自然産業という考え方を知ってすでに4年近く
自然産業と聞いて、皆さん、ピンと来るだろうか?
まだまだ、知られている言葉ではない。
産業と名がつくから、新しいビジネスの事と感じるだろうか?とは言え、なんとなく想像の付きやすい言葉ではある。
実は、自然産業は、株式会社自然産業研究所の名前の一部でもある。この会社のルーツに関わった人達が、自然産業を定義した。自然産業は概ね一次産業と一致する。農業、漁業、林業のことだ。
ただ、こういう書くと、一次産業と何が違うのかということになる。従来からある産業の視点ではなく、自然を活かす産業として考える。
ここで自然資本という考え方も知っておきたい。自然と言えばタダで使えるというイメージの人も多い。結果、人類は環境破壊を起こしてしまっている。人間が持続型として循環できるように自然を維持発展させていかないといけないのだが、産業革命以来、自然は使い放題してきてしまった。
先ほど書いたが、自然産業研究所のルーツになった書籍がある。"自然産業の世紀"である。この本の出だしには、自然産業の事を次のように定義している。
破壊されつつある自然資源をいかに健全な状態に管理していくかが問われています。
この自然資源を持続的に利用し、発展させる多様な経済活動を私たちは“自然産業”と定義します。全国の農村漁村で地域の人々とともに自然産業を育みたい。新しい産品を創造し、それを求める人々に届けたい。そして、農山漁村の有する様々な価値や可能性を顕在化させていきたい。これが私たちのチャレンジなのです。
アマゾンの森林破壊はあまりにも有名だ。焼き畑農業で森林が破壊される。農業もやり方によっては自然を壊していく。農薬の問題も環境汚染につながる。農業=自然に良いと言う事ではない。
また、森林資源も自然資本であるが、過剰な伐採は、自然資本を枯渇されてしまう。循環型にするためには、計画的な森林の伐採をした上で、有効活用する。そして、植林する。スパンが50年と長いので、短期的視点では到底実現できない。
私は、自然産業研究所と縁が出来たことで、自然産業と言う考え方や活動を知った。
そして、今、この自然産業を日本でもっと、多くの日本人に知ってもらい、日本の自然産業が健全に発展することを目指して、情報発信やこの分野の専門家との連携を深めてきた。
これは、同時に、ベトナムなどの新興国での活動とも連携している。
自然に囲まれた日本で、自然産業を有望産業に進化させる。
日本が先頭に立って、世界をリードしていきたいと考えている。
以上