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読書記録 喜多川泰さんの『書斎の鍵(父が遺した「人生の奇跡」) 』を読んで

喜多川泰さんの『書斎の鍵(父が遺した「人生の奇跡」)』現代書林

ある出来事が原因で望んでいた仕事に就けず、その後、ずっと本気で生きられなかった主人公が

幸せを願ってくれていた存在を知り
大きく生き方を変えていく物語。

帯には

自分が幸せになることでしか、救えない人生がある。

と書かれている。

自分が幸せでいる目的は、だれかを幸せにするため。

今は、自分一人の願望実現
夢を叶えよう

とうたわれるものが多いけど
それは、なんのために?
を問われる。

自分の一人のことだけを考えていると、
踏み出せなかったり
あきらめてしまうことも
だれかを幸せにするためなら、ふんばれることがある。

この物語は少し先の未来。2055年が舞台。そこで振り返られている本の世界が興味深い。

電子書籍が主流になり
紙の本がどんどん読まれなくなった時に
一冊の本が出版されたことで、日本が変わったと。

「この本は、普段から読書の習慣がある人ではなく、本なんて読んだことがないという若い人達を中心にはやったんです。そして、この本に影響を受けて、みんな1000冊の本に囲まれる生き方を目指し始めた」

『書斎の鍵(父が遺した「人生の奇跡」) 』
p67・68

ちょうど、私が読書に向き合いはじめたところだから、1000冊の本に囲まれるほど読書がすすんだら
私はどんなふうになってるだろう?

場所をとるから電子書籍で読むといいのかな?
紙の本は断捨離した方がいいのかな?
と思うけど

私は、紙の本を並べては
うれしがっているので本棚が増殖傾向。

時代と逆行しているけど
本は増えていいんだよと
後押しされたようでうれしい。

1000冊、読んだ私と
1冊も読んでいない私

明らかに違っているはず。

本で蓄えた豊かな言葉は
関わる人を勇気づける。

読書家の友人と話をしていて
いつも思う。

本を読むことは、自分だけの楽しみじゃない。

と思えたら、読書は、ますますうれしいものになりそうだ。


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