思ってもいいじゃない
「九十歳。何がめでたい」
エッセイなんてほぼはじめて読んだ。
著者は佐藤愛子さん
めちゃくちゃほっこりしたので感じたことを書いてみたい。
嫌なこと思ってもいいじゃない、この本を読んでそう思う。
あの人は嫌いだ、苦手だ、ムカつく
とか
今まで人に対してこんな感情を抱いた時、
「あー、自分、やな奴だなー最低だなーーー」と、
心が狭いなあとウジウジ悩んでいた。
でも思うことって止められない。
もう20年生きてきた。(まだ20年?)
そう簡単に思考は変えられない、と思う。
毎日テレビとかネットでああだこうだとひたすら正論を導き出そうと奮闘しているのを見ると、あんなことはしてはならない、これもダメ、ちゃんと今考えなきゃこれからの日本はヤバいぞ、みたいな、焦燥感が襲ってくる。
正直もうしんどい、なんか知らんけどしんどい、みんなそうだ、安倍さんもしんどい、トランプさんもしんどい、金正恩もしんどい。
でも、安倍さんもトランプさんも金正恩さんも「しんどい、助けてください、もう僕疲れました」なんて言わない。
言ったら大バッシングなんだろうな。
でも、こんなことを言って国民が絶望感に包まれてはそれこそこの世の終わりだ。
こんなことは言ってはいけない。国民のために。国民の安全安心のために。そのためにお国のトップがいるから。
でも、思ってはいいと思う。
考えること、思考すること、思うこと。
これに正しいとか間違いってないよな、と思う。
自分の考えたことを1度表に出してしまうと、人も目に触れてしまうと、正しいか否かラベルが貼られるのでは無いだろうか。
汚い言葉は悪だし、綺麗な言葉は善である。
でも自然に出てきてしまった汚い思考と綺麗な思考は悪で善なのだろうか。
そうではない。
それが自分の本心だ。自分なんだ、と思う。
それに良い悪いはつけなくていい。
人間はついつい良いものを、綺麗なものを取り入れて感じ取りたいと思って苦々しい感情を排除したくなるものだけれど、それはむしろ自分を苦しめる。蓋を閉めてはいけない。
要は、思う自分を許すということが大事。
言うことと思うことは同じではない
外に出たい、買い物したい、遊びたい
今言ってはいけないのかもしれない、そんな雰囲気が漂っている。
でも
思ってもいいじゃない、
そこに正しいってないんだから。
この本を読んでそう感じた。
自分の思ったことをこんなにも素直に飾ることなく表現できるのは素敵だなと思いました。
図太い芯と温かさを感じるエッセイでした。
久しぶりに本を読んで笑った。
こんな時こそお気楽に生きていたい。
不謹慎かもしれないけど。
そう思う。
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