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読書嫌いのOLが経営者になった結果…

経営者といえば「賢そう」「知的」と並んで「本めっちゃ読んでそう」というイメージを持っている人は少なくないはず。私はひょんなことから25才でランジェリーブランドの経営者になりましたが本を読むのが大嫌いです。本を読んでると眠くなるし、とにかく時間がかかる…映画版なら2時間で終わる内容でも何日もかけて読み進めているともう序盤なんて忘れてボヤっとしか頭に入ってないといった具合に読書が嫌いです。(読書愛好家の方、申し訳ない)

そんな読書嫌いの人間が経営なんてできるのか…私が一番そう強く思っていましたが、結論からいうと「読書」と「経営」は絶対的な因果関係があるわけではありませんでした。つまり本嫌いでも経営者になれるしちゃんと結果も出せます!私と同じように読書に苦手意識がある方にも自信を持ってもらいたいという想いで経験談を綴っていきます。

「本なんてどうでもいい」と言っていた年商5億超えの社長

経営者やスタートアップ関係の方の多くは「読書は本当に大事だよ」「この本まだ読んでないの?」「経営者ならこれ絶対に読んだ方がいいよ」と強い熱量で読書をすすめてくれます。もちろん本当にありがたいアドバイスなのですが、本嫌いにとっては勧められた本を全部読めるわけでもなく、プレッシャーにも感じてしまいました。ネットやテレビなど膨大な情報が流れる現代において、書籍が一番信頼性が高く体系的にまとまっているので素晴らしい情報源ではあるのですが、本嫌いの私はここで自信を失いました。

「やっぱり私には経営者なんて無理かもしれない…涙」

そんな時、「本なんてどうでもいい」と豪語する社長と出会う機会がありました。もちろん全く結果を出していないわけではなく、創業1年目にして年商5億円で利益もしっかりと残していた社長のエピソードです。

「ビジネスの世界ではいかに売上を上げて、いかに利益を出せるか。結局これに尽きるから本を読まなくても売上をあげる方法を試したり考えたりする方がよっぽど意味があるよ。本に書いてある方法を真似して確実に売上が上がるんだったら世の中みんな大成功じゃん」

かなり極端な発言ですが、つまりは読書よりもビジネスの本質を理解して実践を重ねる方が大切という考えです。万人に通用する意見ではないですが、ビジネスのセンスがあれば読書をしなくてもある程度の結果は残せるということを知り、少し自信が湧いてきました。

「経営=本を読む」じゃない

当たり前ですが、経営のゴールは本を読むことではなく事業を通じて利益を出すことです。サービスを生み出し、世の中に届け、利益へとつなげて会社を成長させる…これが経営の本質です。経営をする中で「どんなサービスを生み出そうか」「市場ではどんなものが流行っているのか」「会社を拡大するにはどうしたらいいか」といった悩みが出てきた時に、本から情報を得ることができますが、もしそれが苦手なら人に相談したり他の会社をとことん研究する方法でも有益な情報を得ることができます。情報源は本が全てではないです。

それでも読書はとても大事

読書嫌いでも経営者になれたエピソードをお話していましたが、やっぱり本はめちゃくちゃ大事です。本が読めないと損をすることもありますし、私も本から得た情報を経営に活かすことがたくさんあります。

そこで…本嫌いがどうやって読書を克服したのか伝授していきます。

1.超イージーな書籍から始める!マンガ版最高!

本屋さんへ行くと小難しい本が並びますが、その中で内容をより分かりやすく噛み砕いたマンガ版やガイドブック版が出ていることも多くあります。私は積極的にこういったマンガ版を買って読んでました。

読書で大事なのは「最後まで読むことではなく、内容を理解して実践すること」です。せっかく何か新しいチャレンジをしたいと思った好奇心を小難しい本につまづいて後回しにしてしまうのはもったいないです。

マンガでやさしくわかる起業

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漠然と起業を思い立ったらこういったライトな本から始めると理解しやすくイメージもしやすいです。
ちなみに「起業に悩んでて本を読みたい」と経営者やスタートアップの関係者に相談するとほぼ100%「起業の科学」という名著を紹介してくれますが、内容が濃すぎるのとかなりボリュームがあるので読書苦手な人は苦戦するかもしれません。私もまだ読みきれていません。
(こういう発言をすると「起業の科学も読みきれてないなんて…」みたいなことを思う方もいますが読めないんだからしょうがないと私は思ってます!苦手より得意なことを伸ばしていきましょう!)

