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雪辱を果たす旅 22




どうも。



夏休みに大量の宿題が出されると最初の2日は宿題を終わらせようと躍起になるのですが気が付くと8月27日を迎えていてそこで初めて最初の2日から何もしていない事に気付き「何故何もしなかったのか」という事に思考を巡らせるという夏を何度も過ごす事により皮肉にも提出期限ギリギリに一日中宿題と向き合う驚異の集中力を身に着けた仲村こと、



なーしょーです。



大っ嫌いだったな~。宿題。



まず、宿題を手渡された時に
毎回思っていたのが、



「これ、要る???」


って事。


今でもあの時の自分は何も
間違っていなかったと思います。


お父さんに自由工作で
木で作った船」を作って貰い、


あまりの完成度に
学校から大賞を貰い、


挙句の果てに教室に飾られて、



犯罪をした気分になる
という夏も有りました。




ちなみに今回は、

ニュージーランドで
弾き語りとヒッチハイクした
夏のお話の第22話。


前回の続き、書いていきます。



夜行バスに乗り、

オークランドに到着した私。



そして、
予約してたホステルに荷物預けて、



「何処でキーボード弾くか」の
下見に行きました。


弾いて良い場所と、
弾いてはいけない場所を、
念の為確認しに。


後、
「いきなり弾くのは怖い」ので、
心落ち着かせる為にも。


で、街を散策していたんですけど、

オークランドの街には
路上パフォーマーが多いんです。




上手くないけど一生懸命
マイク片手に歌っている青年。


アコースティックギターで
弾き語りしているオジサン。


馬頭琴の様な謎の楽器を
弾いている中国人のオジサン。


ずっと同じ曲を永遠と
弾き続けるギターのオジサン。


ヒップホップダンスをする若者。


ロボットダンスをするオジサン。


ボンゴみたいな打楽器を
ひたすら叩くだけの白人の旅人。


ハーモニカを吹く
ホームレスのオジサン。



この国も
少子高齢化かな?

って思ってました。笑



海外で初めて弾き語りするから
怖くて少し怖気づいてたけど、


どう見ても50代のジジイ達
楽しんでる姿を見て、

そして
ちゃんと街の人達から
お金を頂いている
姿を見て、



20代のジャップが
逃げる訳にはいかねぇ、と。



って事で、

「ボンゴを叩いていた人」
が居た場所に決めて、


ホステルに帰り、
前日練習をして、


明日、
1年前の自分との
ケリをつけると誓い、

眠りました。




翌日。



朝ごはんを済ませ。


1人キーボードを片手に。


決戦の場所へ。



その場所は
「駅に向かう通り道」なので、

途切れることなく人々が歩いてて。



いざその場所に辿り着くと、

凄く凄く怖い気持ちになりました。



本当に来てしまった、というか。


ただそこに突っ立っているだけで、


本当に俺はここで出来るのか???

こんな大量の人間が目の前を通る中、

俺はキーボードを弾けるのか???


って考えがよぎりました。


別に死ぬ訳無いのに、

凄く、怖い。

気が付いたら指も震えてて。




でも。



日本の旅から、
今オークランドに辿り着くまで、
沢山の人達に助けられて。


それまで
見ず知らずの人同士だったのに、


みかんくれたり。

かつ丼くれたり。

スナック菓子くれたり。

ポテトくれたり。

泊めてくれたり。

車乗せてくれたり。

銭湯行ったり。

バナナくれたり。

散歩したり。

暴走したり。

ウイスキー飲んだり。

家族と言ってくれたり。


何より、ニュージーランドに
弾き語りしに来たアジア人と
一緒に笑顔で話してくれたり。



その人達を全員裏切って
この場に背中を向けられる程、

腐り切る訳にはいかない!!!!!



震える指だったら、震えれば良い。


指が無い訳じゃねぇんだから。
(↑いいからはよ弾け笑)



キーボードを置いて、



スピーカー取り出して。



深呼吸して。



最初に弾いた曲は、


「No doubt - Running」。



本当は歌いたかったけど、

咳が全く治っていなかったので、
やっぱり弾くだけ。



沢山の人達が
目の前を通り過ぎて行くのを
こっそり視界に入れながら、


震える指で今の全力を弾きました。



で、2曲目の
「松田聖子 - Sweet Memories」
を弾き。



それからは良く覚えていません。



一通り弾き終えて、


「さぁ次は」って時に、


横から話しかけられました。



工事現場のオッサン
「ソーリー兄ちゃん。
申し訳ねぇが、、。
ここは人が立つと危険だから、
他の場所で弾き語り
してくれないかな。」





って、言われました。



確かに、良〜く見ると、

自分がキーボードを
弾いていた場所の後ろには
「工事現場の柵」が立てられており、


英語で

近付かないでね(>_<)

って書かれていました。
(前日視察で全く気付かなかった笑)



何処の国から来たか
よく分からない謎のアジア人が
一生懸命頑張っていたのを
少し見てくれたのか、

申し訳なさそうに、
丁寧に説明してくれました。

曲が終わるのを
待ってくれてたし。


俺も、

「分かりました。
ありがとうございます。」

っつって、

その場を離れました。



てな感じ。



次回、シリーズ最終回。


不器用と世間知らず


です。


最終回、どうぞお楽しみに!


#旅 #海外 #外国 #エッセイ #コラム #ヒッチハイク #弾き語り #音楽 #写真 #小説 #日記 #なーしょー

ここの1階にエログッズ屋さんが有った。
いやいや、置く?ここに?笑

将来有名になる作詞作曲家。 2017年〜日本と海外でヒッチハイク 2018年〜鹿児島〜京都まで徒歩の旅 2019年〜鹿児島〜東京まで路上LIVEの旅 2020年〜コロナで旅断念&引き篭もる 2021年〜フリーランス 2022年〜365日働く 2023年〜毎日作曲中 お楽しみに!