「六年」の質量
ここ最近、六年前に知り合った人たちとよく連絡を取っている。ざっくり言えば、
「六年後にまた会おう」
という約束を果たすため。
そんな中、「六年」という歳月について考えることが多くなった。「六年」は長いか短いか、感じ方はそれぞれだけれど、具体的に例えるならこんな感じ。
・生まれたばかりの赤ん坊が、翌年小学校に入るまでの時間
・小学1年生が小学校を卒業するまでの時間
・中学校に入学してから高校を卒業するまでの時間
・大学4年間+大学院2年間を過ごす時間
各々によって、それぞれの期間に感じた時間の速度や密度は違うだろう。オトナになってからの「六年」はどうだろう。とある友人がおもしろいことを言っていた。
この前、会社の先輩に、「Aさん、入社何年目?」って聞かれたんだ。「6年目です」って答えたら、「そうなんだ。小学生がこれからいよいよ中学生になるってときだね」って言われたの。それまで「6年」ってなんとなく中途半端で長いのか短いのかよくわかんなかったんだけど、そう言われて「そっか、6年ってそういう長さなのか」ってちょっと腹落ちしたんだよね。
オトナの「六年」は、コドモの時のそれより測り難いのかもしれない。コドモの時は、個々人の事情はあるにせよ、なんとなく同じ時間で学年やらなにやらが進んでいく。でもオトナの「六年」は、それこそ千差万別だ。会社に就職して、六年後も同じ会社にいる人もいれば、転職する人もいる。結婚したり子供が生まれたりするかもしれない。
いずれにしても、「六年」は365日×6=2,190回分、地球が回った、それだけの時間だ。わたしの、あなたの、今までの「六年」はどんな時間だっただろう。これからの「六年」はどんな時間になるだろう。
この記事が参加している募集
ありがとうございます。いつかの帰り道に花束かポストカードでも買って帰りたいと思います。