悪者が存在する理由
僕は、警察官という、経験をしていることもあって、
悪者と付き合うことが多かった。
付き合うといっても、被疑者と取調官としてですが・・・。
被疑者とはいえ、人です。
被疑者だからと言って、
悪いことをした人だからと言って、
人としての感情がないのか?
といえば、そういうわけではない。
みんなと同じように、
喜んだり、感動もする。
気を遣ってくれたり、涙したり。
何が違うかといえば、
法律に触れるようなことをしたか、していないか。
これのみ。
この世の中に、法律がなければ被疑者は存在しない。
例え話。
正義のヒーローが、活躍するテレビとか、漫画とか。
そういうのを頭に思い浮かべてみてください。
正義のヒーローがいて。
悪者がいて。
町の人々がいて。
悪者が、
「ガオー」と言って、
町を壊したとする。
すると、町の人たちが、
「キャー」と言って、逃げ回る。
そこへ、正義のヒーローが登場する。
町の人たちは、助かった~
と思う。
そんな流れです。
ここから、
極端な例え話ですが、
もし、もしですよ。
悪者が現れて、町を壊す。
でも、町の人たちが、
全然騒がない、困らない。
としたら・・・。
どうでしょう・・・。
悪者は、悪者ではなくなる。
悪者が悪者であるためには、
困っている人がいたり、
迷惑をかけられている人がいたり、
嫌いな人がいたり。
そういう人が必要なんです。
もし、
困ったり、嫌な思いをしたりする人がいなければ、
この世の中に、悪者は存在しないことになる。
暴れ狂う悪者。
そこで、町の人が悪者に声をかける。
「何かあったの?」と。
悪者は、理解してくれる存在を見つけて、事情を話し始める。
正義のヒーローの出番はない・・・
正義のヒーローが、際立つのは、悪者のおかげでもある。
(正義のヒーローになるために、悪者を作る人もいる)
もし、あなたが、僕が、
誰かのことを、
嫌いとか、嫌な思いをしたとか、
迷惑をかけられたとか、
嫌なことをされたとか、
いうことを聞かないとか、
悲しいとか、悔しいとか、
ずるいとか、苦しいとか、
言ったとしたら。
その時点で、悪者が出来上がる。
もし、あなたが、僕が、
嫌なことをされたとしても、
笑顔でいたら。
悪者は存在しない。
ここで話したのは、
ちょっと、極端な例かもしれないけれど、
悪者を作り出しているのも人間だということ。
人は、鏡だと思って。
この世界をどのように映し出すか?
自分の鏡で、相手のことをどのように映してあげるか?
それによって、世界は変わる。
子育ても、一緒。
子供は、親が映し出す鏡を見て育つ。
あなたが、僕が、どんな鏡をもって、
どのように子供を映してあげるか?
子供は、親という鏡に映る自分を見て育つ。
最初は、ほんと、些細なこと。
誰かから言われた、
「あなたは駄目ね。」とか、
「悪いことばっかりやって。」とか、
自分を否定する言葉。
世間一般で言われる悪者は、
親、又は、世間から
悪者という鏡で映されて、
悪者になっていったのだと思う。
悪いことをしたいと思って、する人間はいない。
人が悲しむようなことをしたいと思ってする人間もいない。
これは、10年警察という、悪者と付き合う職業をしてみて、
得られた経験。
生まれつき、悪者の素質を持って、
生まれてくる人はいない。
あの、被疑者だって、
悪いことの始まりは、
誰かに、そんな鏡を見せられたから。
理想論かもしれないけれど、
自分の鏡を磨きまくっていたら。
きっと、周りの世界は輝きだすに違いない。
悪者だって存在しなくなる。
そんな温もりのある場所に、
人はいたいと思うし、
光を当てられたら、誰かは輝くようになる。
この世界は、そうやって、
誰かと誰かの関係で出来ている。
まずは、自分の身の回りから。
誰かの世界を輝かせて行けるように。
そうやって、命の時間を使っていけたらいいな。
一人でも多くの人が楽しく生きる
そんな世界にしたくて
発信しています
応援していただけると嬉しいです
(*´ω`*)
【1分で目の前の世界を変えたい(*'▽')。詩をこちらにまとめています。】
【恋愛に関する過去記事】
【子育てに関する過去記事】
【YouTubeで1分の哲学を投稿しています。】
1分の哲学チャンネル
チャンネル登録が僕の励みになります。
【電子書籍出版しています。この世界を楽しむためのくすりです。】
よむくすり
またよむくすり
またまたよむくすり
【お仕事の依頼はこちらから(ココナラサイト)】
元警察官が疑問、相談、質問に答えます。
家づくりの疑問に答えます。
悩み事、解決します。
サポートしていただいたお金は、世界が良くなることに使います。使ったお金が良い世界を作っていく。より良い世界にしていきましょう。