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服に醤油をこぼしたくないとき、どうする?/創造性・創造力を鍛えるトレーニング

「服に醤油がこぼれると、洗っても落ちないし、困っちゃうんだよね」

みたいなケースに対して、どういう解決策があるでしょうか。こんな日常のシーンでの創造力のトレーニングになります。

進め方は、至ってシンプルです。
・ゴールを決める
・ゴールに到達するための手段を洗い出す
・どの手段にするか決める
の3ステップです。

登山を例にすると以下のような感じ。
・どの山に登るか決める(高尾山に登ろう)
・どんな登り方があるか洗い出す(1号路、2号路・・・、ケーブルカー)
・どの登り方がいいか決める(ケーブルカー:楽だから)

移動を例にすると以下のような感じです。
・どこに行くかを決める(大阪に行く)
・どんな行き方があるか洗い出す(新幹線、飛行機、高速バス)
・どの行き方がいいか決める(バス:安いから)


ステップ1 ゴールを決める


まずは、何を実現すればいいのか、目指すべきゴールを決めましょう。

以下のように自問自答しながら、背景にある真の目的を見据え、最終的にどうなっていればいいのかを洗い出していきます。

服に醤油をこぼしたくない。

それは、こぼすことを一切ゆるさないのか、作業服みたいに汚してもいい服だったらいいのか。

後者かと。
というか醤油のシミをつけたくない服にシミがつくのが嫌なのでは。

確かに、そんな服を着て人前に出るにははずかしいかも。

でも、洗濯して醤油が完璧に落ちてればいいんでしょ。

おそらく。ただ、シミが落ちないと人前で着れる服を一着失うことになる。

こんな感じで、「服に醤油をこぼしたくない。」を起点にして、背景にある真の目的を絞っていきます。

今回は、(他にも考え方があるかと思いますが)

「醤油のシミがついた服を着ることで、はずかしい思いはしたくない」

をゴールとして設定してみました。

ここは、思考に迷った時の拠り所となりますので、しっかり検討し、共通認識として関係者間で握っておくとよいでしょう。


ステップ2 ゴールに到達するための手段をい洗い出す


次は、手段の洗い出しです。極力MECEになるようあげていきます。その際、以下の3点の切り口を思考に加えると発想が飛ぶことが多いです。

①今あるものを使うだけでなく、新たに作り出すという選択肢を加える
②やる前提だけでなく、やめてしまう選択肢を加える
③人の性格や行動が変わってしまう

それでは手段をあげていきます。

「醤油をこぼす」前提で考える
・紙エプロンをつける
・汚れてもいい服を着る
・こぼしても目立たない黒っぽい色の服を着る
・服全体に醤油をこぼして目立たなくする
・レインコートのように、こぼしてもシミない素材の服を着る
・洗濯すれば落ちる素材の服を作る(新たに作り出す)
・醤油のシミが落ちる洗剤を作る(新たに作り出す)
・洗濯すれば落ちる醤油を作る(新たに作り出す)
・服を着ないで裸で食べる(やめてしまう選択肢)

全力で「醤油をこぼさない」ようにする
・とにかく、こぼさないように気をつける
・超慎重な人に食べさせてもらう
・口を持っていって、醤油をつけたらすぐ食べる
・粉末の醤油を使う
・醤油を使わない(やめてしまう選択肢)
・料理自体を醤油味にしてもらう(新たに作り出す)
・「醤油こぼれそうセンサー」を開発する(新たに作り出す)

人が変わることで解決しちゃうケース
・人前に出なくなる
・はずかしいと思うことをやめてしまう
・汚れたら新しい服を買うようにする
・一度来た服は着なくなった
・服は全部レンタルにした


ステップ3 どの手段にするかを決める

どの手段にするかは、選ぶ人の条件によって結論が変わってきます。

たとえば、「子供なので、こぼさないようにするのは無理」+「簡単な対策がいい」となった場合は、エプロンをするとか黒っぽい服を着る手段を選ぶかもしれません。

また、製造メーカーであれば、課題解決として新素材を開発しようとなるかもしれません。

で、問題になるのは、「手段」の中に答えがない場合です。
この場合は、ステップ1に戻ってやり直すのですが、具体的な方法は後日、アップしますー。


以上となります。よろしくお願いします。



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