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NVIDIAに追いつけるか?AIチップ開発の動向

NVIDIAの勢いが止まりません。ついに株価がAmazon・Googleを抜きました。1つだけ紹介記事を載せておきます。

上記記事内の図

Nvidiaは、AI半導体とも言えるGPUを開発しており、既に寡占状態です。

元々は画像向けプロセッサ開発でしたが、深層学習向けに計算が適しているということで、AIブーム背景をうけて急成長を遂げています。

今のところはGAFAMはじめほぼすべてのメガベンダーがNvidiaに依存していますが、自社開発の準備も進め既に提供開始もしています。

いち早くその動きを進めているのがGAFAM以外だとイーロン・マスク率いるTeslaです。

過去の投稿記事を載せておきます。

上記記事でも触れている通り、GAFAMもそれぞれ自社製AIチップ開発の動きを見せています。

さらには、OpenAIもその動きが伝えられました。

もう1つ注目しているのがSoftbankです。

元々サム・アルトマンと孫正義はこの件で2023年に協議したこともありましたが、その後は特に進捗は明かされず、現時点では別物と記事内で触れています。

が、両者が共同出資する可能性はまだ大いにあると思います。

Softbankは半導体設計Armの大株主で、GPU領域についてはNvidiaと競わない方針できました。(公開情報を見る限り)

ただ、上記に加えて半導体製造受託大手TSMC(Nvidiaから見たら主要サプライヤー)も巻き込めば、この牙城を本格的に脅かす存在になります。

ギスギスしてきたので話題をビジネスから科学に移します。

現状のAI向け半導体は並列計算が得意なGPUがデファクトですが、次世代コンピューティングとして面白い研究成果が発表されました。

そもそもですが、AI半導体の計算は「ベクトル行列乗算」と呼ばれるものが主流で、これを実行するためのプラットフォームとして、電子でなく「光」で演算処理する仕組みを発明しました。

光をつかったコンピュータは過去にも紹介したので、参考までに載せておきます。

余談ですが、この計算手順(アルゴリズム)をAIが最適解を発見したこともありました。こちらも過去投稿を載せておきます。

このチップも分類としてはGPUですが、光を使う分電子より移動が早い。(当然ですが光速)
しかも、電子より消費エネルギーも減らせられます。このあたりは低消費化を目指した研究もあるのでポイント高いですね。

技術の根幹が難しくてわかりにくかったですが、どうもナノスケールのシリコン(半導体素材)の高低差を施すことで計算効率を高めているようです。

何よりも意外だったのが、商用化も準備が整っているとのことで、事実だとすると既にGPU開発プレイヤーとの会話も始めているかもしれません。

ということで、当面はNvidia独り勝ちは続きますが、チャレンジャーがひたひたと迫っているという話でした。

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