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文学部出身の私へ、文学部希望の君へ。


大学4年生に戻って就職活動をするならば、
高校3年生に戻って受験勉強をした方がマシである。
ただ、25歳の私が就職活動をするならば、
答えは少し変わるかもしれない。
それは大学生の頃に無かった『経験』、
ただそれだけの変化である。

『就職活動』の4文字が、『名前を呼んではいけないあの方』になり始めるこの頃では無いだろうか。
残念ながら私は就職活動不得意の側だったので、
「役立つコミュニケーション能力!」や「絶対に受かるエントリーシートの書き方!」なんかは教えることが出来ないけれど、
ただ1つ言えるとすれば、大学3年の夏休みに10日間もインターンシップに行った私より、丁度3月のギリギリでスタートラインに立った周りの友人の方が
幾らも早く就職先が決まったことくらいである。
エントリーシートの書き方だってわざわざ電車に乗って習いに行ったのに、
交通費が無駄になったという虚無感くらいしか残っていない。
思うに就職活動なんて、コネ以外はぶっつけだ。

ところで私は文芸学部の出身である。
なんとなく変わった呼び方だが、いうなれば文学部のことである。
文学部といえば就職に不利だったり、社会に出て何の役に立つのかという話がよく出るが、それで文学部に入るのを諦めたり、はたまた入学したことを後悔する人がいるならば、それは残念なので、是非思い直して欲しいと思う。
私は今、文学部に入ったことを何一つ後悔していない。

私が学んでいたのは文学部の中でも「創作」をより強く学べる学科だったので、
「就職に何の役が〜」と言われる代表格ですらあった。

確かに社会に直接結びつけるのは狭き門かもしれないが、私は今思わぬところで役に立つことが多々ある。
映像業界に入り、国語より数学、技術が問われることが多い仕事だが、
例えば映像を制作するときの構成だったりストーリーだったり、
形に見えないものを頭で考えるということが人より得意だということに気が付いた。
それから日本語が好きな人に問いたいが、貴方は人よりも日本語が得意であることの自覚があるだろうか。
幾らグローバルな時代とはいえ、日本に住んでいて日本語が得意な人が、就職に不利な筈がないのだ。

とはいえ私も大学時代、人よりも日本語に触れているという自覚が少なかった側の人間である。
それはその筈で、今貴方がいる環境は周りも同じくらい日本語に触れているからだ。
社会に出れば漢字にしろ文章を作るにしろ、
想像以上に苦手な人が多いから、胸を張って生きていけば良い。
(逆に思い切り学業を活かして出版業界などに入った場合、これまた周りにも日本語が得意な人が多いと思うけど)

就職活動に苦戦していた当時ですら、文学部に入ったことを後悔したことは一度も無かった。
振り返ってみても、私が不得意だった理由は「社会に出て働ける自信がないこと」だったり「どうせ続かないと思う不安さ」だったりが滲み出ていたのが大きかったと思う(学生時代のアルバイトがことごとく上手くいかなかった過去がある為)

結局は、学びたいことがあってその学部に入ったのであれば後悔する必要は無い。寧ろ大事なのはそれでしか無い。
きっと文学部以外でも、同じ考えの人は沢山いるのでは無いだろうか。
私自身だって文学部で学んだ事を、仕事でもプライベートでも良い。様々な面で活かしていきたいところである。


こんなに強気で先輩風を吹かしているけれど、この文章がイマイチな日本語だったらどうしようと恐れて止まない私だ。

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