さくな人だな」って印象。放映を観て、役者名確認したの覚えてます。後にどんどん有名になっていって、今じゃ日本を代表する役者さんですもんね。
 俳優さん以外も、現場にはいろいろな仕事をしている人がいて、俳優さん周りの連絡しながら駆け回っている人。ひたすらストップウォッチ片手に何かを書き込んでいる人。カメラマン、とその周りでどつかれながらサポートする人、現場でセットを組み上げる大道具、役者さんのメイクなおす人。エキストラなどに動き支持する人等々、ここでは書ききれないくらいたくさんの人で、一つの作品を作り上げていた。しかもラストシーンだけで半日。こんな撮影で毎週新しい話を作っているのだから、TV業界の仕事環境がハードなの無理無いな。って思ったっけ。
 そんな感じで、仕事=ギャラとしては全く割の良くないものでしたが、撮影現場は、知らない世界で楽しい職場でした。
 その後だいぶ時を経て、今から後6-7年前。好きなプロレス団体が映画を作るのでエキストラ募集という告知を目にする。新日本プロレスの45周年企画の映画で、所属選手が出演するというもの。実際のリングを使っての試合シーンの撮影での観客役のエキストラの募集だった。最近の映画の場合、その他大勢のエキストラは、たいがいwebサイトなどで募集がかかり、ギャラなどは出ない、というのが普通のようだ。ロケ地誘致している各自治体が募集している場合もありますね。バブル時代とは違ってそこにギャラが出せる時代ではなくなっているということですかね。まあ、それでも行くって人は、役者が見れる、現場体験できる、って自分なりのメリットある人達だから、現場としてもウィンウィンなんだろう。
 俺的にも新日本プロレスの選手をより近くで見れることや、撮影現場に潜り込める。何より楽しそう。ってことで、なんだかんだ3日ほど撮影参加。当時自営で仕事していて時間の融通も利いたので、リフレッシュかねての参加。朝9時とかに新木場のリング常設の会場に集合。新日本プロレスの映画なので以前会場で買ったプロレスTシャツ着て行ったら、新日も格闘技も含めて既存団体絡みの服はNG とのこと。撮影用の各選手ファンTシャツに着替えることに。その日は岡田カズチカ選手が扮するレスラーの応援赤いTシャツを着ました。ちなみに主役が棚橋選手で、その敵役というか最強の対戦相手の役なので、メインのアンチ側。まあ内容的には棚橋が悪役レスラーで岡田が団体エースなんだけどね。気になる人は『パパは悪役プロレスラー』って映画観てみてください。
 撮影はエキストラで会場埋めるほど集まらなかったのでカメラに映る範囲の部分に、カメラアングルが切り替わるたびに移動。で、同じような並びではおかしくなるので、こっちのアングルで前にいた人はこっちでは後ろでとかね。役者である選手たちも同じシーンを別アングルで何カットも撮るという映画ならではの細かさ。観客エキストラもあっち行ってこっち戻ってという感じ。それぞれのアングルに合わせた席は各自しっかり覚えて同じところに座るように。とかね。なので1試合の撮影に4時間とか、それを2試合分撮ったり。別日はメインになる試合だったので朝から晩までかけて1試合分撮ったり。なかなか面白かったな。棚橋選手が、以前のイベントであったの覚えていてくれて、目があた瞬間に笑顔で手を挙げてくれたり、当時まだ入団したてで今はクセありの有名選手なんかは、自分の出番のないときは会場の端でずーっと本を読んでいたりと。各選手の普段の表情も見れて面白かったな。でね、ある時近くにいた同じTシャツ着させられた女性Nさんと「そこの2人は夫婦役で」なんてADさんに指示されて、その日はほとんど並んで観客してたことあって、その次の撮影でも会ったりして仲良くなって、他の撮影仲間ともつながって「仕事仲間」なんて言いながらLINEグループ作って、その後一緒に実際の試合見に行ったり、オフ会開いたり。今でもたまにLINEのやり取りあったりという仲も続いているんだよね。そうそう、ちなみにギャラは無しだったけど、弁当がついていて、しかもけっこうしっかりしたロケ弁当。毎回違ったし、夜にまでなったときは夜飯分も弁当出たっけね。まあ、今時にしては条件いいほうだったんじゃないかな。
 そんなバイト話というよりは、撮影現場話な回でしたが、今回はここまでで。
では次回なのですが・・・
学生時代のバイト話は、ほぼ書き終えたかな?書ける話はね。なので、時系列的には就職となるんですよ、次はね。で、また最近はバイト生活という状況になっててね『アルバイト歴を曝せ』なのだから、社員やら自営やらで、ちゃんと社会人していたとこをすっ飛ばして、
ここ数年の最近のバイト話を書くか?
時系列通りに、仕事歴を曝していくか?
ちょっと考えますね。
なので次回内容は、ちょっと考えさせてくださいませ。
ではまた~。



に、だいぶ年取ってからもやりました。

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