コムギ

大阪からとある島に移住して、お店をやっています。

コムギ

大阪からとある島に移住して、お店をやっています。

最近の記事

共感の光と闇

共感と聞いて、悪い印象を持つ人はあまりいないでしょう。僕も出来るだけ周りの人には共感したいと思っています。ですが、共感する事が必ずしも良いことばかりではないという事も頭に置いておかないといけないと思っています。 ある人が悲しんでいます。隣に座って、どうして悲しいのか事情を聞き、それは辛かったねと、同情し、寄り添い、なぐさめたり、どうにかその悲しみを緩和できないかと考え行動する。それは素晴らしい事だと思います。 では 友人のAさんとBさんが喧嘩をしました。Aさんの方が少し

    • オリジン オブ ミュージック&ダンス

      日の出とともに世界が始まり、日の入りとともに世界が終わる。そのように考えられていた太古の昔。 東の空から太陽が顔を覗かせ、闇に包まれていた世界が少しずつ、その姿を顕にしていくとともに、人々はその活動を始める。 力の強いものは手製の弓矢や、槍を持って狩りに出かけ、力の弱いものは森に木の実や山菜などの採集に出かけ、その中でも手先の器用なものは石を打ち、鏃(やじり)を作ったり、木を削って弓をつくる。土を捏ねて器を作ったり、蔓で籠なども作ったかもしれない。 朝、力の強いものが狩

      • この度親父が死にまして。

        僕は親父の事が嫌いでした。 だから親父が僕に望む事とは真逆の事をずっとしてきて、よく衝突していました。 頑固な性格で、思った事をなんでもすぐ言ってしまう人で、子供の頃はあまり近づきたくない人でした。 宗教活動に熱心な人で、それを僕にも強要してきました。それが僕自身の為だと。 小さな頃はそれが当たり前だったので、そんなものだと思っていましたが、社会を知るにつれ、それが嫌で嫌でたまらなくなりました。 多額の寄付もしていたし、仕事もまともにしていなかったので、僕の家はとて

        • ぼんやりと幸せ

          気がつけば、前回の投稿から半年以上が経っていました。 この半年間、世間の閉塞感に少しうんざりしながらも、出来る事を淡々としてきました。 お店の売上が減少するのは仕方ないですが、その中でいかに最大化するかを考え、支出をいかに減らすかを考え、そのおかげで(?)持続化給付金の条件からは外れ、もっとうまい事やった方がよかったかな…という思いと、どこか満更でもないような、少し誇らしいような気持ちが混じり合い、複雑な心境ではありましたが、こんな状況でも自力で乗り越えられるんだという自

        共感の光と闇

          人生は物語だ

          昔、漠然とそんな事を思いました。でもそれは冗長で退屈な、読む(見る)価値のないストーリーです。 あらゆる物語の主人公たちは、次々とやってくるトラブルに対して、気力を振り絞って根性で乗り切り、ある者は高い知性でスマートに乗り越えます。 でも僕の現実はそんなうまくいかなくて、「あ〜だめだ、しんどい、むいてない」と逃げ出す。 僕は高校を中退して、社会に出ました。同じ年齢の人も何人かいて、それなりに居心地のいい職場だったのですが、しばらくして気付きました。どうやら僕は他の人と比

          人生は物語だ

          生きる目的

          きっと誰もが1度や2度、もしくはそれ以上考えた事があるはずです。 これって答えがあるんでしょうか? 僕の結論としては、普遍的な答えはない。というのが1つあります。 人間を生物、動物の1種として考えると、それは命を繋いでいく事、ということになります。ただ、人間は他の生物のように本能で生きている訳ではなく、高い知性や、複雑な感情などを持って理性的に生きていますので、命を繋いでいくという目的だけで生きていくことはできません。 例えば何の為に命を繋いでいくのか?と考えてしまい

          生きる目的

          自戒

          人と話す時に否定しない。言葉で言うのは簡単なんですけど、つい否定してしまう。時には無自覚に。 人と話すのが好きなんです。必ず得るものがあるので。 相手の人は自分とは違う人生を送っています。違う事を考えていて、違う価値観で生きている。だから会話の中で、意見の相違があるのは当たり前で、だから人と話すのが楽しいはずなのに、自分の考え方の方がより良いという自信があって、それを論理的に説明できる算段が立つと、相手の意見を否定し、それが何故なのかの説明を始めてしまう事があります。

          ちょっと勇気が湧いて来ました。

          なんか少し、治まってきた感じですね。営業を再開するお店も出てきて、少し街が明るくなって、でも売上は目を覆いたくなる様な状態で、、まだまだ終わりではなくて、SNSはコロナの話題ばかり。いろんな人がいろんな事を言っていて、ネット上で論戦していたり、誰かを攻撃しています。かと思えば、誰かが知らない誰かの為に行動していたり、、 そんな感じで世界は混沌の度合いを増していますが、僕はマクロな世界への影響力なんて皆無なので、ただただ見ているだけです。日々膨大な情報がリリースされ、それをキ

          ちょっと勇気が湧いて来ました。

          ぽんこつ頭で泥臭く

          田舎で飲食店を営んでいる者にとって、この様な事態でどういった行動をとるべきか、ずっと考えてました。まず、お店を続けるかどうか、、これは僕に関してはやめる訳にいきません。幸いにも自粛要請は出ていませんし、家賃は都会に比べれば安いですが、2店舗分となるとそれなりのボリュームになります。交渉して少し安くしていただきましたが、それでも無収入で何ヶ月も耐えられるものではありません。給料の事もありますし、続けられるだけ続けるというのが今のところの結論です。 そして、目を背けたくなる売上

          ぽんこつ頭で泥臭く

          未来は悟空にかかっている

          世間が自粛モードに入ってからずいぶん時が経ったように感じます。でもカレンダーを見ると、そんなにたってないんですね。お店の営業は続けていますが、明日お客様が来るのか、来月家賃か払えるか、従業員の給料を払えるのか、、まったくわかりません。もちろんそうならない様に、考えられる手はうちますが、それでなんとかなるかどうかもわからない。こんな状態がいつまで続くのかもわかりません。わからない事だらけですね。都会のお店と比べたら、まだまだうちは恵まれている。だから根をあげずにがんばろう。ネガ

          未来は悟空にかかっている

          コロナ騒動で気付いた事

          今、世界中でコロナウイルスが猛威をふるっています。毎日毎日、コロナ関連のニュースを目にしますが、僕にはあまり関係のない事だと、数週間前まで思っていました。ですが、どうやら関係ないでは済まない事態になっているようです。 僕の住んでいる場所は離島で、田舎なので、世間とはソフトに隔離されていて、ニュースを見てもあまり実感が沸きにくいのですが、人は毎日行き来しているし、もし感染者が出たら、その情報は瞬く間に島中に伝わります。そうなったら間違いなくパニックになるし、今の生活は間違いな

          コロナ騒動で気付いた事