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問題作?ジャッキー最新作『プロジェクトX トラクション』ってこんな映画

はい、どーも、りゅうパパです。
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昨日(2023年7月28日)Netflixにて配信が開始されたジャッキー・チェンとジョン・シナ主演の映画『プロジェクトX トラクション(原題:狂怒沙暴)』をさっそく観ました。

どんな映画かって言うと

世界最大のプロレス団体WWEのスーパースターで、DC映画『ザ・スーサイド・スクワット ”極”悪党集結』でもピースメーカーを演じたジョン・シナ主演で、Wikには、米国・中国合作とは書かれていますが、映画冒頭の映画会社の紹介を見ると、基本は中国資本の映画だと思われます。

Twitterで映画通の人の説明などを見ると、2018年に制作・完成したものの、制作会社が倒産したり、コロナなどの影響もあり、公開が遅れに遅れ、さらにジャッキー作品でありながら、劇場公開もされず、Netflixにて動画配信となったそうです。

同じくTwitterなどで感想を見ると、古参のジャッキーファンの中には、劇場で観たかった!大画面で観たかった!パンフレットを購入したかった!などなど、劇場スルーのNetflixでの動画配信に否定的な意見をよく見掛けました。

個人的には、今世界でもっとも稼ぐアクションスター・ドウェイン・ジョンソンの作品でも、レオ様の作品だって、Netflixでの限定配信なんてざらにあるわけで、今やそれが当たり前の時代だと思うので、劇場公開イコールメジャーのような考え方はもはや古い考えだと、僕はですよ、個人的には個人的には、思っちゃいます。

今どきは、家のTVも大画面で解像度も高いですし。なにより、新作を即ネット配信することで、普段はジャッキー映画を劇場で観ない層も観てくれる可能性が広がると思います。

映画の感想

感想をシンプルに伝えると、厳しい言い方で大変恐縮ですが、THE、中国が作ったのB級エンターテイメント映画って感じでした。

・まず何よりも、CGのクオリティが低いです

制作が倒産するような会社の影響なのか。まるで、最近、東京MXで放送されている韓国の子供向けドラマ『ARMORED SAURUS アーマードサウルス』のようなCGですが、そこは目をつぶってあげましょう。いい大人をなめるなよとも思いますが、いい大人だからこそ、相手がアジア映画なら許す気持ちが大切です(笑)

この映画、色彩とかビジュアルがもろ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ですが、それもご愛嬌です。

・過去作のジャッキーアクションを彷彿させるシーンが多数あります

古参ファンへのサービス精神なのか。ヘリコプターにロープでぶら下がったり、建物から建物へ飛び移ったり、今作は、過去のジャッキー映画でもあるようなアクションが多く楽しめますが、そのほとんどが引きの絵であり、なんなら逆光で誰が演じているかは定かではないです。

60超えた、70近いジャッキーにそんな激しいアクションを求めてはいけないことは承知しておりますが、これもジャッキーの背負った重い十字架であり、宿命で、古参ファンだからこそ「スタントじゃん」と言ってしまいそうです。思わず。

でも、そこはその、過剰なサービスだと理解し、「スタントじゃん」の言葉を飲み込み、出された料理は美味しくいただきましょう。それがジャッキーズキッチンでのマナーです。いい大人がプロレスを観て「これはヤラセだ」と言うのと同じぐらい、「スタントじゃん」とか言うのは恥ずかしい行為です。でしょうね、という話なので。

あと、気になったのが…

・弟が殺された直後に、孤児院のようなところで陽気にダンスを踊るジョン・シナ

さらに、その流れで、ジョン・シナはジャッキーと漫才のような掛け合いを行います。「おいおい、もう弟を殺されたこと忘れたのかよ」とツッコミたくなりますが、

だからこそ、この映画、テンポだけはいいんです。

登場人物の心情なんてクソくらえだし、深掘りする気なんてさらさらないですよ。監督のスコット・ウォーという男は(笑)

それとも最近のジャッキーの意向なんでしょうか。「ライジングドラゴン」「カンフーヨガ」「プロジェクトV」などでは、あまり物語に絡まず、人間性を深掘りされない、超イケメン&超美女が登場し、ご紹介程度にアクションを披露することが多い気がします。

今作を僕の隣でチラ見をしていた妻が、最後まで観て「あの人たち全然登場しなかったね」と言われましたが、そのとおりなんです。

個人的には、ジャッキーの「ベストキッド(2010年)」のように、主役は後輩、若手などに譲り、自分は師匠役などでフォローする側に回ったほうが、しっくりするのですが、皆さんはどうでしょうか。

てなわけで、ツッコミどころ満載の中国のB級アクション映画ですが、テンポだけは、異常に良いので、お暇な方は是非。

以上、今回はジャッキー・チェン最新作『プロジェクトX トラクション』の感想でした。
ではまた。

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