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今はもう届かないんだよ。

2024.3

まだ桜も咲かない、冷たい雨が降り注ぐ
そんな日だった。


おじいちゃんがこの世を去った。

病気もしていなかったから
突然のことで
受け入れるまで時間がかかった。

同居のおじいちゃんで
最近は、仕事の時間が不規則な私は
毎日話すことは出来なくて
でも毎日のように働く姿は見えてたから
あまりにも受け入れたくなかった。


泣いても泣いても雨は止まなくて。
私だけじゃなくて家族のみんなの心が
泣いてるみたいに雨が降っていた。



今日は故人への文章を
初めて書きたいと思います。

ずっと大好きで自分が共感してしまうのは
とてもツラいのですが、
とても優しくてあったかくて私が大好きで
思入れのある曲を聴きながら書きます。


モノクローム〜気付けなかったdevotion〜UVERworld

生まれてから
毎日ずっと一緒に過ごしてきた
約22年。

同居なだけあって
いろんなことがありました。


兄弟喧嘩ばかりして怒られたことも。
発表会や運動会で褒められたことも。
自転車や靴を成長するたびに買ってくれた。
アイスが大好きな私に
いつもコンビニや駄菓子屋で買ってくれて
甘やかしてくれたことも。
旅行の度にお土産をひとつずつ選んで買ってきてくれてそれもきっと愛で。




本当にたくさん思い出します。
元気な姿しか見たことないから
元気な姿しか思い出せないです。

なんで今居ないのかわからないくらいです。


お通夜、告別式を終えて
たくさんの人に来ていただきました。
そこでいろんな関わりがあった方の
お話を聞いていたら、

おじいちゃんは
私が思っているよりすごい人でした。

いろんな事に取り組んでいました。

人付き合いを大切にする人で
私にはこんなことができるか?

こんなかっこいい人になれるのか?
と何度も心に聞いてみました。

私も何かしたい、
人付き合い苦手だからとは言わずに
何事にも取り組んでいこうって。

最後の最後まで人にこう思わせてくれる
自慢のおじいちゃんでした。

本当に大好きでした。
嫌だなと思ったところは
そりゃ同居なのでありました。
でも、それでも大好きなところしか
思い出せないのです。

そこに居てもっと長生きしてほしかった。
あまりにも早いんです。

まだやることあるでしょって。
私の車のタイヤ交換してくれたの
おじいちゃんだよ。
どうしたらいいの?

何度も戻ってきてって今でも思います。


今日もまだ泣いて泣いて
寂しくて泣いてます。

私はもっといろんな話をするべきだったかなとか
もっともっともっと
もっとこうすればよかった。
前の日もっと声をかけて
話しかければよかったと
思うとキリがないくらい後悔しています。



"明日も大切な人が生きてる毎日が
当たり前に来る。"

何故かそう信じて疑わない私たちは

そんなことはないのだと
改めてというか
身に染みてわかりました。

だからと言って
ああすればよかったこうすればよかった
何をしても後悔はしてしまうものだと
思うのです。

だからその後悔をせめてでも1つは、少しは
こうしてよかったと思える何かがあれば
いいと思えるから
改めて人を大切にしようと思いました。



今いる人を大切にします。
そして誰も居なくならせないで私が守りたい。
あと後悔をしないように生きるよ。

そしておじいちゃんにいい報告をできるように
毎日必死に生きるから。


振袖姿は去年見せれたから
次はいつか結婚するときは
そのときは早く報告させてね。

お花と大好きだった甘いものと
お煎餅といっぱい買ってくるね。


どうか私の今後の人生を見守っててほしいです。


ありがとう。

ゆっくりやすんで。
じいちゃんの大勢の孫の私たち兄弟を
見守っててね。


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