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ありのままで生きる

私はいつも理想の自分を追いかける。
色んなものをぺちゃぺちゃ貼り付けて、鎧を纏っているような気分。
だから重くて、動きにくい。
純粋にこうしたいというより、その根底にはこのままの私では十分ではないという信念からだった。
何かにならなきゃ、何かを手に入れなきゃ。
焦りと不安でいっぱいな毎日。
いつも周りの人は私をジャッジしていると思い込んでいた。
少しも優しくない世界を必死に生きていた。

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そんな私に大切なことを教えてくれた場所がニュージーランドにある。
南島位置するタカカという町。

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タカカにたどり着くにはくねくねした丘を約2時間ほど車酔いと格闘しながら越えていく。丘からタカカの町が見え始めるとそこはまるで別世界に来たような景色が広がっていた。
豊かな緑と透き通るような青の景色。
初めての場所だけれどなんだか懐かしい不思議な感覚。
現代とは思えない程、穏やかでゆっくりとした時間が流れる不思議な場所だった。
私が最初に訪れたのは、観光客もまばらな冬の時期だった。
海に行っても、山に行っても私しか居なかった。
大自然と私
波の音が響き、鳥が空高く飛び、冬の冷たい風が私を包む。
私はただそこに存在した。
何をするわけでもなく、ただそこに存在する。
私が誰であっても、何をして居ても変わらず
波は立ち、風は吹き、鳥は空高く飛ぶ。
理屈無しで全てからそのままで受け入れられているという不思議な安心感が私を包んだ。
”私”がどんどん無くなっていって、この自然の中に溶けていくような
そんな感覚
初めて感じる心地よさだった。
そしたら涙がたくさん溢れてきた。

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自分自身に戻れた気がした。
今考えるとあの瞬間私は”私”(エゴ)から完全に解放されて本物の私を生きれた瞬間だった。
それはどこまでも自由で絶対的な安心感だった。

静けさの中で聞こえてきたのは私を十分じゃないと言っているのは他の誰でもない”私”だった。
”私”が自分で優しくない世界を作りあげていた。

もうそろそろ自分に優しくしてあげてもいいんじゃないかな。

そう聞こえた。

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