こきあいりん

1998年白泉社デビュー◆ブレイクしていないけど何故か業界で生き続けてる 漫画家 ◆商…

こきあいりん

1998年白泉社デビュー◆ブレイクしていないけど何故か業界で生き続けてる 漫画家 ◆商業・同人ポートフォリオ更新中→http://onl.tw/TAB7dZU ◆エッセイ漫画(隔週UP予定)→http://onl.tw/Y4Ez7y4

最近の記事

コミティア147新刊は初担当との再会物語

明日のコミティア147に参加します。 新刊は旧twitterで公開してた「25年ぶりに初担当と再会した話」のまとめ本。 2022年6月に初担当「野田さん」を尋ねた所から描き始め、先日1年8カ月かけて完成しました。 (「野田さん」とは私が持ち込み時代に初めて担当についてくれた編集さんで、しばらく投稿してたがそこではデビューには至らず。25年後にある仕事をきっかけに再会した人です) リアルタイムに描いてたエッセイ漫画しかし野田さんと再会した時は当初の想像と雰囲気が違って。

    • ただ一人の読者のために参加してたコミティア

      今日のコミティア146は久しぶりに欠席した。 私は15年ほど前に同人を再開してからほとんど休んだ事はない。 今よりずっと売れてなくてもコミティアを継続できたのは「いがぐりさん」のおかげだ。 「いがぐりさん」もちろん私がつけたあだ名である。 短髪でメガネをかけた男性。 物静かで何も語らない。 私は昔、来てくれたお客さん一人一人を記録してブログに書いてた。 お礼の意味を込めてだったが、それを見てお客さんが「あれオレの事ですか」と話しかけてくれることがあったからだ。 そうして

      • コミティア145に参加します

        こんばんは 私は30年近くコミティアというオリジナル創作漫画の即売会に参加しております 私が漫画を本格的に描き始めた90年代は漫画を描く仲間を探すことも、自分の漫画を見てもらうことも難しく。 梅田の書店(確か阪急ファイブの上…当時かなりマニアックなサブカル本屋だった)でティアズマガジンというカタログを見つけ、そこに載ってるサークルさんの住所に片っ端から手紙を書きました。 「あなたはどうして漫画を描いているのですか?」 アレから幾星霜。 商業デビューを果たした後も、コミ

        • 時代遅れのプリントゴッコと古びた漫画家、そしてメリークリスマス

          プリントゴッコの実演エッセイ漫画 こちらは15年以上前の派遣漫画です 全てはネタになると始めた派遣バイト デビューから10年近く経って漫画家として壁にぶち当たった私は派遣バイトを始めました。 とにかく「世間」と触れたかったのです。 当時はどんな仕事も楽しく、いつかネタにしようと詳細に日記に記してました。 しかしこのカップルさんとご婦人がいらした日は本当に大忙しで。カップルさんがいらした時も「早く切り上げたいな…」という気持ちが正直ありました。 でもその後にジュースを持

        コミティア147新刊は初担当との再会物語

          エッセイは生ものだから覚悟が必要で、だからこそ面白い!!②

          こちらは「25年ぶりに持込時代の担当と思いがけない再会をした」というエッセイ漫画↓についてのnoteです。 ぜひ前回のnote↓からお読みくださいませ 多くの人に届いたという証拠 今回の公開日はお盆やイベントの時期だったので、あまり多くの人には届かないだろうと予想してました。しかし思ったより流れが良かった。 と言うのは、いつものフォロワーさんじゃない所へ多く届いたからです。 馴染みの方からコメントが来ない分、全く見知らぬ人から、違った目線でいくつか感想をいただきました

          エッセイは生ものだから覚悟が必要で、だからこそ面白い!!②

          エッセイは生モノだから覚悟が必要で、だからこそ面白い!!①

          ここ一年ほどエッセイ漫画を描いてきましたが、今回描いた漫画はエッセイを越えてほぼドキュメンタリーになりました。 上記は以前noteでも書きました「25年ぶりに初担当を尋ねた話」の続きです。奇跡的に訪れた初担当との再会シーンを前後編で描きました。 が、実際にはかなりハードな作業になりました。 理由は二つ。 ①「ドラマのように皆の求めるわかりやすい感動スタイルにならなかったこと」 ②「【リアル】を物語に落とし込むまで時間が短かったのでバイアスを完全にかけられなかった」

