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【社員インタビュー #2】小松総合印刷への入社 執行役員兼工場長 勝見 純平

株式会社小松総合印刷で働くメンバーに、実際の業務内容や入社理由など、色々深掘りしていく社員インタビュー企画。
今回は執行役員兼工場長で製造部門を担う勝見さんのインタビューの2回目です。今回は小松総合印刷に入社してからのお話です。

1話目はこちら👇



業界内で“尖って”いた小松総合印刷に入社

—そのパッケージ会社を辞めて小松総合印刷に入ったと

そうです。ちょうど僕がパッケージ会社への入社を検討していたときに、じつは小松総合印刷からも連絡をもらっていたんですけど、パッケージ会社のほうに入ったという経緯があって。1年半くらいでパッケージの世界が大体わかって、国内はコロナ禍でも、海外は日本ほどではなくなってきていて、「そろそろビジネスを始められるかも」と思いながら、一度連絡をくれていた小松総合印刷さんに横浜の仕事を辞めることを連絡したら、会って話すことになりました。

—入社することになった決め手は?

会社に来て社内を見せてもらったときに「この会社、まだまだ改善出来ることがある」と思ったことですね。小松総合印刷は、印刷業界のなかでも尖っている会社として僕が都内の印刷会社にいたときから有名でした。小松総合印刷は世の中に必要な会社だという思いが僕のなかにはあって、更に改善すればもっといい会社になるはずだと思い、「一緒にやりましょう」と。

—“尖っている”とは、具体的にどういうことなのでしょうか

小松総合印刷は可変印刷というのが得意な会社です。可変印刷はまず印刷物のベースを作って、可変する部分を加工のラインで印字するのが一般的です。でも、ここのように印刷をしながら印字をするという会社はあまりないんです。なぜなら、オフセット印刷機に可変印刷ができるインクジェットユニットを搭載するのも、デジタル印刷機を導入するのも、多額の投資が必要になる。また扱うのもそう簡単じゃない。
そして、インラインですべてが完結する設備というのは、そのどれか一つでも調子が悪ければ、連鎖して全てが止まる。要は高効率な生産ラインというのは、それなりにリスクがあるのです。

コピー機や複合機はある意味それができます。でもスピードがすごく遅いんですよ。たとえば1分間でA4用紙を30枚刷れるとすると、1時間で1800枚。我々が取り扱っているオフセット印刷機は、A4の8面も並べられる印刷物を1時間で12000枚刷れるんです。わかりやすく言えば、A4サイズで比較すると、複合機を54台並べないとオフセット印刷機と同じ生産性にはならないということ。大型の印刷機でオフセット印刷機と同じスピードで可変印字ができることって、ものすごく強みなんです。もちろん設備を買えばできますが、ものすごく高額です。僕が使っている印刷機は数億円だし。もちろんノウハウも色々と必要ですから。そういうことで、うちの会社が尖っているということは、前々から知ってました。

可変印字ができる印刷機

まず着手したのは社内の整理整頓

—入社してからはどのような仕事をなさっているのですか

僕がおもにやっているのは、製造現場の工程改善ですね。僕の持論は「きれいな製品はきれいな工場からしか生まれない」ということ。過去のクレームを振り返っていくと、整理整頓を突き詰められていれば防げていたものが多かったんです。それでここ1年半の間、マネージャーの小松とゴミを捨てまくりました。レイアウトも変えたりして。

—だいぶきれいになりましたね

最近、新規で大手のクライアントが増えていて、そのなかで必ず言われるのが「御社はクリーンルームですか」ということです。「虫を獲る捕虫器は付いていますか」、「コロコロローラーで作業する人のゴミを取っていますか」などは、とくに言われますね。

整理整頓ができてないことが原因で機械が壊れるだけなら直せばいいのですが、結果としてお客さんとの納期の約束が守れなくなるかもしれないし、品質に影響が出るし、いいことゼロなんです。基本中の基本は「5S」、つまり整理整頓が大事だということで、ずっとやり続けています。

—なぜ最近になって、大手のクライアントが増えてきたのでしょう

可変印刷ができる、ということが入口だと思います。ですが整理整頓なり5Sなり、管理を含めてクリーンなことをやりつつあることも大きいのではないでしょうか。散々整理整頓をしていても、監査の段階で指摘事項を受けます。80以上の監査項目のうち、20項目近くが整理整頓に関する内容なんです。今後も、まだまだ改善していかなければなりません。

クリーンルームを維持するのは、ものすごくコストがかかります。空気の綺麗な長野県ですら、チリ、埃、ハウスダスト全部入れて1㎥あたり250万個のゴミがあります。たとえば半導体を作っている工場の場合、ゴミは1㎥あたり1000個しかないんですよ。

印刷物などの製造物にはまだそこまで求められていませんが、僕の前職のパッケージ会社はクリーンルームを持っていました。衛生服の着用義務があり、陽圧空調といって、気圧が中と外で違うことで外からゴミが入って来づらいという空調設備を持っていました。それですら、空気中の塵埃が1㎥あたり30万個もあったんです。軟包装衛生協会の基準では、1㎥あたり50万個以内に抑えるよう定められています。それを達成するにしても大変ですが……。

—きれいな工場として進化し続けるのも大変なんですね

そうですね。うちでやるならなにができるか、どのレベルまでやるのかということを色々とやっています。場合によっては会社の社屋を改良する必要も出てくるので、それをどうするかという部分を話し合っているところです。


2回目はここまで。最終回となる3回目のインタビューはこれからの展望などを語ってもらいます!


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