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メディカル英語<問診>#3 痛みについての質問

今回は痛みに関する質問をまとめました。
受傷機転、既往歴、そして痛みを聞くことで、整形外科であれば一通りの問診をカバーできます。
見出しの右にある#番号はポッドキャストのエピソード番号です。


痛みについての質問

どこが痛いですか? #11

Where does it hurt?
Where is the pain?

hurtは動詞で、painは名詞なので、doesとisの部分の聞き方をごちゃ混ぜにしないように気をつけましょう。

痛いところを指で指してくれますか? #11

Can you point where it hurts? 
Can you point where it hurts with just one finger?
Could you point out the location of your pain?
Could you show me where the pain is?

ただ腰が痛いとか膝が痛いと言われても、上なのか下なのか、右なのか左なのか、前なのか後ろなのかと詳しいことはわかりませんよね。そんな時は、患者さんに実際に指で指してもらうといいです。
pointは〜を指す、指し示すという動詞ですが、「痛いのはここら辺です」と手全部を使って大きく示す人が多いので、個人的には「指一本で指せますか?」という意味で"with just one finger"と付け足すことが多いです。この場合justは強調語なので、なくても大丈夫です。
最後の文は直訳は「痛いところを見せてください」ですが、これでも「指で指してください」という意味になります。

痛みは局所的ですか?それとも全域的ですか? #12

Is the pain at one spot or over a general area?
Is the pain localized or spread over a general area?

generalは一般的とか全体的という意味なので、one spotの対義語として使うことで、「ここら辺全体的に痛いですか?」という意味で使うことができます。
localizeは「特定の地域に限定する」とか「一部に局限する」という意味なので、「痛みの箇所が限定されている」という言い換えになり、"the pain is localized"という受動態になります。
ここでのspreadは自動詞で、「(〜が)広がる」という意味で使います。

どのような痛みですか? #12

How do you describe your pain?
Could you describe your pain?
What kind of pain is it?

describeは説明するという他動詞ですが、「〜を描写する」というニュアンスがあるので、痛みというものを言語化するという意味ではexplainよりもdescribeの方が合っていると個人的に思います。
what kind of~は普通の英会話でも頻出の表現ですよね。このイディオムの場合、ofの後ろが可算名詞であれば、複数形になりますが、painは不可算名詞なので、painsにはなりませんので注意してください。
意外とどんな痛みかを説明できない人は多いので、「たとえば刺すような痛みとか、挟まってる痛みとか〜」と助けてあげるといいかもしれません。痛みの種類については別記事で作りますね。

どのような動きをすると、痛いですか? #13

what movement bothers you the most?
Is there any specific movement that bothers you?
Are there any particular movements in daily life that you feel pain?
can you tell me what kind of movements makes it worse?
What kind of movements cause you the most pain?
Is there any particular body position that makes your pain better?

botherは「〜を悩ませる、困らせる」という意味の他動詞です。「肩に起きている何らかの理由で困っている」というところから、"my shoulder has been bothering me"というように、「肩が私を悩ませている」という言い換えができます。口語的ですが、現場でも結構聞く言葉です。
the mostをつけることで、「一番気になる(痛い)動作はなんですか?」という強調になります。
make it worseで「〜より悪くする、悪化させる」という意味です。
causeは「〜を引き起こす」という他動詞で使っています。
最後は、すこし聞いていることが違うのですが、「あなたの痛みを和らげるような特定の姿勢はありますか?」というものです。

10段階で痛みを評価すると、どれぐらい痛いですか? #14

On a scale of 1-10, *how bad is the pain, with 10 being the worst pain you have ever experiened?
*How would you rate your pain?
*How do you rate your pain?
On a scale of 0-10, with 0 being no pain and 10 being the worst pain imaginable, how would you rate your pain?
Would you say your pain is mild, moderate, or severe?
☆Can you show me on this line how much pain you are experiencing right now? the left end of the line is no pain, and the right end of the line is the worst pain you can imagine.

scaleは「尺度、等級」といった意味があります。人それぞれ常識や前提が違うので、「10段階中、10が今までの人生で一番痛かった痛み」というように、説明を足すと患者さんがイメージしやすくなると思います。
元々痛みは主観的なものなので、患者さんの物差しで測ることで、その人にとってどれぐらいの痛みなのかをトレーナー側も汲み取りやすいです。
*がついている部分は下の2文と置き換えができます。
ちなみに、On a scale of ~の部分とHow bad is ~の部分はそっくり入れ替えても意味は通じます。つまり、How bad is the pain on a scale of 1-10? とも言えます。(あまり入れ替えて話している人は見たことないですが)
スケールは1-10でもいいですし、0-10にしても使えます。
痛みは3段階にわけることもできます。その場合は、mild, moderate, severeになります。
最後の☆がついているフレーズはVASを使うものです。とても長いので、図に痛みの説明を先に書いておいて、それを見せながらcan you show me how much you are experiencing pain on this scale.と指示をするのもいいと思います。

意外と長くなってしまったので、今回はここまでにします。
痛みについての質問はまだいくつかあるので、次回はその続きを紹介します。また、痛みの種類については、基礎知識編と同様に英単語をまとめたものも作成する予定です。

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