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茶室

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古民家再生のお客様にお茶を点てて頂いた経験からお茶を習い始め、お茶室を創るようになりました。お稽古のことやお茶室のことを綴っています。
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#お茶室

茶室のあるお家のリフォーム工事が終了

茶室のあるお家のリフォーム工事が終了

お茶室のあるお宅、昨日美装を朝からして、夕方畳を入れて無事完成しました。二部屋を一部屋にさせて頂きました。収納に入れる箪笥の寸法を私のミスで間違っており箪笥が入らないという失態…来週手直しさせていただきますが一応の完成です。

畳屋さんが畳を入れてくれました。クッション性にこだわった畳で井草は熊本産の国産井草です。既存の畳にもムシロを敷いて夏座敷に。

大工さんが島根の足立美術館見たいと言った掃き

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仕事納め

仕事納め

2021年もありがたいことにいい仕事をさせて頂きました。大きなものでは古民家再生2軒、新築工事2軒をさせていただきました。無論それ以外にも皆様よりお仕事を頂き感謝しております。ありがとうございました。

晃々庵 下屋工事

砥部の家 古民家再生

スキップフロアのある古民家再生

一休庵 お茶室のある新築工事

古材のある家 新築工事

今年一年ありがとうございました。本日仕事納めとなります。来年

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水屋について

水屋について

表千家、裏千家、お点前が少しづつ違いますが建物の方で言うと一番は水屋の違いが大きいようです。小さなことではヒル釘などの形も違うし、裏千家には表千家にはない大炉などもあったりします。幸いなことに私は表千家、裏千家両方のお茶室を手掛けることができたのでかなり勉強になりました。

表千家の水屋

裏千家の水屋

普通各流派ごとにお茶室を作られる設計の方が多いかと思うのですが、両方経験できたのは、これかな

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三帖台目の小間新築

三帖台目の小間新築

お茶室を建てる際には作業場(土場)で木材を加工しながら仮組みをします。この小間で材料を確認してから3ヶ月ぐらいでしょうか…材料も丸太の場合末口と元口の大きさが極端に違うほど加工も難しいですし、見た目もあるので出来るだけ同じ太さのものを選びます。無論真っ直ぐで見た目も綺麗なものを選び出します。

初めに小屋組の加工から…材料が細くて垂木なども角材ではなく丸太が見えてくるので、見えない部分でどう強度を

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杉皮葺き

杉皮葺き

昨日は今年最後のお稽古でした。

主菓子は福岡の鶏卵素麺で有名な松屋さんの径山(きんざん)というお菓子、羊羹の中に栗が入っていてしつこくない甘さで美味しかったです。お茶も美味しいですが、珍しい美味しいお菓子がいただけるのも楽しみです。

今日は杉皮という素材について

杉皮…文字通り杉の樹皮です。これすごく長持ちします。使い方として茶室の腰に貼ったり、ブロック塀の上にブロックを隠すために貼ったり。

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