MicrosoftのCopilotが大幅Update。意外に熱くなるのがインフラ合戦。
11/15(日本時間は11/16)に、Microsoftが毎年行っている技術系イベントMicrosoft Igniteが行われ、話題を呼びそうな発表がいくつかありました。
連動して、同社Youtube公式チャンネルで分かり易い動画があるので紹介しておきます。
自然言語やローコードで指示することでオリジナルのCopilotを開発できるMicrosoft Copilot Studioが中心です。
ちなみに、Keynote全体も投稿直前にUpされたので貼っておきます。こちらは2時間強です。
まだ触っていないので何ともいえませんが、話を聞く限り先日紹介したGPTsのように、自分なりのChatGPT(エンジンはGPT)をつくることもできそうです。
もっと言えば、外部とのシステム統合も訴求しており、企業活動でのタッチポイントになる可能性を秘めています。
その中で、一番影響がありそうなのはMicrosoft365(旧名Office)との連携です。
こちらもショート動画を見るほうが理解が早いので、同公式チャンネルより貼っておきます。
そのほかにも、イベント同刻にどさっとチャンネルにMicrosoft365(結構色んなToolが含まれています)ショート動画がUpされているので、関心がある方は覗いてみてください。
で、今回の発表で混沌としてくるのはOpenAIとのお付き合いです。
つい先日、OpenAIからも大型Updateの話があり、Microsoft CEO自らがゲスト出演するほどの熱の入れようです。
ご存じのように、OpenAIへの最大出資元がMicrosoftであり、しかるがゆえに競合他社より先んじて自社製品にビルトインした製品を今回含めてリリースすることができます。
ただ、顧客接点(アクセスポイント)の視点では食い合うのではないかな?とも勘ぐってしまいます。
今回の印象では、企業(ビジネス)向けというイメージを出そうとしているように感じたので、B2BとB2Cですみ分けをしようとしているのかしら?と素朴に思います。
いずれにせよ間違いなく力を入れているのは、クラウドのデータセンター層の躍進、つまりAzureのシェア拡大でしょう。
下記にクラウドインフラ層での市場・競合分析で分かり易い記事を見つけたので貼っておきます。
個人的に注目していたのが、自社製AIチップを開発するかどうかです。
従来はNVIDIAを使いつつ、競合のAMDにも触手を伸ばしている外交戦略をとっているようです。
データセンター層での最大ライバルAWSは、おそらくチップに関しては外部調達路線を続けると思います。
GoogleやMeta(旧Facebook)は既に自社製AIチップの開発に踏み込んでおり、Microsoftであれば踏み込んでもおかしくない立ち位置です。
そして、今回ついに自社開発の発表が行われました。
汎用チップはAzure Cobalt、AI特化チップはMaia 100という名称です。
またどこかで調べてみようと思いますが、併せてIntel×SAPとの協業の話にも触れており、サティア・ナデラお得意の全方位外交かなと思います。
話が発散しそうなので畳みますが、我々が目にするサービス層だけでなく、その裏でのインフラ合戦も冷戦ならぬ熱い勝負が続きそうです。
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