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生命の謎は磁気が影響?

生命の謎の1つに、とある非対称があります。

我々の両手は一見同じつくりですが、厳密には鏡で対称性を持ちます。鏡像対称性と呼びます。過去投稿でも触れたので載せておきます。

普通に考えたら、同じ化学反応が起こるため、両方がほぼ同じくらいの数を持ちそうですが、なぜか地球上の生命体には片方しか存在しません。

昨年に、ハヤブサ2から持ち帰ったサンプルにアミノ酸が多数見つかり、その鏡像対称性が注目されていました。もし、そこでも片方だけだったら、生命の種は宇宙から飛来したのでは?という説がよりリアリティを帯びてきます。

結論は、過去投稿にも書きましたが、ほぼ同数でした。

これをして生命誕生の秘密が解明、とまではいきません。引き続きこの非対称性には取り組まれています。

という背景をうけて、非対称性を説明する仮説が提示されました。

ようは、
電磁場の相互作用でどちらかを優勢に出来る、という仮説です。

磁場を備えた金属にあてると、どちらかに偏るということで、実際に数年前に実験で確認したとのことです。

上記記事後半では、さらに別の実験で、分子の聞き手と磁気の組み合わせによって、電流の流れ方が異なるとのことです。

どうもミクロでみると、電子のスピンが関係するのではないか?という仮説が出ているようです。

ここでいうスピンとは、我々の生活でイメージする回転ではなく、ミクロな粒子の属性の1つです。過去に触れたので詳細はそちらで。

厳密にはそのさらに背景にある物理法則は謎がのこっているようですが、より解像度があがっていることは感じられます。

解明されたらノーベル賞間違いなしの偉業なので、このトピックには注目していこうとおもいます。

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