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昨年読んでいた本

昨年から勤務先が東京から埼玉に変わって通勤に片道1時間半程度かかるようになり、電車に乗っているあいだ暇なので以前より本を読むようになった。

勤務先が変わってからちょうど1年経つので、昨年読んでいた本をまとめた。昨年は主に以下の本を読んでいた。

抽象の力 / 岡﨑乾二郎著. -- 亜紀書房, 2018.12. -- (近代芸術の解析).
なるほどデザイン : 目で見て楽しむデザインの本。 / 筒井美希著. -- エムディエヌコーポレーション, 2015.8.
インド日記 : 牛とコンピュータの国から / 小熊英二著. -- 新曜社, 2000.7.
なぜ世界は存在しないのか / マルクス・ガブリエル著 ; 清水一浩訳. -- 講談社, 2018.1. -- (講談社選書メチエ ; 666).
忘れられた日本人 / 宮本常一著. -- 岩波書店, 1984.5. -- (岩波文庫 ; 青(33)-164-1).                               砂糖の世界史 / 川北稔著. -- 岩波書店, 1996.7. -- (岩波ジュニア新書 ; 276).
砂糖の通った道 : 菓子から見た社会史 / 八百啓介著. -- 弦書房, 2011.12.
ウォークス : 歩くことの精神史 / レベッカ・ソルニット著 ; 東辻賢治郎訳. -- 左右社, 2017.7.
禅と福音 : 仏教とキリスト教の対話 / 南直哉, 来住英俊著/南, 直哉(1958-)/春秋社/2016.8
「仏教3.0」を哲学する / 藤田一照, 永井均, 山下良道著/藤田, 一照(1954-)/春秋社/2016.9
感じて、ゆるす仏教 / 藤田一照, 魚川祐司著/藤田, 一照(1954-)/KADOKAWA/2018.5
呼吸による癒し : 実践ヴィパッサナー瞑想 / ラリー・ローゼンバーグ著 ; 井上ウィマラ訳/Rosenberg, Larry/春秋社/2001.2
語る禅僧 / 南直哉著/南, 直哉(1958-)/筑摩書房/2010.11
人間の建設 / 小林秀雄著/小林, 秀雄(1902-1983)/新潮社/2004.10
日本の素朴絵 / 矢島新執筆/矢島, 新(1960-)/パイインターナショナル/2012.10
天使エスメラルダ : 9つの物語 / ドン・デリーロ著 ; 柴田元幸 [ほか] 訳/DeLillo, Don, 1936-/新潮社/2013.5
新輯・言葉について50章 / 中村稔著/中村, 稔(1927-)/青土社/2018.5
アメリカ名詩選 / 亀井俊介, 川本皓嗣編/亀井, 俊介(1932-)/岩波書店/1993.3
灯台へ / ヴァージニア・ウルフ作 ; 御輿哲也訳/Woolf, Virginia, 1882-1941/岩波書店/2004.12
波 / ヴァージニア・ウルフ[著] ; 川本静子訳/Woolf, Virginia, 1882-1941/みすず書房/1999.10
DaVinci Resolveカラーグレーディングbook : クリエイターの実例から学ぶ/玄光社/2018.2
Filmmaker's eye : 映画のシーンに学ぶ構図と撮影術 : 原則とその破り方 / グスタボ・メルカード著 ; Bスプラウト翻訳/Mercado, Gustavo/ボーンデジタル/2013.8
木山捷平全詩集 / 木山捷平[著]/木山, 捷平(1904-1968)/ 講談社, 1996.3
中村稔詩集 / 中村稔著/中村, 稔(1927-)/思潮社/1977.9-1996.5
中村稔詩集 / 中村稔著/中村, 稔(1927-)/思潮社/1977.9-1996.5
吉岡実詩集 / 吉岡実著/吉岡, 実(1919-)/思潮社/1968-1995
吉岡実詩集 / 吉岡実著/吉岡, 実(1919-)/思潮社/1968-1995
読書の愉しみ / 中村稔著/中村, 稔(1927-)/青土社/2016.7
古今周遊 / 中村稔著/中村, 稔(1927-)/青土社/2015.12
言葉について / 中村稔著/中村, 稔(1927-)/青土社/2016.9
挟み撃ち / 後藤明生 [著]/後藤, 明生(1932-)/講談社/1998.4
詩・日常のさいはての領域 / 中村稔著/中村, 稔(1927-)/ 創樹社, 1976
詩の約束 / 四方田犬彦著/四方田, 犬彦(1953-)/作品社/2018.10
生きるということ / エ-リッヒ・フロム著 ; 佐野哲郎訳/Fromm, Erich, 1900-1980/ 紀伊国屋書店, 1977.7
ルバイヤート / オマル・ハイヤーム作 ; 小川亮作訳/Omar Khayyam, 1048-1131/岩波書店/1979.9
ハーフィズ詩集 / ハーフィズ著 ; 黒柳恒男訳/Ḥāfiẓ, 1326?-1389?/平凡社/1976.12
やし酒飲み / エイモス・チュツオーラ作 ; 土屋哲訳/Tutuola, Amos, 1920-/岩波書店/2012.10
七人の使者 ; 神を見た犬 : 他十三篇 / ブッツァーティ作 ; 脇功訳/Buzzati, Dino, 1906-1972/岩波書店/2013.5

毎日、家と職場の往復で1万歩は歩くようになったからか、歩くことについて考えること、歩行のリズムで物事を考えることが多かった気がする。歩くこと自体がそういった営みであることを改めて認識することができたのでウォークスを読んでよかった。

ヴァージニア・ウルフはそういえば読んでないなと思い、手に取ったが、気力が続かず、途中で読む気がなくなりやめた。「やし酒飲み」も最初は面白いと思ったが、段々とそのファンタジーさがくだらなく感じやはり半ばでやめた。

現代詩についても何冊か読んで、中村稔は好きになったが現代詩手帖やユリイカの投稿欄にあるような詩には惹かれるものはないので、所謂現代詩と分類されるものは自分には関係がないなと思った。

デヴィッド・フォスター・ウォレスが46歳の歳で2008年に自死してからはあまり小説に興味が湧かなくなってしまったが、大江健三郎「死者の奢り・飼育」のような、閉ざされた状態にいることを描いたものは好きなので、「天使エスメラルダ」の島から出られないリゾート客を描いた話は、カフカ的な不条理な状況を現代的に表現していて、なかなか面白かった。

熱帯の旅行先で飛行機がいつまでも経っても飛び立たず、島から出ることができない状態をたまに夢想する。

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