精神修養は己のためのもの
人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである──。
フランクル『夜と霧』に出てくる有名な一節だ。
私たちは生きることによって何かを得ようとするのではなく、自分が生きることでどんな価値を創造できるのか、自分の役割とは何かを認識しなければならないという彼の考え方は、今なお多くの人に影響を与えている。
私もこれまで何度か読んではこの一節と出会いなおしてきた。
しかし、何度読んでも多くの人が人生の書に挙げ