見出し画像

恋とは人生とは

恋煩いのせいでパワースポットに行きたくなった

一昨日、急にパワースポットに行きたいと思った。
パワースポットに行くことで、何が起こるのかあまりよくわからないが、きっと心が洗われるのだろうと考えた次第である。

何かというと、現在わたしは恋愛のことで絶賛お悩み中なのだ。
そう、俗に言う「恋煩い」とやら。

夜職だった人にガチ恋してしまうという質の悪いことをしてしまっているわけでございます。どうにかやめないとね……

というわけで、毎日涙で枕を濡らしているわたしが、藁をも掴む勢いでパワーをもらいたいという気持ちがMAXハートになったわけだ。

向かったのは神奈川県は、寒川神社。
職場の紳士に「ぱわーすぽっと、おしえてくださあい」と阿呆面で聞いたら「寒川神社がよかろうて」と教えてくれた場所である。

電車で数時間揺られて着いた寒川神社の最寄り駅は、まさかの単線&無人駅。地元の田舎でも単線の駅は見たことなかったので、すでに感動である。

駅から寒川神社に向かうわたしの前を歩いていた男性、マダム二人組、女の子。
中でも、女の子をガン見しながら歩いていたのは、単純にすぐ前を歩いていたからという理由だけではない。

パワースポットにおしゃれ女子

おしゃれなのである。ミニスカートワンピースにショートブーツ。長い黒髪は歩くたびにさらさらとなびいて、こんな渋谷にいそうな子が…もしや寒川神社に一人で…?なに、趣味?なんかあった?っていうか寺社仏閣遠足仲間が欲しいから友達にならない?

そんなことを悶々と考えながらいつの間にか目の前には大きな鳥居が。

件の女の子は、鳥居の前で一時停止し、深々とお辞儀をしていた。

え!!!!ちゃんとしておる!!!!好き!!!!
ってなった。

わたしも彼女を見習い、一礼。
一歩鳥居をくぐると、まるで空気感が違う。
それは参道の両脇に凛として木々が植わっているということだけが理由ではなさそうだ。

わたしの人生、なんとかなれの神頼み

秋晴れの中、参道先の門をくぐると、堂々たる本殿が目に飛び込んできた。その前には七五三のお祝いに訪れたご家族がたーっくさん!!

写真撮影をされているところをうまくかいくぐりながら本殿前までたどり着き、二礼二拍手一礼。
今の悩みはさておいて、自分のやりたいことや成し遂げたいことを神様に宣言してきたのだった。

そこから家に帰ってすでに昼時を過ぎていて腹の虫もお祭り騒ぎだったので軽くマックをいただいたわけだが、

泣きたい気分だけど、笑いたい気分。

なんだか今日は映画を観たい。
映画館じゃなくて、家でゆったりと。

何を観ようかと、プライムビデオを漁っていると、かつて教員時代にオススメされた『きっと、うまくいく』があと数日で観れなくなってしまうとあった。

『きっと、うまくいく』

3時間弱のインド映画。
観ると決めたら気合を入れなきゃいけないくらいの長さの映画だ。

しかし、観始めると、不思議と物語にのめり込んであっという間である。

大学を卒業してから行方不明のランチョーに会いに行くという物語。会いに行くまでに、大学時代のことを回想していくのだが、このランチョーという人物の考え方や行動に終始感銘を受けずにはいられない。

やること為すこと型破りだが、勉強に対する好奇心と、友人を大事に思う気持ちは人一倍。先輩にも先生にも学長にも反抗して、何度となく退学の危機に追い込まれるがががが!!!!

こんなにずっとハラハラして、腹抱えて笑えて、絶妙に泣ける映画は他にないのでは??と思うほどである。

途中、ランチョーがクソ男と婚約した女の子に言うセリフに涙が止まらなかった。

「奴が君の前に現れたとき、さっとベールがそよいで月が大きく輝いた?」

恋とは人生とは

好きな人と出会ったとき、目に見える景色がガラッと変わって見えることがある。それを、わたしは、思い出してしまったわけだ!!泣いたよ、まったくもう!!ちゃんと好きだったんだなって!!改めて思っちゃったよ!!

恋だけでなく、自分のやりたいことに真摯に向き合うこと、それをランチョーは教えてくれた。

プライムビデオから消える前に観ておいてよかったと思った。
心洗われた一日だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?