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映画レビュー「ペンギン・ハイウェイ」

他のブログから2018年8月の過去記事の投稿です。

映画のような夢を見てますか?
映画は映画館でみたい小山コウ二です!

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皆様、夏楽しんでますか?
お盆はいかがお過ごしになりましたか?
山形は夏休みが終わってしまいましたね。

僕は夏とお盆が大好きで大切にしているので、とっても有意義に過ごさせていただきました。
まだ、その余韻から抜け出せないぐらい。笑
そして、もちろん映画館で映画を見ましたよ。

封切りになったばかりの「ペンギン・ハイウェイ」です。
イオンシネマ米沢ではやっていなかったので、わざわざ山形市にあるソラリスまで行ってきました。せっかくなのでレビューします!

映画「ペンギン・ハイウェイ」

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この映画を見たいと思ったのは、夏らしい映画が好きだからなんですが、実は僕、ペンギンにとても愛着があるんです。過去の思い出ですが、小学1、2年生の頃は少し太っていて「ダルマペンギン」と上級生にからかわれていて、一緒に遊んでもらえなかったんです。子供心にそれがとても嫌で泣いたりもしていました。それ以来、なぜかペンギンに愛着が湧いてしまって、男の子とペンギンを見ると自分の子供の頃を思い出してしまうんです。それで、たまたまこのTVCMを見て釘付けになって見に行ってしまいました。

映画のあらすじはこんな感じ。

あらすじ

主人公は、小学四年生のアオヤマ君。彼は、あと何日経てば自分が大人なって、どんな経過を経て大人になっていくのか、具体的に仮説を立てている程賢く、研究が大好きな少年です。そして、これだけ沢山色んなことを研究して知っているのだから「きっと将来は偉い人間になる」と思っています。ただ、ひとつだけ仮説ではなく決定していることもありました。それは、心に決めている女性が既にいるということ。
そんなある日、突然、街にペンギンの集団が現れます。なぜ、現れたかは誰にも分かりません。ペンギンは何処からやって来て何処に行くのか?アオヤマ君とその冒険仲間のウチダ君は、ペンギンの研究をはじめる事に。そして、学校の裏山には“銀の月”の噂が流れてはじめていた…。

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この映画を見た感想としては、とても素敵で秀逸なアニメであることです。それは、可愛らしい絵とその色彩、そして妙にリアリティーある構図と引き込まれる様なカメラワーク。と、言いたいところですが、これらもさることながら、見ている僕たちを少年時代に経験した淡い恋心をよびおこさせてくれるストーリーが良いです。原作があるので、その原作が秀逸ということになるのでしょうが、2時間にまとめた脚本・脚色が素晴らしいと思います。決して、分かりやすくとは言えないですが、男の子が年上女性に抱く恋と冒険と成長を上手にファンタジーで見せてくれています。

人は誰しも、子供の頃に偉い大人になりたい夢を見るものではないでしょうか。そして、理想の異性を“射止めたい”“知りたい”と思う気持ちがいつの間にか芽生えてくるんだと思います。この「ペンギン・ハイウェイ」では、主人公のアオヤマ君を通して、そんな描写が素直にスクリーンに映し出されていきます。そうそう、こんな小学生時代があったななんて。

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 ―この謎を解いてごらん?どうだ君にできるかな?―

アオヤマ君が恋心を抱くお姉さんが言ったセリフです。
このコラムを書いていて、僕自身も驚いたのですが、いつも映画のコラムを書く時は自分自身を“私”と書いているのですが、この映画を見たせいか“僕”と書き出してしまっていました。自然に。「なんとも面白い現象だなぁ」と思いつつ、この謎をそのままにして書き続けます(笑)

僕が特に良いと思ったのは、アオヤマ君が研究ノートにお姉さんをスケッチしたシーン。

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 ―お姉さんの顔 遺伝子うれしさ完璧―

こんなに明確な表現をしたくなる異性に僕は会った事があるんだろうか?
アオヤマ君よりもずっとずっと大人なのに…。
ハッとしつつ、温かく見守りたくなる大人な気持ちで見てしまいました。

そして、この映画の主題歌は、僕が最も興味を持っているアーティスト宇多田ヒカルです。僕が彼女の曲に出会ったのは20〜21才の頃。いつもいくレンタルビデオ屋でPVを見て、そのビジュアルと歌声、16才と思えない魅力と才能に引き込まれたことを今でも鮮明に覚えています。僕にとって『遺伝子レベルの衝撃』だったようで、それ以来、彼女にいつも興味を持ってしまいます。

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ラストのエンドクレジットに流れる主題歌「Good Night」はこの映画の為に書き下ろした曲とのこと。相変わらず、彼女の曲は映画向きです。いまだに本作が宇多田ヒカルとぴったりとマッチした映画を見た事がないというのが本音ですが…。

毎回、アニメ映画を見ると思うのですが、エンドクレジットだけに曲が流れるのは「もったいないな」なんて思ってしまうのは僕だけなんでしょうかね??

と、変な疑問でこのコラムが終わってしまいそうです。笑
その謎はきっと今の僕には解けないだろうから、来年の夏休みの研究テーマにでもとっておきましょう。笑

「ペンギン・ハイウェイ」この夏にぴったりのアニメ映画。

 —誰にでも忘れられない夏がある―

ぜひ、小学生の男子に。そして、大人になってしまったけど、まだ大人になりきれないという方に見てもらいたい作品です。

映画「ペンギン・ハイウェイ」予告編

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コウニでした!
映画のような夢を!!

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小山コウニ
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