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映画レビュー「旅猫レポート」

他のブログから2018年12月の過去記事の投稿です。
映画のような夢を見てますか?
映画は映画館でみたい小山コウ二です!

先月のことですが、当社ハナシネマで主催している#米沢映画部で映画を見てきました。
#米沢映画部は 、映画館で映画を見ることが好きな人のコミュニティーです。ご興味ございましたら、ぜひ一緒に映画を見に行きましょう。一度参加いただければ LINEグループにご招待いたします。

さて、今回の映画レビューは「旅猫レポート」です。

映画「旅猫レポート」

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猫好き、福士蒼汰くん好きにはたまらない映画です。
福士蒼汰くんが演じる主人公サトルと、その愛猫ナナのロードムービーです。

私は、久々のロードムービーだったので「新鮮な気持ちになれるかな??」と思いきや、意外と映像や演出が古臭さかったです。いつの時代の物語なのかわからず、私はあまり共感と感情移入ができませんでしたが、一緒に見に行った#米沢映画部の皆さんや、劇場で見ている観客の皆様からは啜り泣く声が聞こえてました。好みはよりけりですが、一言で言えば、懐かしい80年代の邦画の雰囲気ある感動の映画です。

あらすじはこんな感じ。

あらすじ

野良猫のナナは、人から餌はもらうが馴れ合うことはしない。ただ、いつも餌をくれるサトルだけは気になっていた。そんな折、ナナは車に轢かれてしまう。体が動かない死を意識した中で思い出したのはサトルの顔だった。サトルに助けられたナナは一緒に暮らすことになるのだが、サトルはナナの里親探しを始める。サトルは同級生たちのもとにナナを連れて行くのだが、里親はなかなか決まらない。そんな中で、思い出されていくサトルの過去。サトルにとって猫はとても大切な家族だった…。

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この映画の原作は、児童書や絵本で定評がある有川浩の「旅猫リポート」です。
邦画の良さでもある淡々とした情景美の中で物語が描かれ、昨今の猫ブームに一石を投じるようなメッセージ感があります。ペットを捨てる方が増えている社会問題に対して、猫の愛らしさ、猫の命、そこで関わる時間と絆の尊さを表現しているようにも思えます。見終わった後に“家族の命を大切にしたいですね”と、思えるかもしれません。

基本ベースが冬の設定ですが、ロードムービーなので色々な季節と場面が描かれています。これが、デジタル補正を入れた美しさではなく、フィルムでそのまま撮ったような映像美です。その土地のそのままが映像に映されているようです。この点が面白くもあり、古臭い映画の雰囲気を醸し出しています。よって、演技も古臭い邦画の雰囲気があります。この辺は見る方の好みだと思いますが、私は好みでありませんでした。お芝居やシーン校正が、わざとらしく説明の含みが多い動作。終始そのままでした。

もの申したいことは2点。

1点は「これ、OKカットなの?」と思えるシーンが多々あったことと。
カメラはここにあります、見えないところでスタッフが一生懸命動物の気をひいていますよ感が半端ない。猫の目線と、動物の声が入るシーンには特に違和感を覚えました。物語の描写している年代が解りにくいこともあり、回想シーンは全役者を変えても良かったのかな?なんて思います。

2点は「協調するカット」が少なかったこと。
ロードムービーなので、キャラ設定を一目で協調するような見た目がほしかったかな?自然と言えば自然ですが、お芝居やシーン作りが自然でないのでスッと入ってきにくい。猫以外の印象が薄いので、キャラ立ちを意識した見た目が欲しかったです。ただ、ほぼ一瞬しか出てこない親友幸介の父役の田中壮太郎さんのキャラは立ってました。田中壮太郎さんの役はサイドムービーに影響するので、キャラと演技がマッチしていて分かりやすかったです。また、私は検事の親戚がおりませんが、検事の職にある香島法子演じる竹内結子さんの演技も素晴らしかった。物語の設定上「こうなるんだろうなぁ」「こんな人いるんだろうなぁ」と思えました。お芝居に登場人物の気持ちが乗っているような演技でした。

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映画後、#米沢映画部の皆さんとディスカッションする機会ありました。
皆、感動していたようで、色々な意見や見方があって楽しかったです。
人それぞれに見方がある物語は、文学的で素晴らしいと思います。
パンフレットの写真がよくできていましたよ。猫写真家の関由香さんの写真かわいい。

映画「旅猫レポート」予告編


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うちの会社では、#米沢映画部 という映画を映画館で見る部活をやってます。映画を誰かと一緒にみたいという方は、ぜひ、お問い合わせくださいね。私はいつでもお付き合いしますよ!

コウニでした!
映画のような夢をー!!

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