駒場 呵笑

いつもお読み下さり、ありがとうございます。これからは月1程度に頻度を下げて投稿していく…

駒場 呵笑

いつもお読み下さり、ありがとうございます。これからは月1程度に頻度を下げて投稿していく予定です。何かの拍子にお目に留まりましたら、何卒お付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。

最近の記事

落語(66)彼岸花/サンサファ

娘「(歩きながら)うーん、秋晴れのいい天気。(犬に向かって)タロ、今日は雨が上がって良かったね。お前の気の済むまで、いっぱいお散歩をおし。ふふっ、タロったら嬉しそう。犬も人間みたいに笑うんだね。…あ、お母さん見てほら。彼岸花だよ」 母「うん、もうすぐお彼岸だものね。きっと昨日の雨で、一気に花が咲いたんだわ」 娘「綺麗だなぁ。…あ、タロ、こらっ。食べちゃ駄目だよっ。彼岸花には毒があるんだからっ」 母「ふふ、大丈夫よ。ただ匂いを嗅いでるだけだから」 娘「なら、いいけど。…それにし

    • 時事川柳(8月)

      *以下、カッコ内は雅号。 国民に 『さらば』と岸田 文を書き (退陣表明) 三期目は 都知事の椅子にも 車輪付き (昇格) 金に賭け 金で転んで 何学ぶ (堀井議員) ドブ板の 下のドジョウで 終わらん野田(立憲) ブロックを 重ねたお山の 大将に(河野総理?) フワちゃんも 生きてるだけで 有償です(損失) 24h走 挑んだだけで 完走です (やす子) 「有難う」 鹿がへずまに お辞儀する (@奈良) もうこれだけ… コップの青汁 見て嘆き(王子) 東

      • 落語(65)子守の藪入り

        お涼「(赤子をおぶりながら)ね〜んね〜ん、ころ〜り〜よ〜、おこ〜ろ〜り〜よ〜♬ 坊〜や〜は〜、よい〜子〜だ〜、ねん〜ね〜し〜な〜♬」 主人「これ、お涼や。ご苦労さん。ちょっとこっちへ来なさい」 お涼「あ、ご主人さま。はい、ただいま…(そばへ行き)…なんでしょうか?」 主人「おお、お前のあやし方が上手だから、赤ん坊のやつ、よく寝ておるのう。…あいや、今日はお前に少し話があってな」 お涼「あ、はい。なんでしょう。おつかいでしょうか?」 主人「いやいや、つかいじゃないんだ。早い

        • 時事川柳(7月)

          *以下、カッコ内は雅号。 ラーメンの 熱量冷ます 旭川 (醜聞多発) 内紛で 業務が出来ない スーパーも (労組) 空調服 いつ爆ぜるかと あぶら汗 (爆発事故) 鹿蹴る奴 蹴散らかすのが へずま流 (改心) 小説より 奇なる敗訴に 無念の作家 (知念氏) うな重で 成瀬は天下を 取りにいく (急成長) 精つけて 精根尽きる こともある (鰻食中毒) 統合で 出張するのが 集スト軍団(統失制限) 立ちんぼが 夜戦相手を 待つ病院 (@新宿) Xで 細々発信

        落語(66)彼岸花/サンサファ

          【SSホラー】北階段のさっちゃん

           関西の某県にあるS小学校には、昔から生徒たちの間で囁かれている奇妙な噂がある。  ーー放課後四時を過ぎると、人気の無くなった北階段に『さっちゃん』という女の子が現れる。さっちゃんは、いつも踊り場で壁にもたれて立っている。そして、偶然そこを通りかかった生徒がいると、「遊ぼう」と声をかけてくるらしい。その場合は、絶対にその誘いを断ってはいけない。もし断れば、家までついてきて、その後もずっと呪われるーー。  二学期の初日。  S小学校五年一組の教室では、男性担任が一人の転校生

