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隕石が地球の生命・知能の縁を創った?

以前に、月を誕生させた原始惑星による衝突が地球に影響を与えた、という話をしました。

その衝突した惑星の一部がマントルに潜り込んで不均一になり、それが色々と地球で起こったドラマを生んだのではないか?という妄想をしました。

隕石が地球史に影響を与えた話で思い浮かぶのは、やはり「恐竜絶滅」でしょう。
今ではそのクレーター跡がユカタン半島北部で見つかり、確からしいとされています。

では、我々人類の祖先にあたる猿人種(直立歩行を定義とします)以降では全く影響がないかというと、その可能性はあります。

まず、現時点での最古の猿人は700万年前ごろといわれています。

それ以降で、地球史をゆるがす隕石ですが、1説として冒頭に触れた「地磁気逆転」を引き起こした可能性があります。

直接的には、マントルやさらに内部のコアの電気分布が大きく動くことで地磁気が逆転するレアな物理現象が起こるのですが、それもまた結果で原因は厳密には確定していません。

そして、前回の地磁気で触れたとおり、直近の地磁気逆転はほぼその時期(洒落ではないです^^;)はある程度特定されています。再掲。

直前:77万年前(松山逆転と呼称)
その1つ前:258.1万年前(ブルン逆転)

実は以前に、ブルン逆転時期はちょうど脳容量が肥大化する時期と一致するため、地磁気逆転によって宇宙線量が急増してDNAを変異させたのが原因ではないか?という仮説を書きました。

では松山逆転期はどうか?

実は、同じく大きな隕石があった痕跡が見つかっています。
これは、参考リソース(巻末)からの情報ですが、2020年にインドシナ半島で松山逆転期直前に落ちた隕石が発見されました。

実際にこの直後に地磁気の量が減少したそうですが、直接的な因果関係はまだ調査中です。
検証方法として、隕石によってばらまかれたマイクロテクタイトの痕跡を探しているようです。

もしつながりがあるとすればこの時期にまた何か人類史に影響を及ぼしている可能性もありますね。

古代の地磁気を調べて地球の歴史を調べることを「考古地磁気学」と呼ばれることもあるそうです。
このように、考古学に科学技術を取り入れることはもはや珍しくなくなりました。
以前にも、宇宙線でマヤ文明など古代遺跡を調べる話をしました。

科学技術は未来を創るだけでなく、過去を視る道具としても有用で、今後も新しい科学手法が我々の常識を覆してくれるかもしれません。


<参考リソース>

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