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NVIDIAの次なる野望はヒューマノイド!?

今の生成AI業界は、我々が使うサービス比較(ChatGPTとClaudeどちらがよい?など)だけがフォーカスしがちです。
そこだけみるとまだまだ群雄割拠かなと思います。

もう1つ重要な軸は、そのサービスを提供する基盤です。それも踏まえた業界主要ベンダーの図を載せておきます。

縦軸を見ると、もはや寡占化といえるのがAIチップを開発している「NVIDIA」です。

特にその生成AIの計算に相性の良いGPUが彼らの主戦場で、そのソフトウェアコントロール(CUDA)も彼らが抑えているため相当参入障壁は高いです。なんとかその依存を脱却するべくGoogle、Apple、Microsoftなどは自社開発に踏み切りました。

そんな無双のNVIDIAが5/22に2024年2〜4月期決算を発表しました。

売上高は前年比262%増の260億ドルと、前回決算で発表された予想(240億ドル)を上回り、営業利益は同じく690%増の169億ドルでした。
その結果をうけて株価も大幅にはねあがり、なんと増加分だけでかつての半導体の王者Intelの時価総額を上回るスケールです。

そんなNVIDIAが実は人型ロボット市場に参入している話をします。

これは今年の3月の開発者向けイベントで発表されました。

上記イベント動画では実際にディズニーリサーチ社と共同開発中のロボットが登場し、革ジャンおじさんことジェンCEOと実際に対話するシーンもありました。
余談ですが、この企業はディズニーの映像美を支える重要な研究部門です。

そしてNVIDIAが注力しているのが、ヒューマノイドを開発するためのプラットフォーム「GR00T」(ジーアールゼロゼロティー)です。

この内部で重要な要素技術となるのが、「Jetson Thor」と呼ぶトランスフォーマーベースのマルチモーダル生成AIモデルです。
800テラフロップスの8ビット浮動小数点のAIパフォーマンスを提供するエンジンを備えた、NVIDIA Blackwellアーキテクチャに基づく次世代GPUとなります。(数字見てもピンとこないと思いますが桁違いです)

以前にも投稿しましたが、今ヒューマノイド業界が再燃しています。

そんなところにAIチップの王者NVIDIAが参入してきたわけで、生成AI基盤競争とも絡めて激しい競争になりそうです。

またヒューマノイド最前線についてはどこかで発信してみたいと思います。

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