          【SSホラー】北階段のさっちゃん

          落語(64)なるほど七夕物語

          天帝「こんちはー、神さま。神さま、いらっしゃいますかー」 神様「おやおや、誰かと思えば天帝さんじゃないですか。今日はどうされましたか」 天帝「いやぁ、どうもこうもないですよ神さま。うちの織姫のことで、あっしはもう、ほとほと懲りちまって…」 神様「ええ?あの可愛らしい、一人娘の織姫さんが、どうかしましたか」 天帝「いえね、織姫のことじゃ、ついこの間も神さまに相談したばかりなんですけど、また新しい問題が発生しちゃいましてねぇ」 神様「ああ、そうですか。そりゃ、大変ですな。分かりま

          落語(64)なるほど七夕物語

          時事川柳(6月)

          *以下、カッコ内は雅号。 立小便 批判を爆買い 中国人 (靖国事件) いいねしたポストは未知の“X”に(閲覧不可) オレンジをギュッと搾って規模縮小(🧃市場) プレサンス冤罪 マジで検察なめんなよ(民意) あのひと都このひと都つなぐ婚活支援 (稼働) 都知事選 投票用紙が 短冊に (7.7開票) NHKからまず都民を守りたい(N国候補乱立) 数十年 消えない泡沫 という発明 (Dr.中松) アチラ側じゃない人に都を託したい (覚醒者) ざこば師も 歯に衣着

          時事川柳(6月)

          落語(63)蛇の目

          大家「(戸を叩く音)剣士郎さーん、いるかい?あたしだよ。いたら開けとくれ」 剣士郎「(戸を開けて)あ、これは大家どの。突然どうされましたか」 大家「おやおや、傘貼りの最中だったかい。浪人も大変だねぇ。こんな狭い裏長屋の四畳半でもって傘貼りとは…ああ、そうだ。せっかく今日は晴れなんだから、その傘ぁ表で乾かしたらどうだい?井戸端なら日当たりもいいし、少しばかり広げてもらったって構やしないよ」 剣士郎「ありがとうございます。では、お言葉に甘えて」 大家「なんせこの時期は、傘貼りにと

          落語(63)蛇の目

          時事川柳(5月)

          *以下、カッコ内は雅号。 5.5 勝負のあとは 菖蒲湯へ (ギャンブラー) 母子の縁 リンカーネーション 花贈り (5.12) 害鳥の “つばさ“を毟る 東京都 (幹部逮捕) カイロ無し で挑む真夏の 都知事選 (百合子) 検察に 世論が死刑を 求刑し (袴田再審) 長官撃った 老狙撃手を 神が撃ち (犯人死去) 移民さん 歓迎令和の ご維新 (入管法改正) 我が社にもあったらいいな燕の巣 (小○製薬) くるよ氏逝去 今という間に 今はなし (無常) 星野

          時事川柳(5月)

          落語(62)深川浮名浅利飯

          若旦那「(砂浜を見て)わぁ、やっぱり混んでるなぁ。今日は節句だから、みんな休みで汐干狩りに来てるんだ。(振り返り)おい定吉、この辺りにするぞ」 定吉「(ザルを抱えながら)ちょっと待って下さいよ、若旦那ぁ。まったくもう、あたいにばかり荷物持たせて、自分は手ぶらなんだから」 若旦那「何をぶつぶつ言ってる。ほら、早くしろ。…よし、ご苦労だったな。もう置いていいぞ」 定吉「ああ、重かった。さすがに、こんな大きなザルを二個も抱えて歩いてくるのはキツイや、ふぅー。…いやぁ、しかし若旦那、

          落語(62)深川浮名浅利飯

          時事川柳(4月)

          *以下、カッコ内は雅号。 釈迦像に 甘茶かけつつ 無事願う (平和祈願) タンタンが 頑張ったね神戸と 天に帰す (🐼) ミャクミャクを見るたび吐気ゲゲゲのゲ (🤮) 裁判で “脱げる自由“を 獲得し (岡口判事) 「盗んだろ」言われ狐につままれる(稲荷寿司) 二枚消え 焦る残りの 手配犯 (上地死亡) 筆名で減点されるミステリー (江戸川乱歩賞) ドジャースで 一平卒から やり直す(O谷サン) 愛弟子でためして笑点志の輔師(新メンバー) FLASHで F