起業の科学(めちゃくちゃいい本であることは確かです。)

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2.本の構成パターンを知れば10分で読み終わる

本は長くて飽きるという方におすすめなのが、本の構成パターンを意識して大事なところだけ読み進めるというもの。実は300Pを超える書籍でも、大事なところはたったの3Pということがよくあります。もし時間がなかったり、途中で挫折をしそうになったらこの3Pだけ読むというのも効果的です。

ここでは例として「簡単!りんごダイエットのすべて」という架空の書籍を元に本の構成パターンを紹介してきます。

本の構成パターン

①りんごダイエットとは(概要)
②1万人の体型を変えたりんごダイエット(筆者の紹介)
③なぜりんごダイエットが効果的なのか(根拠や裏付け)
④りんごダイエットのやり方(実践方法)
⑤10のダイエットに失敗してきたAさんのエピソード(具体例1)
⑥ダイエットで体調を崩していたBさんのエピソード(具体例2)
⑦りんごダイエットの応用アレンジ(実践方法)
⑧現代人はりんごダイエットが必要(根拠や裏付け)

色々な本を読むようになってこんな具合に本が様々な要素で構成されていることに気づきました。もちろん本によって順番や内容はそれぞれですが、本にとって一番大切な「実践方法ややり方」は本の最初には記載されていないということを覚えていてください。この例でも実践方法は④になってやっと記載されています。タイトルを見て本を手にする時、ほとんどの人が「方法を知りたい」と思ってページを開きますが、重要な内容は最初には書いてありません。もちろん読み進めると核心の内容がありますが、本嫌いの人の中には、ここまでたどり着かずに諦めてしまうことも多々あるかと思います。
そんな時は潔く、「目次を開いて欲しい情報がありそうなところだけ読む」これを徹底してみてください。

3.読書は慣れ、たまにちょっと無理をしてみる

本嫌いの私でも経営を始めた当初より本を読むスピードが早くなっていることを感じることがあります。以前より紹介してもらった本を読むこともプレッシャーではなくなってきました。読書は慣れによるものも大きいので、「私は読書苦手だから」と全てを諦めるのではなく、たまに向き合ってじっくり読むことも大事です。こう書くと「やっぱ読書しなきゃいけないの〜><」と思う方もいるかもしれませんが、長い目で見ると本は読めた方が色々得なので筋トレならぬ脳トレだと思って挑戦してみてください。
ちなみにどうしても肌に合わない、全く頭に入ってこない本はその場で止めた方がいいです。(私は洋書の翻訳本が苦手です…なんか表現や言い回しが違くて頭に入りにくい)

最後に

私が本を読む上で一番気をつけていること、それは「明日からとにかく試す」。本は読んだだけではただの情報です。どう活用するかが、何よりも大事なので、一冊読み終えたらいつもの仕事やルーティンに何か一つでも取りれるということを心がけています。以前、「ノート術」に関する本を読んだ際は、読んだ帰りにノートを購入し、次の日から忠実に内容を取り入れてみました。(すごく効果があったので今でも続けています)

最後まで読んでいただきありがとうございました。
秋の夜長に素敵な一冊と出会えることを願っています!
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▼筆者紹介
小島未紅(29)
ランジェリーブランドBELLE MACARON代表。 2018年11月にオリジナルランジェリー24hブラを発表。 SNSを中心に人気を集め、最高日商1000万円以上の売上を記録。 立教大学法学部卒。新卒でNTTグループに入社後、2016年に起業し、株式会社ashlynを設立。

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