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勉強しますは2つある

勉強します。
皆さん、日常のビジネスの場でどれほど使いますか?目上の人に対してであれば、勉強させていただきます。というのが自然だと思う。

私も時々は、勉強します。と今でも使うことはある。ただ、正直、自分がプロと考えている領域では言わない。
例えば、私の専門のITや出版の分野で、身内以外に対して勉強します。とはまず言わない。
理由は簡単でプロとしての自負と流儀だからだ。

とは言え、世の中の変化は激しく早い。だから、幾ら専門分野でも、自分が全部キャッチアップしていることは不可能な時代。だから、日常で、自分が知らなかったこと、自分が勘違いしていることも発生する。そういう時は、勉強します。は心の中だけの話に留め、足らないことは、一刻も早く自力で埋めていく。

もう一つは、自分が全くの専門外だけど、興味がある分野。今の歳になると、徹底的にその道のプロと仲良くなることを目指す。
そして、勉強します。勉強させていただきます。を連発する。私なりにはこんな風に使い分けている。

ところがである。
仕事していて、ある程度キャリアがある人でも安易に勉強しますを連発する人は想像以上に多い。

比較で言うと、仮に新入社員であれば、勉強します。で良い。逆に、これを威勢よく発言してくれないと、大丈夫かと思う。勉強と学習は意味合いが違うのであるが、今回は、それも含めて勉強と使っている。
新入社員で一番望ましいのは、会社として教えたことは、給料をもらっているのだから、会社としては投資な訳で、このことを理解した上での勉強しますであってほしいわけだ。
本来、会社に入るまでは、勉強すると言えば、義務教育以外は、自分が月謝を払うものだ。
ところが、不思議なもので、会社に入ると報酬を受け取りながら、勉強ができる。だから、会社としては半年や1年で辞められたら、たまったものではないのだが・・
まあ、今回はこの話は置いておこう。

そんな訳で、新入社員としては、報酬に見合う勉強をしてもらわないといけない。さらに加えて言えば、自主的に今の社会を生活者目線で勉強して、私に教えて欲しいものである。

さて、大きな問題は中途社員や、仕事を委託したパートナーだ。
長年会社経営していると、勉強しますを連発する、失望する人に出くわす。
例えば、年収1000万円の幹部社員を中途雇用したとする。入社前に、頑張って貴社の業界や仕事を勉強します。はまだ許容できる。だが、それは入社前に済ませてほしい。
それなりの報酬で入社して勉強しますと連呼されてはたまったものではない。仮にそういうことが必要であれば、その期間は新入社員並みの報酬であれば、なんとか我慢できる。

私も、20代は転職を2回した。少なくとも、勉強しますは、連呼していない。
勉強してくれとも言われていない。特に小さな会社だったこともあるが、即戦力として入社したからに、結果出すのが先だ。そのために勉強するのは当たり前の話である。

まあ、これが今のビジネスパーソンの特徴であるとしてしまうと、一部の優秀な人に怒られるともしれないが、本当に勉強します。を連発する人が多い。明らかに会社依存の茹でガエル状態だ。
一旦、起業ということでなく、個人事業主として、自立してみればよい。
一体、誰に向かって勉強します。と言うのだろうか。

以上


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