パパがまた学び始めた理由
いま中2の娘が、小6のときの秋の日でした。
合唱部だった娘がNコン全国大会に出場して、
惜しくも入賞ならず、
渋谷のNHKホール前で、
仲間たちと号泣していた翌日の朝のことでした。
「パパ・・・わたし中学受験したい・・・合唱を続けたい・・・」
リビングでテレビを見ながらくつろいでいたパパの傍にきて、
娘がそう言い始めたのです。
それからちょうど3ヶ月間、
娘は1日も休まず、毎晩遅くまで、受験勉強を続けました。
なかなか成長できない自分の学力に、
毎晩、毎晩、悔し涙をポロポロ、ポロポロと流しながら、
ときには、妹にイラつきひどい言葉を浴びせたり、
パパとの約束を守らず、遊びに行ってしまったり、
あげくママには何度も受験をやめろと言われたり、
でも、娘は、一瞬たりともあきらめることなく、
やれることを最後まで、やりきりました。
そして、
人生で初めて、自分の意志で、自分の未来のために挑戦した娘が、
ネットの合格発表の画面をクリックしたとき、
桜の木が満開に咲いたのでした🌸
あの渋谷での号泣どころではない、
魂が泣き叫ぶような声をあげている娘を、
全身で受け止めながら、
素直に嬉しく、誇らしい気持ちと、
どこか寂しい気持ちのパパの心がありました。
「パパも、もう一度・・・本気で、勉強したい・・・」
心の奥底に、そんな自分がいることに気づいたとき、
人生ではじめて、自ら、本気で、学ぼうと、
心に決めた瞬間だったんだと思います。
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