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Chipにも生成系AIの波が到来

コンピュータチップの最大手Intelが、こんな発表をしました。

ようは、
科学技術計算に特化した生成系AIの開発を行っている、
という話です。

生成系AIは、transformerを元にした大規模言語モデル学習が定番になりつつあります。
今回その言語モデルに、教科書など科学関連情報を集中的に学ばせています。

圧巻なのが演算処理速度とパラメータ数です。

昨年スーパーコンピュータ性能ベンチマークで、初のエクサスケールに達しました。
今回はその2倍の2エクサフロップスです。単純比較はできないのですが…。

もう一つのパラメータですが、参考までにGPT3.5ベースのchatGPTは1,750億です。

そして今回は最大1兆個を目指しているとのこと。ある程度学習データ自体に信頼が置けるので
なかなか面白いことになりそうです。

また、AI用のチップ開発で大躍進した、または中のNVIDIAも動きはじめているようです。

なかなか煽り気味な表現もありますね。プログラマーの仕事のあり方が変わるとのこと。

たしかに今のLLMでもある程度はプログラム言語を記述できます。
勿論完全お任せまでではなく、最終チェックは必要ですが、それも時間の問題かなと思います。
今回の発表が拍車をかけるかは分かりませんが、今後この流れを止めるのは難しそうです。

これはプログラマーという職種に限らずですが、目的を立案する以降の作業は、AIと競うのではなく使いこなしていく世界観になっていくのかなと想像します。
巻末にあるように、まずはGAFAM系が採用するだろうとのこと。
プラットフォーム企業は開発者が増えると嬉しいので、開発基盤環境も含めて戦略的に展開していきそうです。

目的を作るのは我々の想いからで、固いことをいえばそれも脳と身体の相互作用による化学的な出力ともみれます。

脳だけでいえば、その形状を模倣したチップも開発が進んでおり、このアポローチを一般的にニューロモーフィックと呼ばれることもあります。

そしてそのベンチャーの一つBRAINCHIPが最近ロードマップを更新しています。

ようは、
大幅に強化される次世代版を今年の9月に出す、
ということです。

このチップ単位はCPUでなく、ニューロモーフィックプロセッシングユニット(NPU:Neuromorphic Processing Unit)と呼ばれます。

次世代では今のLLMに近いtransformerも組み込むそうで、なかなか夢が広がりそうです。
ただ、ここまで来るとイマイチ差別化がわからない、のも本音としてあります。
すでにNASAなども顧客でいるため、技術的な優位性もあるのでしょう。

なお、ここは知的資産を売るIP企業なので、ソフトバンク傘下のarmと似ています。
すでにコラボもしてるようなので、ニューロモーフィックもこれから躍進が始まりそうです。

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