          時事川柳(4月)

          落語(61)釈迦転生

          若旦那「(歩きながら)うーん、いい天気だねぇ。灌仏会にゃふさわしい晴天だ。お、お寺が見えてきたよ。わあ、山門からいっぱい人が出てくるねぇ。やっぱり、みんなお参りに来てんだ。なんたって今日は、お釈迦さまの生誕をお祝いする日だからねぇ。日本人ってのは、本来こうでなくちゃいけねぇんだ。(歌う)きっと君は来ない〜 一人きりの灌仏会〜♪♪ってかぁ。…お、今年もしっかり本堂の前に花御堂がこさえてあるよ。でもって、近所の人間が老若男女みんな集まってきてらぁ。どれ、ちょいと俺も混ぜてもらうか

          落語(61)釈迦転生

          時事川柳(3月)

          *以下、カッコ内は雅号。 商品見て 「あ」と考える 癖がつき (小●製薬) 90に 見えない徹子の ふしぎを発見(最終回) 2027断念 リニア開業 宙に浮き (JR東海) 時間がない 腕時計が手錠に 変るまで(⌚️待) チェルシーにメルシー言って食べ納め (終売) カイロスは 落ちて機体を 失った (イカロス) 露が警戒 百万本の 薔薇の棘 (スパイ指定) 新作にアンチがペンキの唾を吐き (バンクシ) 迷惑行為天井に耳あり障子に目あり(神戸大) 男にして

          時事川柳(3月)

          落語(60)妖精雛祭り

          父「(雛壇の飾りつけをしながら)えーと、後はこの辺りに桃の花を飾れば…と。よし、出来た。完成だ。うん、なかなか上等じゃねぇか。…おう、かかあ。今、俺が引きでもって全体の絵を見るからよ。おかしなところがあったら言うから、そのつど調整してくれや」 母「あいよ」 父「(やや後ろへ下がり)…うーん、男雛がもう気持ち右だな」 母「(男雛を掴んで)え、こうかい?」 父「いや、行き過ぎだよ行き過ぎ。気持ちでいいんだよ」 母「こう?」 父「うん、そうそうそう。んでもって、女雛はもう三寸ばかり

          落語(60)妖精雛祭り

          時事川柳(2月)

          *以下、カッコ内は雅号。 雪国には 見せれぬ都会の 『警報級』 (大騒ぎ) 恵方巻 食べてもどして 厄落とし (食中毒) 夫人には所詮勝てないミス日本(不倫で辞退) モテる奴 持てないほどに チョコ貰い (2.14) 猫の日も 主役はコタツに こもりきり (2.22) 迷い鯨 食わず倒れで 天国へ (大阪湾) 暖冬の 恵みに涙が 溢れ出し (花粉症) 『春一番 吹いた』の噂に くしゃみする (唾姫) さん付けで敬意を見せつつ刑意見せ(刑務官) 煽るくせ 裁

          時事川柳(2月)

          落語(59)柊鰯こわい

          赤鬼「(歩きながら)ゔぅー、さぶい…。なんだってまあ、こんな寒い時期に鬼は外回りしなきゃなんないのかねぇ。節分だかなんだか知らねぇけどさぁ、こっちゃあ裸だよ。昼間ならまだおめぇ、日なたぼっこも出来るけどさあ、夜にこんな格好でうろうろしてたんじゃあ、風邪しいちまうよ。ハークショイっと!…あぁー、早く人間の家に入り込んで暖まりてぇや。どっかに家はねぇかなぁ。この辺、田んぼばっかりだからなぁ…おっ、あったあった。あすこに百姓のうちが見えら。よーし、いっちょ赤鬼さんが節分の晩に突撃訪

          落語(59)柊鰯こわい