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コーヒーは宇宙でも楽しめるのか?

以前にコーヒーゲノム解析の話をしました。

ようは、
主要なコーヒー豆のゲノム解読の理解に一歩前進したけど、長期的には世界全体でコーヒー生産の危機がくる、
という話です。

いずれはゲノム解析で品種改良が進むかもしれませんが、コーヒー好きの方にはほっておけないトピックですね。

そしてコーヒー好きな方は、味だけでなくその飲む体験も大事にします。

スターバックスはわかりやすい例ですね。味だけでなくその空間が好きだという方は結構周囲にもいます。

ということは、将来的に気軽に宇宙にいけるようになったら、その体験を創る必要がありますね。

そもそも宇宙での飲食には、各宇宙機関が認証制をとっています。(だからといってそれ以外がたべれないわけではありません)
JAXAだと下記でその一覧が覗けます。

こちらについては、以前にも宇宙食がらみで投稿したので、関心がある方はぜひ。

ただ、今のリストをみると、まだ「コーヒー」がありません。

だからといって飲めないわけでなく、過去に粉末状から飲めるコーヒーは提供されていました。1つ記事を見つけたので載せておきます。

ただ、無重力なので、コーヒーを粉から作ることはできるでしょうが、カップは通常のものは使えないはずです。

まさにその苦労を説明したこんな動画もあります。

ストローですする場面もあります。これはぜひ試してほしいですが、美味しさが相当ダウンします。

やはり、地上でのようにカップを傾けてすする、という体験も込みだということですね。

そして上記記事内では「その宇宙専用カップを開発中」とありますが、NASAが実際に発明しました。

下記で紹介されています。

上記記事内の図

いかがでしょう? 正直地上では・・・とおもうかもしれませんが、あくまで宇宙で飲むためのものです。

一見複雑な形状にですが、飲み口に近いほど細いデザインになっています。

これは表面張力の原理を応用しています。

例えば、なみなみと注がれたコップの表面が張り出して見える画像は有名ですね。

「表面張力とは」

科学的に言えば、
「液体と期待の境界線で液体が表面積を小さくしようとする性質」
のことです。

これは重力とは無関係な物理性質です。ここからアイデアをふくらまして、飲み口にうまく表面張力が働くようもっていくことで、地上の重量っぽい体験を演出しているわけです。

実はNASAの公式動画でこのスペースカップの解説動画もあるので載せておきます。

真剣に解説しているのが逆に面白かったです。

これで、将来的に品種が改良され、飲む場所にも制約がなくなりますね。

少なくともコーヒー×宇宙好きな人にはホッとした話題ではないでしょうか☺

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