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スペイン語試験、DELE・C2合格!小説で学ぶスペイン語、外国語の本の選び方。

突然ですが、スペインの語学能力試験D E L EのC2に合格しました!4年前にA2から始めてコツコツ登ってきたので最後のレベルをコンプリートできて感慨深い気持ちです。実は、今年の5月にグラナダで受けた試験で、一度8月末に結果が来たときにはライティングの点数が足りず不合格となっていたのですが、スペイン語の先生に採点見直しの申請出しなよと言われ、素直に申請しみてみたところ先ほど合格の連絡が来ました。言ってみるものですね。なんだか素直に喜んでいいのかわからないけど、ロックダウンもありこんな留学生活でいいのか?と不安になることもありましたが、2年間の留学生活がなにか目に見える結果に残ったのが嬉しいし、何より心のメンターでありスペイン語にまつわる全ての疑問に根気よく答えてくれた家庭教師の先生に良い報告ができたことが幸せです。合格は98%先生のおかげです。感謝!!

↑2年間のスペイン留学の記録はこれまでのnoteにも書いています!

なんだか嬉しい気持ちで、もっとスペイン語を頑張ろう!というモチベーションが湧いてきたので、久しく読んでいなかったのですが、スペイン語の小説をまた買って読もうかな、という気持ちでいます。仕事をしていると、スペイン語圏にいるのにもかかわらず意外とスペイン語に触れている時間は留学中より短く、もっと意識的に語学に取り組まないと語彙も伸びないし、忘れていく気がします。キューバの有名な革命家の一人、ホセ・マルティは有名な詩人だったようなので、旧市街で彼の本も探してみたいと思います。また、スペイン語ではないけれど、せっかくキューバにいるので海を眺めながらヘミングウェイも英語で読み返したいなあと思っています。

すっかり前置きが長くなりましたが、そんなわけで、もともと本が好きなのでスペイン語学習としていくつか読んだスペイン語の本を紹介したいと思います!

1 読み慣れた児童書から始める:星の王子さま

私が語学を学ぶときに必ず買う本が星の王子さまです。日本語の本はもちろん、英語、デンマーク語も持っているのですが、スペイン語の本もスペインでゲットしました。語学をある程度勉強して、初めて何かその言語で読みたいと思ったときにオススメなのが、日本語で読んだことがある本、できれば好きな本で完全に日本語が頭に入っているくらい読んだことのある本。私の場合、それが星の王子さまとハリーポッター。

たくさん読み込んだ本であれば、多少文法がわからなくても、単語が分からなくても、ああ多分この単語はこの意味だな、とか、これはこの場面のはずだからきっとこういうことを言っているんだろう、とか推測しながら読み進めることができます。全く新しいストーリーを違う言語で理解するのは中々レベルが高いし、特に小説は文化的な背景知識や比喩を理解することも必要なので、普通の新聞記事を読むより難しく感じます。なので、馴染みのある色々な言語に訳されている本、他には例えばミヒャエルエンデのモモとかもいいんじゃないかな、と思います。

2 日本が舞台の小説を読んでみる:S A K U R A

1つ目からはちょっとステップアップするのですが、留学の最後の方に読んで、いいなあと思ったのがS A K U R A (Matilde Asensi)という小説。日本を舞台にしたミステリー小説で、スペイン語原文の小説なのですが、作者が日本の滞在経験があることから馴染みのある街が色々出てきたり、日本文化が所々外国人目線で(でもちゃんとステレオタイプではなく客観的に)語られる様子も楽しむことができました。

小説を読む上で大事な文化的な背景知識という部分が日本文化だとかなりすっと理解できて前に進むことができるので、この本に限らず、日本を舞台にしている本は新しい小説を読んでみたいけど何から始めたらいいかわからないという人におすすめです。また、この本はゴッホの絵がミステリーの中心になっていて、美術館やゴッホの絵が結構好きな私とってはそれもとっかかりやすい要因の一つでした。日本語の小説でもそうですが、母国語でない場合はさらに、何か自分に引っかかるものがないと最後まで読み進められない気がします。

↑ゴッホの面白い映像展に言ったのを思い出しました。ネットフリックスのEmily in Parisにも出てきます。

3 章が細かく分かれている小説を読む:El día que se perdió la cordura

まだサラゴサに留学中、スペインについてすぐの時にデパートの本屋さんコーナーで何か小説が読みたいなあと思い、ベストセラーコーナーで買ったのがEl día que se perdió la cordura (Javier Castillo)でした。店員さんに初めてスペイン語で小説読むんだ、と言ったら、こいつ本当に読めるのか?という顔で苦笑されたのを覚えていますが、たしかに難しく、少し読んで挫折。その後半年くらい寝かせ、ロックダウン中にようやく暇すぎるときに毎日1章ずつ(50章くらいあったはず)休み休み読み、ゆっくり読み終えました。

思うに、最初少しずつ読んでいたときには辞書をいちいち引いていたのでストーリーがあんまり頭に入ってこず、中々先に進めなかったように思えます。なので、特に小説はわからない単語は飛ばしてもいいから進んじゃえばいいと思います。何回か出てきたら、なんとなく文脈からこういう意味かなあと思うし、それでもわからなければ辞書を引けばいい。そのくらいの気持ちで読んでいます。

この本自体は、特に読んだこともないし日本が舞台でも馴染みがあるテーマでもない、ただのミステリー小説なのですが、色々な人に視点が切り替わって進む本だったので、結構細かく章が分かれていました。今日は1章だけ読もう、とかやってもなんとなくストーリーが途切れるところまで進めるし、多少忘れても戻らずにまた次の章から読めるので、こういう形式の本もおすすめかなあと思います。

↑まだ古本市をキューバで見ていないけどあるのかしら。どんな本があるのか気になります。

こんな感じで他にも何冊か読んだ気もするけど、しっかり読めて面白くてお勧めできるのはこんな感じです。C2が取れてとっても嬉しい反面、これでスペイン語の勉強が終わりになることは全くなく、むしろ私のレベルで本当にC2と言っていいんだろうか、と少し不安になるくらいです。

特にキューバに来てからは、アクセントや慣れない単語に会話がわからない瞬間が多々あり、また逆にスペインで使っていた単語が理解されなかったりと、翻訳するにしても今後通訳するにしても、まだまだ自信もないし先が長いなあと感じます。これから、久しぶりにスペイン語の本を読んで、自分の中のボキャブラリーを増やし、いつかスペイン語できれいな文章もかけたらいいなあと思います。

またおすすめの本をいつか紹介したいと思います!素敵な週末をお過ごしくだい!


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