          エッセイは生モノだから覚悟が必要で、だからこそ面白い!!①

          物語に深みを加えたいとき。

          こんにちは、今日はこのエッセイの創作話を書こうと思います。 私がフォロワーさんが1000人超えたらやりたかったこと。のお話 はい、そのまんまのお話です(笑) 今回のお話は構成がしっかり決まってました。 ・私がAさんを引用ツイして紹介しようと決めて実行した ・Aさんは喜んでくれたけど倒れてしまった ・いい気になって善意を押し付けたと私は落ち込んだ ・しかしAさんは「こきあいさんがきっかけを作ってくれた」とブログに書いてくれて嬉しかった キレイな起承転結 物語としては

          物語に深みを加えたいとき。

          noteという図書館に本を置く気持ちで。

          こんにちは。 noteを始めて間もないのですが、Twitterとはまた違う方々が来てくださってるのが伝わって嬉しいです。 見てくださってる方、フォローしてくださった方、本当にありがとうございます。 しばらくやってみて思ったことは 「Twitterは街中でチラシを配る感じ。 noteは図書館の自分の貸スペースに本を置かせてもらう感じ」 だなぁと。 チラシは一度配ったら直しは聞かないし。なんとなく無理やり渡してるように感じる時もあるので、神経質な私はそういうのも辛い。

          noteという図書館に本を置く気持ちで。

          ネームは作曲に似てるし、漫画と音楽もよく似てる。

          今日は私が昔から考えてる「ネームと作曲は似てる」について書こうと思います。 ネームに一番大事なのはリズム ネームには作家それぞれの個性があります。コマ割りにも癖がある。でも売れてる漫画、読みやすい漫画というのは必ず気持ちいい「リズム」があると私は思ってます。 なんというか、つい身体が動くようなそこへ身を任せたくなるような気持ちいいリズム。勝手に体が動くような本能的なリズム。 そんな風に考えるようになったのは、私が作詞作曲を経験してからのことでした。 音程とテンポが徐々

          ネームは作曲に似てるし、漫画と音楽もよく似てる。

          ネームは大胆かつ繊細に。

          今日は自分のネームについて書いてみようかと思います。 これはおススメ方法でもなんでもありませんので、こういう人もいるんだ、くらいに読んでくださいね。 エッセイ漫画のテーマ上記は私がとある出版社へ行ったエッセイ漫画です。 描くときにまずテーマをどうしようか悩みました。 ①初めての会社&仕事打ち合わせへ行くドキドキさ ②20年ポンコツの漫画家に仕事連絡が来た、という幸運 ③仕事内容が新しいものだったという時代性 ④仕事の連絡が来たのが昔持ち込みに行ってた会社だったという驚き

          ネームは大胆かつ繊細に。

          決して作家を諦めない編集

          私の投稿出世作「デコレェション」 ≪あるケーキ屋に車いすに乗せた少女を連れて喪服を来た女性が現れる。 「この子はケーキが大好きだったの。この子のためにケーキでお葬式をしてくれませんか」。 車いすに乗ってた少女は、死んでいた。≫ こんなイントロから始めるキテレツ物語。 描き始めて間もないころ某誌で期待賞貰った時の講評が上記の写真。 ほぼ私の漫画人生全てを表してる講評だな、と今見ても思う。 道のり困難な匂いのする作家人生の始まり。 色んな編集にさじを投げられながらも、支えて

          決して作家を諦めない編集

          note,初めまして

          初めまして。こきあいりんと申します。上記は私のすさまじいポンコツ経歴です。 こんなポンコツなのになぜ生きながらえてるのか…と長らく隅っこにいました。しかし2021年ある出会いをきっかけに「ポンコツであることを誇りに思え!」と思うようになりました↓ ここから目覚めてエッセイ漫画やお仕事経歴、日々の楽しみなどをtwitterにあげて8か月。気がつくと111人だったフォロワーさんが2000人近くなって。 見てくれる人が拡がって嬉しい反面、今度はtwitterで書けないことが増えて

          note,初めまして