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サンタ版ダイ・ハード!『バイオレント・ナイト』は残酷なのに笑える映画

はい、どーも、りゅうパパです。
このブログは、子供が寝静まったあとにパパが本音を話すブログとなっております。


『バイオレント・ナイト』を観ました

9月の3連休、皆さんはどう過ごしましたでしょうか。僕は子供の習い事に付き合うなど、子供中心の連休でした。

そんな連休でしたが、ちょっとした間の時間にちょこちょこと映画を観ました。観た映画は『バイオレント・ナイト』でございます。

皆さんはこのバイオレント・ナイト、ご存じでしょうか。この映画、クリスマス映画なのに日本では2023年の2月に劇場公開され、そんな季節外れ感からか、映画会社も宣伝する気がなかったのか、まったく話題にならずひっそりと劇場公開を終了していた映画でございます(アメリカでは昨年12月に公開されたようです)。

この映画の制作は『ブレット・トレイン』の87ノース

そんなバイオレント・ナイトですが、自分は観たいと思いながらも、劇場公開時にタイミングが合わず、今月9月にAmazonプライムにて配信が開始されたことに感謝し、今回観ることができました。

観たかった理由ですが…この映画を制作した87ノース・プロダクションズは、ブラッド・ピット主演で昨年2022年に日本でも公開された映画『ブレット・トレイン』を制作した会社で、僕はこのブレット・トレインが大好きなのです。

ブレット・トレインは、原作は伊坂幸太郎の小説で、日本を舞台に、新幹線のような特急列車に10人ほどの殺し屋が乗客しており、殺し合いバトルロイヤルが始まるような映画でございます。かなりざっくり言うとそんな感じです。

このブレット・トレインの好きなところは、列車内と言う狭い空間で、バスター・キートンやジャッキー・チェンを意識した小物などを使った格闘シーンが楽しめ、残酷でありながらも残酷に見えないどこか笑えるアクションが素晴らしいのです。

そんなブレット・トレインが好きなので、新作のバイオレント・ナイトも期待できるはず!と忙しい時間の合間に、頑張って観たのです。

この映画…『ダイ・ハード』です!

さて、話を戻して、バイオレント・ナイトがどんな映画かと一言で言いますと…この映画、もろ『ダイ・ハード』です!

ご存じ、ダイ・ハードは1988年のアメリカの映画で、日本公開は翌年の1989年になります。別居中の妻に会うためにロサンゼルスまでやってきたNY刑事のジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)が、テロリスト集団に占拠された高層ビルで奮闘するアクション映画です。

ダイ・ハード公開までの80年代は、シルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーなどの筋肉マッチョ系俳優が全盛でしたが、この映画以降、スタローンは低迷期に入り、シュワちゃんは1991年に映画『ターミネーター2』が大ヒットしたものの、1993年の『ラスト・アクション・ヒーロー』が大コケ。

一方で、ダイ・ハード以降、その影響で、スティーブン・セガール主演の『沈黙の戦艦(1991年)』『暴走特急(1995年)』、ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の『サドン・デス(1995年)』など、90年代は、元軍人やら元消防士やらがテロリスト集団に占拠された○○を舞台に奮闘する、対テロリストもの映画が多量に作られました。

暴走特急では、たまたま列車に乗り合わせたおじさんが…海軍特殊部隊「ネイビーシールズ」の対テロ部隊の元指揮官であり戦艦ミズーリの元コック長でした。みたいな感じで、対テロリストもの映画の基本はコント「もしも~シリーズ」のような設定が多いです。再び今回のバイオレント・ナイトに話を戻すと、テロリスト集団が占拠した大金持ちの大豪邸に、もしも本物のサンタクロースが居合わせたら~みたいな映画でございます。

※その他にもダイ・ハードとの類似箇所は多く、電話線を切られ無線機で連絡を取り合ったり、テロリストの金庫破りの場面など、良い意味でTHE王道を行くダイ・ハードっぷりです。

サンタクロースは元○○!

ちなみにこのサンタも、従来の対テロリストもの映画のように元○○と言う設定があります。このサンタは、元ウォーリアー(戦士)と言う設定です。

このサンタ、バトル系の魔法は使えなく、使える魔法と言えば、その人間が良い子か悪い子か分かる、プレゼント袋の中身が四次元ポケットになっている、姿を変え煙突内を瞬間移動できるぐらいで…そのほとんどが戦闘には役に立ちません。そのため、映画前半は、テロリスト1人倒すにも、傷だらけになり必死です。

しかし、元ウォーリアーのサンタは、映画の中盤に、あのMARVELのマイティ・ソーの「ムジョルニア」のようなハンマーを持つと、テロリスト集団をバッタバッタと無双状態でぶっ殺していきます。

どこか笑える残酷シーン、監督は…?

ぶっ殺すなんて、言葉は悪いですが…この言葉がピッタリくるぐらい、テロリストたちが残酷に殺されます。この映画は、R15と言うこともあり、もうテロリストの死に方がいちいちエグいです。よくこんなバリエーション豊かに人を殺せるなと感心さえします。

この映画は、ノルウェー出身のトミー・ウィルコラと言う方が監督をしています。僕は観たことがないのですが、過去には『処刑山』と言う映画を監督しているそうです。処刑山は、B級ホラーコメディ映画のようなので、残酷ながらどこか笑えるような表現が得意な監督なのでしょう。

個人的には、クリスマスの定番映画『ホーム・アローン(1990年)』のように子供が仕掛けたゆるい罠に、テロリストがドジをして、釘が顎から口に貫通したシーンは、声を出して笑ってしまいました。不謹慎ですが。

上にも書いたとおり、ブレット・トレインも沢山の人が死に、どの死に方もエグいのにどこか滑稽で笑える死に方をしますよね。

今回、僕がリビングでこの映画を鑑賞していると、6歳の娘がやってきて「本当にサンタは存在するんだ」なんて素敵なサンタの映画と勘違いし、しばらく観ると、その残虐でグロいシーンに、目を覆い隣の部屋に逃げて行きました。さすが、R15です。お子さんがいる方は、ご注意ください。

その他の見どころと言いますと、ところどころサンタジョークがあり、例えば、サンタは魔法によって、どの人間が良い子であり悪い子であるかも見分けることができ、テロリストに対し「君が○歳のときに自転車をプレゼントしたよね」とか言い当てることもできます。

まとめると…

この映画、公開時はまったく話題にならず、世間的には評価もいまいちかもしれませんが、僕は好きな映画で、今年観た映画の中でもベスト10には入れたい映画です。今回、僕は家で小分けに観てしまいましたが、映画館の大きなスクリーンでしっかり集中して観たかったと反省しております。

とは言え、現在Amazonプライムにて配信中なので、ご興味ある方は是非オススメでございます。

最後までお付き合いありがとうございました。
それでは、また。


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