カウンセリングのカタチ☆ カウンセラーはスーパーマンやマジシャンでもない。三浦春馬さん×多部未華子さん×矢本悠馬さんが教えてくれたこと

「カウンセリング」という言葉。きっと一度くらいは聞いたことがあると思います。
そして、カウンセリングは病院で受けるというイメージがあるのではないかと思います。

「カウンセリングとは、依頼者の抱える問題・悩みなどに対し、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助のことである。カウンセリングを行う者をカウンセラーと呼ぶ」と定義されています(ウィキペディアより)

「専門的な知識や技術を用いて~」となっていますが、
「ピアカウンセリング」や「セルフカウンセリング」という考え方が存在しています。

「ピアカウンセリング」は「ピア(peer)=仲間」でのカウンセリング。
つまり当時者同士のカウンセリングです。
そして、「セルフカウンセリング」は自分との対話。悩みを消していくのではなく、悩みや悩んでいる自分を肯定していく作業になります。

人生は経験。ピアカウンセリングを施す人は同じ経験をした人。その道の専門家。力強い存在であります。そしてセルフカウンセリングに対しては自分は自分の一番の理解者。ある意味専門的といっても過言ではないんですよね。

三浦春馬さん×多部未華子さん主演の
映画「アイネクライネナハトムジーク」(またもや記事に登場。どれだけ好きなんでしょう)
バタフライ的な物語がカウンセリングに似ているなと思うところがあり、イベントで答える三浦春馬さん、多部未華子さん、矢本悠馬さんが「カウンセラー!」と思えたので、ご紹介。

学生さんからの質問「照明の仕事に就くけど、不安で不安で押しつぶされそうになる。」という投げかけに対して、
対処法やエールを三浦春馬さん、矢本悠馬さん、多部未華子さんが伝えています。



わたしが印象に残った言葉。
矢本悠馬さん「今も不安ばっかり」
三浦春馬さん「仕事にも小さな思いやりや奇跡、行動が現場にあふれている」
多部未華子さん「始まれば終わる」

だれもが弱くて迷う問題→「共感・受容」(矢本悠馬さん)
大変なことにも素晴らしい奇跡がある→「氣づき」(三浦春馬さん)
男前な不安への現実的な回答→「提案」(多部未華子さん)

カウンセラー要素満載です。
わたしは多部ちゃんの「始まれば終わる」的な考えが好きです。
嫌なことをしなくてはいけない時はよく唱えてます。座右の銘です。


こういった存在、自分の周りにいる人が実はとても大切であることを教えてくれています。
そして、これって自分自身が日常的に知らぬ間に実践していることにも氣づきませんか。
女性にはよくあるある。

例えば嫌なことがあると、愚痴を友達に話してスッキリしたってことありませんか。これをひとりで溜め込んでいたら心に良きことはなく、ストレスがたまって、いつか限界を超えてしまうこともあるでしょう。誰かに吐き出して聞いてもらってスッキリするという行いは感情の表出ができているんです。これってまさにセルフカウンセリングです。無意識にしているだけで。

また、夫婦のことや子どもの悩みなどは、結婚していて、子どもがいる人に相談しやすいですよね。同じ境遇で対処法を知っていると思うから。
同じ悩みを持っている人なら相談しやすい。これはピアカウンセリング要素たっぷりです。

そばに居る人のなにげない一言が心の支えになるかもしれない。
何かのご縁で出会った目の前の人にまずは相談してほしい。勇氣をもって話してほしいです。

それではなぜ公認心理師や臨床心理士などなどのカウンセラーがなぜいるのか?
それは一つの目安として、日常生活に支障をきたすようになってしまったら、医療的な介入の必要があるからと思っています。
つまり、お医者さんの診察、診断などが必要になるってことです。
心の悩みがあって、朝、起きられない。夜眠れない。ごはんが食べられない。など生活のリズムをくずしたら、病院に行くことが良いと思います。
そして、公認心理師や臨床心理士は原則、医師の指示のもと、心理支援(心理的治療、心理療法)ができます。
生活習慣がみだれているなーと思ったら、「病院へ行ったほうが良いよ」「病院に行ったほうが良いな」他者や自分をつないであげると良いのではないかなと思います。

溢れる悩みや苦しみで心がいっぱいいっぱい。余裕がなくなってしまっている状態のそんな時に医師や公認心理師、臨床心理士などのカウンセラーが登場する必要があるのではないかと思っています。
「氣づき」がでないほど余裕がない状態から「氣づき」ができる余裕がある状態に支援する。

カウンセリングを受けるとすべてカウンセラーが解決してくれるって思われがちですが(思っていなかったらすいません。)、カウンセラーはスーパーマンでもマジシャンでもないんですよ。

カウンセリングは患者さん自身の小さな氣づきの積み重ねが人生に変化を引き起こす過程を大切にしている技法です(バタフライエフェクトを感じる)
カウンセラーは「氣づき」を与える。それを引き出す「きっかけ」を与えるだけ。サポート役です。主体はその人。本人の力を大事にするんです。

自分自身がそれに氣づける力もあるし、誰かに氣づきを与えることもあることを知ってほしい。スーパーマンやマジシャンは自分自身。
セルフカウンセラーも自分がもう一人の自分に氣づきを与えるだけです。難しいですが、俯瞰ふかんしてみる自分とういうか。
鏡を「我神かがみ」といういわれが好きで
「かがみという言葉から我(が)を取ると神。」
「鏡というのは自分という神を見るもの」ともいわれます。
「我=神」ってすごい!

「自分にはそんな力はない」ってここでも悪い思い込みにとらわれているだけです。

そして、セルフカウンセリング、ピアカウンセリング、公認心理師や臨床心理士などへの相談も順番や段階はなく、相互的に影響しあって、関わっていきます。

相談する相手も誰が良いというののもありません。
日常ではピアカウンセリング、セルフカウンセリングがもっと増えたら良いと思っています。

身体に現れる不調、病気にはよく氣がつきますが、心に現れる不調には目がいかない。そんな傾向がとても悲しい。もっと自分の心をいたわってほしい。

まずはあなたに寄り添ってもらえる人、目の前にいる人(もちろん自分自身も含めて)に相談できることが一番大切です。だから、自分が相談する力を蓄えること。言ってみる勇氣。
カウンセリングって身近であること。
心が健康を保つのに、もっと目を向けてほしいなって思いました。

人間てホントはよくできているんですよね。アポトーシスの力(以前記事にしましたががん細胞を自滅させたりする力)やこのピアカウンセリング、セルフカウンセリングの力も。
深い眠りから覚めていないだけ。氣づかないだけなんですよね。
人間は思っているより、本当は万能だっていうことを言いたいです。
身体の健康も心の健康も自助能力があるってこと。
まずは、そばに誰かがいることに氣づき(自分に対してはホントすぐそばです)SOSを出す勇氣。あなたが悩みを伝えたら、一緒になって考えてくれる存在があることを知ってほしい。と思うのでした。



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