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俳句&短歌「三頭身」木花薫 2022.9.3.

 保育園のお散歩に遭遇しました。三頭身の子どもたちがよちよちお手手をつないで歩いているのが可愛かったので、詠んでみました。

 ・桃食べて物言はずの三頭身
  →桃食べて物も言わない三頭身

 ・ぶどう棚見上げて無言三頭身

 ・秋日和友をみつめて立ち止まる言葉出ぬまま三頭身

 誰一人として声を出さないんですよ。まだ話せないんでしょうね。でもきょろきょろちょこまか動き回ってまっすぐ歩かないんです。色んなことを考えてるんだろうなと思わされました。

 お友だちと手をつないでないといけないのに外れちゃう子もいて。動き回るのはかわいいけど保育士さんたちが大変そうで。群れから外れる子どもに手を伸ばして中へ押し込んで。それはまるで山羊使いが山羊を追い立てるようでした。

 そんな中、立ち止まって友だちをみつめる女の子。仁王様のような凛々しいお顔でした。お友だちに怒り心頭してるんだろうけど、言葉は出なくてただただ友だちをみつめてて。かわいかったです。

 大人の無口とは違いますよね。疑心暗鬼やら世間体やらなにやらで大人が言葉を発っさないことは多々あるかとは思いますが、子どものような可愛さはないですもんね。

 子どもの可愛さは、純真の心あってのもの。

 きっとあの女の子はストレートに友だちに憤慨していたのだろうと思うのです。むかつく友だちを傷つけたいとか「おまえなんか不幸になっちまえ!」だとか「あたいをなめるんじゃないわよ!」とか、そういう付け足しのない怒りだったのではないでしょうか。(笑)

 


 

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