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意識と無意識をわかりやすく! うまくいかない時に起こっていること【心理学】

心理学では意識と無意識を扱います。
無意識がとても大切なのですが、

そもそも意識と無意識の関係はどんなものなのでしょう

これを物語で説明してみました。

①むかしある一つの国がありました

むかしむかし、ある一つの島に一つの王国がありました。

その王国では、国をまとめる王様と国の方針を決める少しの政治家達と、たくさんの国の人々が、大人も子供も仲良く暮らしてました。

②王様が方針を決めた!

ある時、あるとき王様は国をもっと豊かにしていきたいと考えて政治家達を集めて、これから新しい国づくりをはじめると言い出しました!!

その内容は、他の国の文化を取り入れて、生活の仕方も新しく変えていくと言い始めたのです。

そして国づくりはじめ出しました。

③ 困惑しはじめる人々

ところが、うまく進むどころか国の人々は困惑しだしました。

今までと違う文化を取り入れて、生活の仕方を変えなければいけなくなったため、不安に襲われたのです。

こんな声が聞こえてきました。

「この国はどうなってしまうのだろう」
「今までで充分、安心じゃないか」

④それぞれが、それぞれの意見を・・・

そして

国民の中の学者や先生と呼ばれる人々は集まって知恵を絞って考えはじめました。

「考えてみたけど本当にこれがうまくいくのだろうか」
「よく考えなおしたほうがいいんじゃないか」
「やってみるのも1つの考えかもしれない」

また国民の中の情熱に溢れる人々は、今の気持ちを熱く議論しています。

「いきなり新しいことをやるなんて不安だなあ」
「やりたくないなぁ。気が重いよー」
「どうなるかわからないけどドキドキする」

また国民の中でも身体を動かすのが好きな人々は、身をもって新しい文化を試すか話しあってました。

「今までの生活で十分困ってないし」
「じっとしていようよ、動きたくない」
「動いて試してみてからでもいいんじゃない」

⑤そして、こんなことが起こりだしました。

そして、こんなことが起こり出したのです。

一部の学者は王様の方針に賛成し
多くの学者は王様の方針に反対します。

また

一部の情熱的な仲間は王様の方針にワクワクし
多くの情熱的な仲間は王様の方針に心が重くなってしまいました。

そして

身をもって試した人々の中でも賛成派と
多くの反対派に分かれました。

⑥その結果、国がこうなりました。 

王様が他の文化を取りいれると勝手に決めたことによって、国の人々がバラバラになってしまい、中には喧嘩が起きたり、互いにぶつかり合ったりしはじめて、国が思ったように進まなくなったのです。

そして国王と政治家達は気づきました。

新しい文化を取り入れるには、国民の声をもっと聞いていく必要があったのです。

⑦その後、王様が人々に対して行ったことは?

王様は国の人々と積極的に話しようにしました。
町だけでなく人里離れた村まで話をしに行ったのです。

そして新しい文化を取り入れることの良さを伝えていき、人々の声を取り入れることにしました。

その結果、9割以上の国民が賛成派に変わったのです。

⑧そして国が動き始めます。

王様も政治家達も、ほとんどの国民は賛成しているから、もう大丈夫だといい、新しい文化を取り入れるためにどんどん進みはじめました。

王様は方針を示し、政治家たちは細かく進め、
国の人々は、新しい文化を町や村に浸透させていきました。

そして、いい感じに進んだとき、あることが起こったのです。

⑨最後の反対派が現れる!

王様の目の前におじいさんやおばあさんが集まってきました。

このおじいさんやおばあさんは新しい文化を取り入れることに最後まで反対していた高齢の人々だったのです。

おじいさんやおばあさんは言いました。

「私達が若いときは、今までの生活のおかげでとても助かっていた」

「だから、この生活のまま何も変える必要がないし、私たちには今までの生活が染み付いているので、新しい文化を取り入れる事は難しい」

「なので、新しい文化をいれるのはやめてほしい。できれば、この安心安全な場所から出たくない」

と言ったのです。 

⑩人々と、正直に向き合う。

王様は、どうしたものか悩みました。

そして気づいたのです。

今ままでこの国を支えてくれたのは、このおじいさんやおばあさんたちであって、この人たちに感謝していたのだろうか?

王様は、おじいさんやおばあさんが若い時に、この国を一生懸命作ってくれたことを思い出しました。
中には、大変な思いをしていた人もいたと思います。

そして、その時の最も良い生活を考えて、国を支えてくれたんだと言うことに気づいたのです。

王様は、政治家たちを連れて、おじいさんやおばあさんの住んでいる家まで行って、一人ひとりのおじいさんやおばあさんの若い時の話を聞きながら、ひとつひとつに感謝していったのです。

そして、それから、今後、新しい文化を取り入れることがどういうことかをお互いが納得するまで話し合いました。

⑪お互いが尊重しあえる関係に

すると、おじいさんやおばあさんは、今まで自分たちが作ってきたこの生活と向き合ってくれた王様に感謝して、笑顔で新しい文化を取り入れることにしたのです。

そして王様は言いました。

「今までの生活を無理矢理変える必要は無いので、今までの生活に新しい文化を取り入れて、若者を助けていただきながらより良い国作りを手伝ってほしい」
とお願いしました。

そして、この国は王様と政治家たちと、国の若い人々、そしておじいさんやおばあさんみんなが同じ方針に向かって、新しい文化を取り入れることで、もっと住みやすい新しい国が出来上がったのです。 

このお話は、もちろん創作で作ったお話ですが、1つの国ですら新しい方針を立てると、いろんな意見が出て、時に修正しながら、時に鼓舞しながら、そして人々の意見を取り入れて、乗り越えて進んでいきます。

⑫ここからの学び

ここから学ぶ事はとても多いのです。

1つの国が、あなた自身だったとします。

そして、国王は、あなたの意識です。

そして、政治家たちは意識している思考、感情、身体です。

国の人々は無意識です。
そして、その無意識の中のたくさんの思考、感情、身体だと思ってください。

僕たちは、いつも意識で立てた目標に対して、無意識の中の思考の賛成派、感情の賛成派、身体の賛成派と、思考の反対派、感情の反対派、身体の反対派がいつでも存在しているのです。

この無意識の反対派が多いと、立てた目標ややりたいことにうまく進んでいきません。

身口意が一致していないとも言えます。

生きづらさを感じるのは、無意識が現実社会に反対しているのかもしれないですね。

無意識の中の賛成派と反対派がいることを知って、意識的に無意識の思考と感情と身体と対話する。

これが自分とのコミュニケーションと呼ばれるものです。

そして、物語に登場する反対派で最後まで抵抗していた、おじいさんとおばあさんは、あなたが子供から培っていった、あなたの信念の今の姿なのです。

これをNLP心理学では制限のビリーフといいます。

大きな望みを意識的に立てたときに、無意識の思考と感情と身体に同意を得られるように自分とコミュニケーションをとり、制限のビリーフがあるなら、このビリーフを受容し、そして変容させることで、あなたは目標に対して、意識的にも無意識的にもまっすぐ進んでいけるようになるのです。

これが、とても大切なポイントですね。

⑬この物語とNLP心理学

NLP心理学をわかりやすく言うとこの物語のようになります。

・他者とのコミュニケーションだけではなく

・自分とのコミュニケーション
・過去とのコミュニケーション
・未来とのコミュニケーション

これができるのがNLP心理学です。

これができることによって、望ましい未来を手に入れ自分自身を創造することができるのです。

NLP心理セラピスト・アカデミー
淺野高広

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