未来は悟空にかかっている

世間が自粛モードに入ってからずいぶん時が経ったように感じます。でもカレンダーを見ると、そんなにたってないんですね。お店の営業は続けていますが、明日お客様が来るのか、来月家賃か払えるか、従業員の給料を払えるのか、、まったくわかりません。もちろんそうならない様に、考えられる手はうちますが、それでなんとかなるかどうかもわからない。こんな状態がいつまで続くのかもわかりません。わからない事だらけですね。都会のお店と比べたら、まだまだうちは恵まれている。だから根をあげずにがんばろう。ネガティヴ思考は始めてしまうとどんどん深みにはまっていくイメージがあるので、ポジティブにポジティブに、、

そういえば、これほど酷くはないですが、ちょっと似た経験を僕はしていたなと、思い出した事があります。それは僕が今いる離島に移住してきたときの事です。

移住してきて2ヶ月程は農業のアルバイトをしていたのですが、その後お店を始めることになりました。その時の僕の状況は、お金はないし人脈もない、なんとか借りることができた100万円と残りわずかな貯金、クレジットカードを限度額いっぱいまで使って何とかお店としての体裁を整えました。お店の準備をしていた1ヶ月は当然収入がなく、どんどん減っていく貯金額を横目にハラハラしながら必死に頭と手を動かしていました。お店の立ち上げは何度か経験がありましたが、それは会社のシステムを使っての事だったので、全く勝手が違っていて、試行錯誤の連続でしたし、諦めかけた事もありました。オープンまで漕ぎ着けたところでお客さんが来てくれるのかどうかも全くわからないなかで、不安をかき消す様に、愚直に慣れないDIYに取り組んでいました。あの、先の見えない不安感に、少し似ているんです。

ただ、こうしてあの時の事を思い出すと、別にたいした事なかったなーって思います。なぜなら、それらを全てクリアし、その後もいろいろ問題を抱えながらも、仲間に相談したり、協力してもらって何とかなってきた経験の積み重ねが、今の僕にはあるからです。

未来の僕は、今のこの危機的状況を思い出して、「まあ、ちょっと大変だったけど大した事なかったなー」なんて、言うんでしょうかね?そんな未来を妄想して、ニヤニヤしている自分に気付いて、ハッとまわりを見渡しても、店には誰もいなくてホッとして、「そっかそっか、お客さんいないんだった」と、ガッカリする(店がちょっと暇なのでこの記事を書きました)

お店を始めた時も、今も、共通している事は、不安が大半を占めている心の隅っこに、「オラ、ワクワクすっぞ」的なやつがいるんです。そいつが、悟空が、僕を明るい未来に導いてくれるんじゃないかと、そんな風に思ってます。




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