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大麦こむぎ
2018年12月29日 21:09
ここ最近は少しずつ読書欲を取り戻し始めました。一冊読むとすいすい次の本に手が伸びていくんだけど、読まない時間が続くと本を手に取る習慣自体がなくなる、というのを何度も何度も繰り返しています。この現象に名前はあるのでしょうか。図書館に行ってたくさんの本に囲まれて「あ、これ読みたいと思ってた」「好きな作家さんの見たことない新刊があるぞ」「変なタイトル〜!」なんて思いながら借りる本を選ぶのは至福
2018年12月19日 22:46
共感と拒絶が同居している小説だと思った。第155回芥川賞受賞作村田沙耶香『コンビニ人間』「どれどれ」なんて軽い気持ちで読み進めていたら、お腹の底の方にじわりじわりと黒いものが溜まり始めて、なんだか嫌だなあと気付いていても目が離せなくて、黒いものが半分くらいまで膨らんだときには最後のページ。わたしにとってそんな小説だった。古倉恵子はコンビニバイト歴18年の36歳。大学1年生の頃にオ
2018年12月4日 21:58
数年前の書店。平積みの本の中で目を惹く装丁と題名だった。恩田陸『蜜蜂と遠雷』読みたい!けど文庫化してからにしよう。文庫が出たら必ず買おう。と、思い続けて早数年。いつまで経っても文庫化はされず、けれどわたしの記憶からこの本が消えることも無かった。まさか、同じくジリジリと待っていた母が待ちきれず先にハードカバーを買っていたなんて。実家に帰ってこの本を見つけたときには思わず「うわあ、